Denodo Platform 8.0 で非推奨となった機能¶
新機能の導入または既存機能の変更により、以前のバージョンで利用できた Denodo の機能の一部が非推奨となっています。
ここでは、Solution Manager を含め、Denodo Platform 8.0 で現在非推奨となっている機能を説明します。
更新プログラムのリリースにともなって、非推奨の機能が増える可能性があります。その場合、新たに非推奨となった機能が、ここに追加されます。
非推奨となった機能を使用する場合、以下を考慮してください。
これらの機能に関しては、バージョン 8.0 がライフサイクルを終えるまで、サポートを提供します。
バージョン 8.0 がライフサイクルを終えるまで、お客様が発見したバグの修正と、セキュリティ上の脆弱性への対応を行います。
これらの機能は、Denodo Platform の次のメジャーバージョンで削除されることはありますが、現在のバージョンの更新プログラムで削除されることはありません。
非推奨となった機能の使用を中止する計画を立てることをお勧めします。
Virtual DataPort¶
データ型「Date」¶
Denodo 7.0 から、データ型「date」は非推奨となっていますが、互換性に関する理由から維持されています。このデータ型のフィールドは、以前のバージョン 6.0 と同じように動作します。代わりに、新しい型の localdate、time、timestamp、または timestamptz を使用してください。
VQL の構文¶
SQLFRAGMENT 句¶
Denodo 6.0 から、 CREATE WRAPPER JDBC
ステートメントの SQLFRAGMENT
句は非推奨となっています。
構文 ALTER TABLE <基本ビュー名> ADD SEARCHMETHOD¶
Denodo 6.0 から、 ALTER TABLE
<base view name> ADD SEARCHMETHOD
という構文は非推奨となっています。
基本ビューを作成する際は、 CREATE TABLE
ステートメントを実行してから ALTER TABLE
ステートメントで検索方法を追加するのではなく、 CREATE TABLE
ステートメント内で検索方法を定義してください。
これにより、Virtual DataPort が処理しなければならないステートメント数が減ります。
たとえば、次を実行するのではなく、
CREATE TABLE internet_inc I18N us_est (
iinc_id:long,
summary:text,
...
...
);
ALTER TABLE internet_inc
CACHE OFF
TIMETOLIVEINCACHE DEFAULT
ADD SEARCHMETHOD internet_inc(
I18N us_est
CONSTRAINTS (
ADD iinc_id (any) OPT ANY
ADD summary (any) OPT ANY
...
...
)
OUTPUTLIST (iinc_id, specific_field1, specific_field2, summary, taxid, ttime
)
WRAPPER (jdbc internet_inc)
);
こちらを実行します (1 つのコマンドです)。
CREATE TABLE internet_inc I18N us_est (
iinc_id:long,
summary:text,
...
...
)
CACHE OFF
TIMETOLIVEINCACHE DEFAULT
ADD SEARCHMETHOD internet_inc(
I18N us_est
CONSTRAINTS (
ADD iinc_id (any) OPT ANY
ADD summary (any) OPT ANY
...
...
)
OUTPUTLIST (iinc_id, specific_field1, specific_field2, summary, taxid, ttime
)
WRAPPER (jdbc internet_inc)
);
SELECT ステートメントの CONTEXT 句のパラメータ¶
Denodo 5.5 から、
SELECT
ステートメントのCONTEXT
句のパラメータVIEWPROPERTIES
は非推奨となっています。このパラメータは、DF データソースのパラメータ「begin delimiter」の値を実行時に指定するためにのみ使用されます。代わりに、データソースのオプション Start delimiter from variable を有効にしてください。
非推奨となった関数¶
Denodo 7.0 から、以下の関数が非推奨となっており、Denodo Platform の今後のバージョンで削除される可能性があります。
CREATETYPEFROMXML: この関数を使用する代わりに、型のルートを持つ XML データソースを 変数から 作成し、その XML ドキュメントをこのデータソースに渡してください。
TEXTCONSTANT: 不要になりました。
データソース¶
非推奨となった JDBC アダプター¶
以下の JDBC アダプターは非推奨となりました。
Microsoft SQL Server 2014 用の jTDS アダプター
Microsoft SQL Server 2016 用の jTDS アダプター
jTDS JDBC ドライバーでは、上記のバージョンの SQL Server を公式にサポートしていません。代わりに、上記のバージョンをサポートする Microsoft JDBC ドライバーの使用を強くお勧めします。
Decrypt フィルタ¶
Denodo 7.0 から、 Decrypt (PBEWithMD5AndDES) フィルタは非推奨となっています。これは、DF、JSON および XML の各データソースに設定できるフィルタです。
入力ファイルの暗号化方法を選択できる場合、より安全な PBEWithHmacSHA256/512 もしくは AES-256 の使用をお勧めします。これが PBEWithMD5AndDES フィルタが非推奨になった理由です。
ファイル <DENODO_HOME>/tools/db/denodo-crypt-tools/denodo-crypt-tools.zip
には、ファイルの暗号化と復号のツールが含まれています。これらのツールは、どちらの暗号化アルゴリズムにも対応しています。
Denodo のストアドプロシージャ¶
Virtual DataPort に標準で用意されている以下のストアドプロシージャは、非推奨となっています。
CATALOG_ELEMENTS: 代わりに GET_ELEMENTS を使用してください。
CATALOG_VIEWS: 代わりに GET_VIEWS を使用してください。
CATALOG_PKS: 代わりに GET_PRIMARY_KEYS を使用してください。
CATALOG_FKS: 代わりに GET_FOREIGN_KEYS を使用してください。
SOURCE_CHANGES: 代わりに GET_SOURCE_CHANGES を使用してください。
GENERATE_STATS: 代わりに GET_STATS_FOR_FIELDS を使用してください。
GENERATE_STATS_FOR_FIELDS: 代わりに GET_STATS_FOR_FIELDS を使用してください。
GENERATE_SMART_STATS_FOR_FIELDS: 代わりに GET_STATS_FOR_FIELDS を使用してください。
上記のプロシージャからは、接続中のデータベースについての情報しか返されないため、新しいプロシージャに置き換えられました。新しいプロシージャ (「GET_...」) では、同じ情報をどのデータベースからでも取得できます。
WEBCONTAINER_ELEMENTS: 代わりに WEBCONTAINER_ELEMENT_STATUS を使用してください (多くの情報を得られるため)。
LIST_JDBC_DATASOURCE_TABLES: 代わりに GET_JDBC_DATASOURCE_TABLES を使用してください。
ロール JMXAdmin¶
ロール jmxadmin
は非推奨となりました。今後は、ロール monitor_admin
を使用してください。どちらのロールにも同じ権限が付与されますが、「monitor_admin」の方が能力にふさわしい名前です。
ロール「jmxadmin」を他のユーザーまたはロールに付与した場合、代わりに「monitor_admin」を付与してください。
このマニュアルの手順に従って Denodo 6.0 または 7.0 からアップグレードした場合、6.0 または 7.0 からエクスポートしたメタデータは、「jmxadmin」の代わりにロール「monitor_admin」を使用するようになっています。
Denodo ストアドプロシージャ API: getNumOfAffectedRows メソッド¶
Denodo 6.0 から、ストアドプロシージャ API のメソッド getNumOfAffectedRows()
は非推奨となっており、Denodo Platform の今後のメジャーバージョンで削除される可能性があります。将来のメジャーバージョンとの互換性が失われるのを避けるために、新しいストアドプロシージャでこのメソッドをオーバーライドしないでください。
Denodo 8.0 では、このメソッドは実行エンジンから呼び出されません。このバージョンで古いストアドプロシージャを読み込めるようにするためだけに維持されています。
Denodo カスタムラッパー API: 非推奨となったメソッド¶
カスタムラッパーの API の以下のメソッドは非推奨となっています。以下のメソッドや定数への参照をカスタムラッパーのコードから削除することをお勧めします。
Denodo 6.0 から非推奨となったメソッド:
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.CustomWrapperConfiguration.isDelegateCompoundFieldProjections()
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.CustomWrapperConfiguration.setDelegateCompoundFieldProjections(boolean)
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.expression.CustomWrapperFieldExpression.getSubFields()
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.expression.CustomWrapperFieldExpression.hasSubFields()
Denodo 8.0 では、最初の 2 つのメソッドは実行エンジンから呼び出されません。古いカスタムラッパーとのバイナリ互換性を維持するためだけに保持されています。
Denodo 7.0 から非推奨となったメソッド:
コンストラクター CustomWrapperFieldExpression.CustomWrapperFieldExpression(String, List<CustomWrapperFieldExpression>)
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.CustomWrapperResult.addRow(Object[], List<CustomWrapperFieldExpression>)
代わりに、よりパフォーマンスが優れているメソッド
CustomWrapperResult.addRow(Object[])
を使用してください。比較演算子
contains
に関連するメソッドと定数。Denodo 8.0 では、これらは実行エンジンから呼び出されません。これらは、このバージョンで古いカスタムラッパーを読み込めるようにするためだけに維持されています。以下が該当します。com.denodo.vdb.engine.customwrapper.expression.CustomWrapperContainsExpression
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.condition.CustomWrapperCondition.OPERATOR_CONTAINS
com.denodo.vdb.engine.customwrapper.expression.CustomWrapperExpression.isContainsExpression()
詳細については、「 Contains、Containsand、Containsor および Iscontained 演算子 」を参照してください。
Denodo JDBC ドライバー¶
Denodo 7.0 から、JDBC ドライバーのパラメータ wanOptimizedCalls
は非推奨となりました。
このパラメータは、Denodo 7.0 でのデフォルト値が true であり、false に設定する理由がないため、非推奨となっています。以前のバージョンでのデフォルト値は false でした。true の場合、ドライバーからサーバーに送信されるリモート呼び出しの数が減ります。さらに、アプリケーションで結果セットが閉じられたとき、保留中の結果が残っている場合には、ドライバーは取り消しリクエストのみをサーバーに送信します。false の場合、ドライバーは常に取り消しリクエストを送信します。
Denodo Web サービス¶
Virtual DataPort 4.7 以前のバージョンで作成された Denodo Web サービスは、非推奨となっています。これらの Web サービスでは、SOAP および REST の機能が提供されます。これらの機能は維持されており、その VQL ステートメントを Virtual DataPort 8.0 に読み込んだり、管理ツールから編集したりすることも可能です。ただし、このタイプの新しい Web サービスは作成できません。
Denodo 5.0 から、SOAP Web サービスと REST Web サービスは別のエレメントとなります。これは、SOAP Web サービスが操作指向であるのに対して、REST Web サービスはリソース指向であるためです。
ウィジェット¶
Denodo 7.0 から、ウィジェットを公開する機能は非推奨となっています。この機能は、Microsoft SharePoint 用 Web パーツ、Portlets v1.0 (JSR-168) および Portlets 2.0 (JSR-268) に用意されています。
Administration Tool では、今後これらの作成をサポートしません。ただし、以前のバージョンからインポートした場合、Administration Tool で開くことができます。VQL ステートメントを使用して作成と管理を行うことも可能です。
スクリプト export: 非推奨となったパラメータ¶
Denodo 5.5 から、ディレクトリ <DENODO_HOME/bin
のスクリプト「export」および「import」の以下のパラメータが非推奨となっています。
--property includeEnvSpecificElements
--property includeNonEnvSpecificElements
--dependencies
(「import」スクリプトのみ)
Instead of #1 and #2, use --property includeProperties
.
同じインストール環境の複数の Virtual DataPort インスタンスの起動¶
Denodo 7.0 から、「 同じインストール環境の複数の Virtual DataPort インスタンスの起動 」の機能は非推奨となっています。
この機能を使用している場合、代わりに外部データベースにメタデータを保存するように Virtual DataPort を構成してください (「 外部データベースへのメタデータの保存 」を参照)。これにより、全サーバーで同じ外部データベースを共有する Virtual DataPort サーバーのクラスタを作成できるようになります。
なお、非推奨となったこの機能は、同じコンピュータで稼動する 2 つの異なる Denodo Platform インストール環境から 2 つの Virtual DataPort サーバーを起動する機能では ありません 。同じコンピュータで異なるインストール環境の 2 つの Virtual DataPort サーバーを実行することは、別のポートでコネクションをリッスンしていれば可能であり、完全にサポートされています。
Data Catalog¶
ロール「selfserviceadmin」、「selfserviceexporter」¶
Denodo の次のメジャーバージョンでは、ロール「selfserviceadmin」および「selfserviceexporter」が削除されます。これらのロールが Denodo 8.0 に存在するのは、Denodo 6.0 との下位互換性を維持するためですが、今後はユーザーに付与しないでください。代わりに、新しいロール「data_catalog_admin」および「data_catalog_exporter」を付与してください。それぞれ「selfserviceadmin」および「selfserviceexporter」と同等です。
Denodo の以前のバージョン (v7.0) のリリースで、「Information Self-Service Tool」が「Data Catalog」に名称変更されたため、これら 2 つのロールの名称も変更されました。
ITPilot¶
モジュール ITPilot が非推奨となりました。以下が対象です。
モジュール ITPilot 自体
Virtual DataPort 内の ITPilot タイプのデータソース
加えて、 ITPilot タイプの Scheduler ジョブが削除されています。
ITPilot コンポーネントを使用している場合、以下を考慮してください。
ITPilot コンポーネントに関しては、バージョン 8.0 がライフサイクルを終えるまでサポートします。
お客様が発見したバグの修正と、セキュリティ上の脆弱性への対応を行います。
ITPilot に対して大規模な拡張機能を追加することはありません。ただし、バージョン 8.0 のロードマップで軽微な拡張機能の追加を行う可能性はあります。
ITPilot のコンポーネントの一部またはすべてが、Denodo Platform の次のメジャーバージョンで削除される可能性があります。ただし、バージョン 8.0 の更新プログラムで削除されることはありません。
Scheduler¶
プライベート Scheduler REST API¶
リクエスト前のログインとリクエスト後のログアウトを必要とする、プライベート Scheduler REST API は非推奨であるため、使用しないでください。代わりに、新しいパブリック Scheduler REST API を使用してください。
Solution Manager¶
REST API: セッションを使用する認証¶
Solution Manager の REST API では、セッションベースの認証方法 (つまり、JSESSIONID クッキーの取得) が非推奨となっています。代わりに、ステートレス認証を使用することをお勧めします。つまり、クライアントからの各リクエストに資格情報を含める必要があります。こちらの方式は、セッションベースの認証よりも単純で、広くサポートされています。
「 セッションベースの認証 」 (Denodo 7.0) を参照してください。
Denodo4Eclipse プラグイン¶
Denodo4Eclipse プラグインは非推奨となっています。代わりに開発者は、Denodo ナレッジベースの「 How to debug Denodo custom extensions with Eclipse 」という記事の手順に従ってください。
このプラグインの主な目的は、Denodo 用に開発した拡張機能のデバッグです。この記事では、Eclipse を使用せず、プラグインもインストールせずに、デバッグを行う方法を説明しています。この記事では Eclipse の場合を説明していますが、IntelliJ IDEA を使用して Denodo 用の拡張機能をデバッグすることもできます。