新しいインストール環境への設定とメタデータのインポート¶
以前のインストール環境から新しいインストール環境にメタデータをインポートするには、以下の手順に従って実施してください。
使用していないモジュールのメタデータと設定をインポートする必要はありません。
重要
Denodo 5.5 以前のバージョンからは、メタデータと設定のどちらもインポートしないでください。バージョン 5.5 以前の VQL ステートメントには 8.0 との互換性がないものがあります。この場合の手順については、「 Denodo Platform 5.5 以前からのアップグレード 」を参照してください。
Denodo 7.0 から取得したファイル
resources_denodo.vql
およびmetadata_denodo.vql
を、Denodo 8.0 をインストールしたコンピュータにコピーします。Denodo 8.0 をインストールしたコンピュータに接続し、コマンドプロンプトを開いて次のコマンドを実行します。
Windows の場合:
cd <DENODO_HOME> cd bin import.bat --file resources_denodo.vql --server "//localhost:9999/admin?<administrator user>@<password>" > import_resources.log 2>&1 import.bat --file metadata_denodo.vql --server "//localhost:9999/admin?<administrator user>@<password>" > import_metadata.log 2>&1
Linux の場合:
cd <DENODO_HOME> cd bin ./import.sh --file resources_denodo.vql --server '//localhost:9999/admin?<administrator user>@<password>' > import_resources.log 2>&1 ./import.sh --file metadata_denodo.vql --server '//localhost:9999/admin?<administrator user>@<password>' > import_metadata.log 2>&1
このコマンドの
<administrator user>
と<password>
を実際の値に置き換えてください。注釈
Windows でこのスクリプトを実行し、パスワードに二重引用符 (
"
) が含まれる場合、二重引用符をエスケープしてください。Linux でこのスクリプトを実行する場合、一重引用符を同様に処理します。たとえば、Windows でパスワードが
pas"s
である場合、以下のように入力します。"//localhost:9999/admin?login@pas""s"
Linux でパスワードが
pas's
である場合、以下のように入力します。'//localhost:9999/admin?login@pas'"'"'s'
上記のコマンドで、リソースファイルとメタデータファイルがインポートされ、各コマンドの出力がファイル「import_resources.log」および「import_metadata.log」にリダイレクトされます。
このコマンドの実行後、ファイル「import_metadata.log」を開き、ファイルの末尾に移動してエラーがないことを確認します。次のように記載されています。
------------------------------------------------------------------------------- [JobStatistics [//localhost:9999/jsmith?my_password] #Errors: 0 #Warnings: 0] --------------------------------------------------------------------------------
エラーがある場合、すぐ上にあります (「ERRORS SUMMARY」を探してください)。
ファイル「import_resources.log」を開いて、こちらでもエラーを確認します。
このプロセスの途中でエラーがあった場合、後述の「 Virtual DataPort 7.0 のメタデータを 8.0 にインポートする際の一般的なエラー 」を参照してください。
Data Catalog 8.0 に管理者アカウントでログインし、以前のバージョンからエクスポートしたファイルをインポートします。
Scheduler Index の場合、Denodo Platform 8.0 がインストールされているコンピュータに接続し、次を実行します。
Windows の場合:
cd <DENODO_HOME>\tools\arn-index import.bat -h localhost -p 9000 -l <user name> -P <password> -f scheduler-index_upgrade.zip
Linux の場合:
cd <DENODO_HOME>/tools/arn-index ./import.sh -h localhost -p 9000 -l <user name> -P <password> -f scheduler-index_upgrade.zip
このコマンドの
<user name>
と<password>
を管理者ユーザーの資格情報に置き換えてください。ファイル
scheduler-index_upgrade.zip
は、Scheduler Index 7.0 のエクスポートの結果です。Scheduler 8.0 に管理者アカウントでログインし、以前のバージョンからエクスポートしたファイルをインポートします。
Solution Manager 8.0 に管理者アカウントでログインし、以下を行います。
以前のバージョンからエクスポートしたファイルをインポートします。
サーバーを編集して、新しい Denodo サーバーを参照するようにします。なお、8.0 の Solution Manager は、同じメジャーバージョン (8.0) の Denodo サーバーとのみやり取りできます。
ITPilot Wrapper Generation Tool を開いて、バージョン 7.0 からエクスポートした ITPilot Wrapper をインポートします。
Virtual DataPort 7.0 のメタデータを 8.0 にインポートする際の一般的なエラー¶
次のようなエラーが生じることがあります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 | CREATE OR REPLACE DATASOURCE CUSTOM cw_denodo_dfs_customwrapper
FOLDER = '/sources/hadoop/hdfs'
CLASSNAME='com.denodo.connect.hadoop.hdfs.wrapper.HDFSDelimitedTextFileWrapper'
JARS 'denodo-dfs-customwrapper'
ERROR:Error creating new data source:
Parameter 'File system URI' is mandatory
Command: CREATE OR REPLACE DATASOURCE CUSTOM cw_denodo_kafka
FOLDER = '/sources/others'
CLASSNAME='com.denodo.connect.kafka.wrapper.KafkaDateRangeConsumerWrapper'
JARS 'denodo-kafka-customwrapper'
ERROR:Error creating new data source:
Parameter 'Connection String *' is mandatory
|
行番号 6 と 13 (Parameter ... is mandatory) のようなエラーは、以下を意味します。
この DenodoConnect は、その基本ビューの一部として入力パラメータを定義するために使用されています。このバージョンは、どこかの時点で Virtual DataPort 7.0 にインポートされています。
これは、DenodoConnect ラッパーだけではなく、どのカスタムラッパーにも当てはまります。
この DenodoConnect はその後、Denodo 7.0 で現在のバージョンに置き換えられました。この新しいバージョンでは、このパラメータはデータソースで設定する必要があり、基本ビューのパラメータではなくなっています。
このため、このカスタムラッパー用に生成された VQL は、7.0 と 8.0 の両方に対して無効です。この時点で、バージョン 7.0 では、このカスタムデータソースに作成された基本ビューにクエリを実行することはできますが、このカスタムラッパーの VQL をエクスポートして再度 7.0 にインポートした場合、それも失敗します。入力パラメータに関してこの方法で変更した DenodoConnect コンポーネントには、その構成を変更するためのインストール後の作業があります (DenodoConnect の ZIP ファイルを開いて、README ファイルのインストール後の注意書きを参照)。