Lucene のインデックスのアップグレード/移行¶
更新プログラム 8.0u20230301 は、Apache Lucene ライブラリをバージョン 5.5 から 9.4 にアップグレードします。この変更により、Data Catalog と Scheduler はどちらも、 8.0u20220815 以前の更新プログラムが適用されている Scheduler-Index で生成されたインデックスを使用できなくなります。
更新プログラム 8.0u20230301 には、既存のインデックスを変更して再び使用できるようにするツールが含まれています。
このツールを使用するには、以下の手順に従います。
Scheduler Index を停止します。
<DENODO_HOME>/bin/arnindex_shutdown
を実行します。ファイル
<DENODO_HOME>/tools/scheduler/denodo-lucene-migrator-tool
を解凍します。スクリプト
<DENODO_HOME>/tools/scheduler/denodo-lucene-migrator-tool/bin/lucene-migrator
を実行します。
lucene-migrator
スクリプトの構文¶lucene-migrator [-?] -f <from_lucene_version> [-nb] -p <path_to_index> -t <to_lucene_version>
?
: ヘルプ (使用方法) を表示します。
-f <from_lucene_version>
: 移行するインデックスの現在の Lucene バージョン (最小バージョン は 4)。
-t <to_lucene_version>
: インデックスを移行したい Lucene バージョン (最大バージョンは 9)。
-p <path_to_index>
: 移行するインデックスのパス。
-nb
: オプション。現在のインデックスのバックアップを生成しません。このオプションが指定されない場合、デフォルトでは、現在のインデックスフォルダの名前が <path_to_index>.lucene-<from_lucene_version>.backup に変更されます。
lucene-migrator
スクリプトの使用例
例 1
cd <DENODO_HOME>
cd tools/scheduler/denodo-lucene-migrator-tool/bin
./lucene-migrator -f 5 -t 9 -p "/opt/denodo/path/to/my/index"
このコマンドは、以下の処理を実行します。
パス
/opt/denodo/path/to/my/index
のインデックスを Lucene バージョン 5 からバージョン 9 にアップグレードします。現在のインデックスのバックアップをフォルダ
/opt/denodo/path/to/my/index.lucene-5.backup
に保存します。
例 2
cd <DENODO_HOME>
cd tools/scheduler/denodo-lucene-migrator-tool/bin
./lucene-migrator -f 5 -t 9 -p "/opt/denodo/path/to/my/index" -nb
このコマンドは、バックアップを作成しないこと以外は、「例 1」と同じ処理を実行します。
注釈
このツールにより、Lucene のあるバージョンで作成したインデックスを別のバージョンに移行できます。
8.0u20230301 より前の Lucene のバージョンは 5.5 なので、ほとんどの場合、 -f 5
と -t 9
を指定してスクリプトを実行する必要があります。
Denodo 6.0 以前で生成されたインデックスの場合、Lucene 4.x で作成された可能性があります。その場合は -f 4
を指定してください。