USER MANUALS

負荷分散変数

環境のデプロイを構成する プロセスの一環として、ロードバランサーで Virtual DataPort サーバーまたはクラスタ全体を有効/無効にする 一連のスクリプト を定義できます。これらのスクリプトは、リテラル値と負荷分散変数の 2 種類のパラメータを受け取ることができます。

負荷分散変数は、Virtual DataPort サーバーまたはクラスタに割り当てることができるユーザー定義の変数です。このため、スクリプトがクラスタの負荷分散変数に依存する場合、環境内のクラスタごとにその変数に値を割り当てる必要があります。同様に、スクリプトがサーバーの負荷分散変数に依存する場合、その環境に属している Virtual DataPort サーバーごとにその変数に値を割り当てる必要があります。Solution Manager は、スクリプトを実行する際に、更新対象のサーバーまたはクラスタに応じて、対応する負荷分散変数の値を使用します。

ロードバランサーでクラスタを有効/無効にするスクリプトは、クラスタの負荷分散変数のみをパラメータとして受け取ることができる点に留意してください。一方、ロードバランサーでサーバーを有効または無効にするスクリプトは、クラスタとサーバーの両方の負荷分散変数を受け取ることができます。

すべてのサーバーに対して自動的に作成される負荷分散変数もあります。 namehost 、および port です。これらの変数の値は、 サーバーを定義するためのダイアログ の同じ名前のフィールドに対応します。これらの事前定義の負荷分散変数は、削除することも変更することもできません。

IP アドレスが 192.168.0.1 のクラスタ「Cluster 1」と、このクラスタ内に定義された IP アドレスが 192.168.0.10 のサーバー「Server 1」の例を見ていきましょう。

クラスタに適用される負荷分散変数 ClusterIP を定義し、値として、この例のクラスタの 192.168.0.1 を割り当てます。

デプロイ構成で、ロードバランサーでサーバーを無効にするスクリプト disable_server_from_load_balancer.sh <clusterIP> <host> を定義します。 host は事前定義の負荷分散変数で、 ClusterIP は、作成したクラスタ負荷分散変数です。

デプロイ時に、Solution Manager はこのスクリプトを適切な引数を指定して実行します。ここでは、現在のサーバーとそのクラスタに割り当てられている負荷分散変数の値を使用します。次のようになります。

$ disable_server_from_load_balancer.sh 192.168.0.1 192.168.0.10

注釈

グローバル管理者および昇格管理者のみが負荷分散変数を構成できます。詳細については、「 認可 」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

Add feedback