派生ビューの作成¶
ここでは、さまざまなソースからデータを取得する基本ビューから派生ビューを作成する方法について説明します。
以下の各トピックでは、例を引きながら以下のタイプのビューを作成するプロセスについて説明します。
和結合ビュー: 「 和結合ビューの作成 」を参照してください。
結合ビュー: 「 結合ビューの作成 」を参照してください。
選択ビュー: 「 選択ビューの作成 」を参照してください。
フラット化ビュー: 「 フラット化ビューの作成 」を参照してください。
積結合ビュー: 「 積結合ビューの作成 」を参照してください。
差結合ビュー: 「 差結合ビューの作成 」を参照してください。
インターフェイスビュー: 「 インターフェイスビューの作成 」を参照してください。
上記のプロセスを説明するための手引きとして、このマニュアルでは以下の例を使用します。
例: 顧客の売上とインシデントに関する統合データ
顧客に電話サービスとインターネットサービスを提供している通信企業があるとします。電話サービスについて報告されたインシデントに関するデータは、リレーショナルデータベースに保存され、そこへは JDBC 経由でアクセスします。インターネットサービスについて報告されたインシデントに関するデータは、別のリレーショナルデータベースに保存され、そこへも JDBC 経由でアクセスします。
この例では、売上高が大きい顧客から電話とインターネットに関して通知されたインシデントの数を監視して、顧客満足度の向上を図るための措置を講じる必要性を、IT 部門の責任者が判断できるようにすることを目指します。
顧客売上高のデータは、同社の別部門が管理しています。その部門では、他の部門がそのデータにアクセスできるように Web サービスを提供しています。
この例では、Virtual DataPort を使用して、売上高上位の顧客から報告があったインシデントの総数を取得することによって、IT 部門のニーズに応える統合データビューを構築する方法について説明します。
パス <DENODO_HOME>/samples/vdp/incidents
の内容は以下のとおりです。
このマニュアルの例で使用するテーブルを作成するための SQL スクリプト (MySQL、Oracle、および PostgreSQL の各データベース用)。
このマニュアルの例に沿って作業を進めるには、上記のスクリプトのいずれかを使用して、必要なテーブルをデータベースに作成します。
例で使用する Web サービスの実装を収めた
.war
ファイル。 Apache Tomcat 8.x および Apache Axis 1.x でテスト済みです。使用する Web サービスの説明を収めた WSDL ファイル。
このマニュアルで作成方法を学習するオブジェクト (データソース、ビュー、ストアドプロシージャなど) を作成するための VQL スクリプト (VQL は Virtual Query Language の略です)。このマニュアルに従って作業する場合は使用する必要はありません。そのように作業しない場合は、使用するデータベースに合わせて以下のように VQL スクリプトを編集します。
@HOSTNAME
を、使用するデータベースのホスト名で置き換えます。CREATE WRAPPER JDBC
ステートメントのパラメータRELATIONNAME
を、使用するデータベースのスキーマ名に適合するように変更します。たとえば、RELATIONNAME='VDB.INTERNET_INC'
をRELATIONNAME='test.INTERNET_INC'
に変更します。