USER MANUALS

ビューの編集/置き換え

基本ビューと派生ビューでは、いくつかの変更操作が可能です。ここでは、その手順について説明します。

基本ビューまたは派生ビューの名前を変更するには、[Server Explorer] でビューを右クリックして [Rename] をクリックします。

基本ビューの変更

基本ビューの変更が必要となる状況がいくつか考えられます。何を変更するかに応じて、ビューを編集するだけですむ場合もあれば、基本ビューの ソース更新 が必要になる場合もあります。

ビューを編集するには、そのビューを開いて [Edit] をクリックします。

ソースを更新 するには、ビューを開いて [Edit]、[Source refresh] (image0) の順にクリックします。基盤となるデータソースのデータ構造が変更された場合は、この手順を実行する必要があります。構造化データソース (JDBC、多次元データベースなど) で、データベースの列のデータ型が変更された場合も、この手順の実行が必要になります。

「ソースを更新」する必要がある状況の例を以下にいくつか示します。

  • JDBC の基本ビューで、基盤となるデータベースでテーブルまたはビューに新しい列が追加された場合または既存の列が削除された場合。データベースでテーブルまたはビューに新しい列が追加されても、JDBC 基本ビューでは、それまで同様に基本ビューにクエリを実行できます。ただし、「ソースを更新」しないと、新たに追加された列がクエリで返されません。

  • DF の基本ビューで、CSV ファイルの構造が変更された場合。つまり、列が 1 つ追加または削除された場合。

  • 多次元基本ビューで、基本ビューを変更してディメンション、値、または測定値を追加または削除する場合。

  • 多次元基本ビューで、基本ビューを再作成する際に以前と異なるオプションを使用する場合。たとえば、[Include empty rows] オプションをチェックする場合。

フィールドの名前変更や基本ビューまたはそのフィールドへの説明の追加だけであれば、ソースを更新するのではなく、ビューを編集します。

派生ビューの変更

派生ビューを編集する場合、使用可能なオプションは、派生ビューのタイプによって異なります。たとえば、結合ビューの場合、実行する結合のタイプ (LEFT OUTER や INNER JOIN など) を変更できます。ただし、ビューの編集だけでは不十分なこともあり、その場合は、目的のビューと同じ名前でビューを作成して元のビューを置き換えます。ビューの再作成が必要になる状況として、以下が考えられます。

  • ビューの作成に使用する操作の変更。たとえば、結合ビューを和結合ビューに変更する場合です。

  • 基本ビューのデータソースの変更。つまり、別のデータソースからデータを取得する必要がある場合です。

  • ...

変更の影響を受けるビュー

ビューの変更が、他のビューまたは Virtual DataPort から公開されている Web サービスの操作に影響する場合、その変更を適用する前に [Views Affected by Modification] ダイアログが表示されます。実行しようとしている変更が他のエレメントに及ぼす影響を把握するうえで、このダイアログが効果的です。たとえば、ビューから削除しようとしているフィールドが、別のビューの結合条件で使用されていることが考えられます。

ビューの出力スキーマを変更する場合 (ビューのフィールドの変更など)、そのビューに対してキャッシュを有効にしていると、キャッシュにあるデータは無効として扱われます。

出力スキーマは変更せず、ビューの定義を変更する場合 (Where 条件や Group by フィールドの変更など)、そのビューに対してキャッシュを有効にしていると、キャッシュにあるデータを無効とするかどうかを指定できます。

[Views Affected by Modification] ダイアログには、変更の内容に応じてさまざまな情報が表示されます。

  • 新しいフィールドを追加した場合、そのフィールドの伝播先とするビューまたは Web サービスの操作を選択できます。たとえば、 A フィールドを V ビューに追加した場合、そのビューを「使用する」ビューおよびそのビューを公開する Web サービスの操作に、この新しい A フィールドを追加できます。

    注釈

    [Publish from vql expression] ダイアログを使用して Web サービスに作成した操作には、新しいフィールドは伝播できません。

  • フィールドを削除した場合、この変更の影響を受けるビューおよび Web サービスがこのダイアログに一覧表示されます。この一覧で各ビューをクリックすると、そのビューと編集しようとするビューとの関係を表示できます。

変更を適用した後、整合性がない状態に置かれたビューに image3 アイコンが表示されます。それらを編集して修正する必要があります。

Views and Web services affected by modifications of another view

別のビューの変更による影響を受けるビューと Web サービス

図「 別のビューの変更による影響を受けるビューと Web サービス 」に示されているシナリオでは、 incidents_sales ビューでフィールドを 1 つ削除し、別のフィールドを 1 つ追加しています。この変更は以下のエレメントに影響します。

  • inc_grouped_by_pref_clients ビューおよび pref_clients_inc_sales ビュー

  • incidents_sales Web サービスの getINCIDENTS_SALESBySUMMA 操作

追加した新しいフィールド (ttime_quarter) についていえば、このビューに依存する以下のエレメントに、この新しいフィールドが伝播できます。

  • inc_grouped_by_pref_clients ビュー。 pref_clients_inc_sales ビューは、このリストに存在しません。 inc_grouped_by_pref_clients ビューは pref_clients_inc_sales ビューでの選択なので、 inc_grouped_by_pref_clients ビューにフィールドを追加した場合は pref_clients_inc_sales にもそのフィールドが追加される必要があるからです。

  • incidents_sales Web サービスの getINCIDENTS_SALESBySUMMA 操作。

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