拡張機能のインポート¶
以下のエレメントのいずれかをインポートするには、[Extensions management] ダイアログを使用します。
JDBC ドライバー
Oracle Essbase コネクター
SAP JCo コネクター
このダイアログを開くには、[File] > [Extension Management] メニューをクリックします。次に、インポートするエレメントに応じて、以下のどちらかのタブに移動します。
[Extensions] タブ: Denodo ストアドプロシージャ、カスタム関数、カスタムラッパー、およびカスタムポリシーをインポートします。
[Libraries] タブ: 上記以外のリソースをインポートします。
拡張機能をインポートすると、ファイルは、接続している Virtual DataPort インストール環境にアップロードされます。さらに、 外部データベースにカタログを保存 するように Virtual DataPort を構成した場合、拡張機能もこのデータベースに保存され、同じデータベースを共有する各 Virtual DataPort サーバーが使用できるようになります。
JDBC ドライバーのインポート¶
JDBC ドライバーをインポートするには、以下の手順に従って実施してください。
[File] メニュー > [Extensions management] をクリックします。
[Libraries] タブをクリックして、[Import] をクリックします。
新しいダイアログの [Resource type] で、[jdbc] を選択します。
[Version] で、アップロードするドライバーを選択します。たとえば、MySQL 5 のドライバーをアップロードする場合は [mysql-5] を選択します。
[Add] をクリックして、ファイルを 1 つまたは複数選択します。複数のファイルを選択するには、Ctrl キーを押しながら各ファイルを選択します。
[Ok] をクリックして、ファイルを Virtual DataPort にアップロードします。
リストに含まれないデータベース用の JDBC ドライバーのインポート¶
時には、専用のアダプターがないデータベースに接続する必要性が生じることもあります。
Denodo がアダプターを提供していないデータベースに接続する場合 (Generic JDBC アダプターを使用する必要があります)。
あるいは、Denodo がアダプターを提供しているが、バージョンが古い場合。この場合、新しいドライバーをインポートする必要があるかどうかは、データベースの種類によります。たとえば、Oracle の場合は古いバージョンのドライバーを使用して新しいバージョンに接続できます。しかし、その他のデータベースでは新しいバージョンのドライバーを使用する必要があります。
この場合、次の手順に従ってください。
[File] メニュー > [Extensions management] をクリックします。
[Libraries] タブをクリックして、[Import] をクリックします。
新しいダイアログの [Resource type] で、[jdbc_other] を選択します。
[Custom version] にドライバーの名前を入力します。JDBC データソースの構成時にダイアログでこの名前を選択することになります。例: 「mysql-8」
[Add] をクリックして、ドライバーのファイルを 1 つまたは複数選択します。複数のファイルを選択するには、Ctrl キーを押しながら各ファイルを選択します。
[Ok] をクリックして、ファイルを Virtual DataPort にアップロードします。
データソースを開きます。すでに開いている場合は、一度閉じてから開き直してドライバーのリストを更新してください。
JDBC データソースを構成する際に、[Database adapter] で次の項目を選択します。
Denodo がアダプターを提供していないデータベースに接続する場合は、[Generic] を選択します。
このリストに含まれているバージョンより新しいバージョンのデータベースに接続するには、そのデータベースの最新のアダプターを選択してください。
その後、[Driver class path] でアップロードしたドライバーを選択します。
他のタイプのエレメントのインポート¶
[Import resources] ダイアログ ([Libraries] タブ) の [Resource type] リストで選択できるオプションを以下に示します。
jdbc: Denodo にコネクターのみ含まれ、その JDBC ドライバーは含まれていないデータベース向けの JDBC ドライバーを表します。
jdbc_other: このダイアログのリストに含まれていないデータベース向けまたはそのバージョンがリストに含まれていないデータベース向けの JDBC ドライバーを表します。[Custom version] にも値を入力する必要があります。
essbase: Oracle Essbase 向けドライバーをインポートします。
jar: JDBC ドライバー ではない jar ファイルをインポートします。
注釈
カスタム関数、カスタムポリシー、カスタムラッパー、または Denodo ストアドプロシージャをインポートするには、[Extensions] タブを使用します。拡張機能が他の jar に依存している場合、(拡張機能自体ではなく) 依存関係を「jar」型のエレメントとしてアップロードします。
Library: 「dll」ファイルまたは「so」ファイルをインポートします。
sapjco: SAP Java Connector (JCo) のファイルをインストールします。
vault: 資格情報ボールト に必要なファイルをインポートします。
スクリプトを使用した拡張機能のアップロード¶
拡張機能をアップロードする手段としては、Administration Tool の他にもスクリプト <DENODO_HOME>/bin/importResources
を使用できます。このスクリプトを使用すると、複数の Virtual DataPort サーバーに拡張機能 (例: JDBC ドライバー) をアップロードするプロセスを自動化できます。
注釈
メタデータを外部データベースに保存するように Virtual DataPort を構成していない場合は、スクリプトを実行する前に Virtual DataPort を停止します。
importResources -t resource-type [-v resource-version] [-r] -p path-to-resource
importResources --type <resource-type>
[--version <resource-version>]
[--replaceExtension]
--path <path-to-resource>
パラメータ --type
と --version
(該当する場合のみ) で以下のオプションを使用できます。
essbase: Oracle Essbase 向けドライバーをインポートします。利用可能なバージョンは「11」と「9」です。
jar: jar ファイルをインポートします。
extension: カスタム関数、ポリシー、ラッパー、ストアドプロシージャをインポートします。このタイプでは、パラメータ
--replaceExtension
を使用できます。このフラグを使用すると、すでに存在する拡張機能が置き換えられます。置き換えられた拡張機能を使用しているビューが再計算されます。jar がバージョン管理されている場合は、その VCS ステータスが modified に変更されます。このフラグを使用していない場合、拡張機能が存在するとエラーが返されます。jdbc: Denodo がコネクターを提供しているが、JDBC ドライバーは提供していないデータベース向けの JDBC ドライバーをインポートします。パラメータ
--version
に既知のドライバーを指定する必要があります。例:'mysql-5'
jdbc_other: このダイアログのリストに含まれていないデータベース向け、またはそのバージョンがリストに含まれていないデータベース向けの JDBC ドライバーをインポートします。パラメータ
--version
にカスタムバージョン名を指定する必要があります。kerberos: Keytab ファイルをインポートします。パラメータ
--version
にkeytab
を指定してキータブファイルをインポートするか、krbconf
を指定して Kerberos によるサーバー認証用の構成ファイルをインポートする必要があります。Library: 「dll」ファイルまたは「so」ファイルをインポートします。
sapjco: SAP Java Connector (JCo) のファイルをインストールします。
vault: 資格情報ボールトに関連した拡張機能をインポートします。パラメータ
--version
を指定する必要がありますが、現在サポートしているのはcyberark
のみです。
パラメータ名 |
説明 |
---|---|
-t --type <resource-type> |
インポートするリソースのタイプ |
-v --version <resource-version> |
インポートするリソースのバージョンまたはタイプ |
-r --replaceExtension |
拡張機能がサーバー上に存在する場合は、その拡張機能を置き換えます。 |
-p --path <path-to-resource> |
ファイルまたはディレクトリのパス。ディレクトリの場合、ディレクトリ内のファイルがすべてインポートされます。 |
例
例 1:
MySQL 5.x の JDBC ドライバーをアップロード
importResources --type jdbc --version mysql-5 --path /my-drivers/mysql/mysql-connector-java-5.1.49-bin.jar
例 2:
MySQL 8 のカスタム JDBC ドライバーをアップロード。「--type jdbc_other」を使用している点に注意してください。このスクリプトはフォルダ「/my-drivers/mysql/mysql-8/」内の全ファイルをインポートします。
importResources --type jdbc_other --version my-mysql-8 --path /my-drivers/mysql/mysql-8/
例 3:
Kerberos 認証用のキータブをアップロード
importResources --type kerberos --version keytab --path /my-kerberos-conf/denodo.keytab
例 4:
Denodo Distributed File System カスタムラッパーをアップロードし、既存の同等ラッパーがあればそれを置き換えます。
importResources --type extension --replaceExtension --path /my-extensions/wrappers/denodo-dfs-customwrapper-8.0-20240208-jar-with-dependencies.jar