RESTful Web サービスの構成¶
ここでは、グローバル RESTful Web サービス (http://denodo-server.acme.com:9090/denodo-restfulws で提供するサービス) のさまざまな設定を構成する手順について説明します。
REST Web サービス (特定のビューを公開するサービス) の設定手順は取り上げていません。
返される最大行数の制限¶
RESTful Web サービスから返される最大行数を制限できます。この制限を有効にすると、クライアントからビューにクエリを実行したとき、その応答に記述される行の数がこの制限を超えません。
この機能は、Virtual DataPort サーバーまたはそのデータソースに過度の負荷をかけるクライアントが存在しないようにする場合に効果的です。
この制限を設定するには以下の手順に従います。
すべての Denodo サーバーを停止します。この目的は、Web コンテナを停止することにあります。
<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/webapps/denodo-restfulws/WEB-INF/
フォルダのother_settings.xml
ファイルを編集します。maximumRowsPerPage
プロパティの値を目的の制限値に設定します。Denodo サーバーを起動します。
Denodo Platform の更新プログラムをインストールした場合でも、このファイルに対する変更は維持されます。
管理ツールでは、グラフィカルな方法でこの制限を REST Web サービス (一連のビューの公開のみを行う Web サービス) に構成できます。その手順については「 [Settings] タブ (REST) 」を参照してください。
オリジン間リソース共有 (CORS)¶
RESTful Web サービスは、オリジン間リソース共有 (Cross-Origin Resource Sharing (CORS)) をサポートしています。CORS の詳細については、「 オリジン間リソース共有 (CORS) 」 (公開されている REST Web サービスの設定) を参照してください。
グローバル RESTful Web サービスで CORS サポートを有効にするには、以下の手順に従います。
「 CORS の初期設定 」の手順に従って設定を行います (CORS が有効な状態で Denodo REST Web サービスを公開している場合は、実施済みです)。
この Denodo インストール環境のサーバーを起動する前に、
<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/webapps/denodo-restfulws/WEB-INF/cors_settings.xml
ファイルを編集します。ファイルの内容のコメント指定を解除します。
cors.allowOrigin プロパティの値が * である場合、あらゆるドメインからの CORS リクエストが許可されます。
許可する CORS リクエストの送信元ドメインを制限するには、
cors.allowOrigin
プロパティの値 * を、許可する URL のリストに置き換えます。各 URL はカンマで区切ります。たとえば、
https://foo.com, http://foo.com, https://foo.bar.com
と指定します。他の生成元からの CORS リクエストは、HTTP コード 403 (Forbidden) で拒否されます。
重要
URL ごとに、そのプロトコルも入力します。プロトコルが含まれていない URL は無効です。たとえば、foo.com は無効です。
Denodo サーバーを起動します。
Denodo Platform の更新プログラムをインストールした場合でも、このファイルに対する変更は維持されます。
この変更は、グローバル RESTful Web サービスにのみ影響します。CORS をサポートする REST Web サービスを公開する場合は「 オリジン間リソース共有 (CORS) 」 (公開されている REST Web サービスの設定) を参照してください。
RESTful Web サービスの表示と操作性のカスタマイズ¶
RESTful Web サービスと REST Web サービスでは、画面上部に Denodo Platform のロゴが表示されます。
Denodo ロゴを別のロゴで置き換えるには以下の手順に従います。
注釈
この変更は、その変更の後でデプロイする RESTful Web サービスおよび すべての REST Web サービス に反映されます。
<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/webapps/denodo-restfulws/resources/
ディレクトリに新しいロゴをコピーします。<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/webapps/denodo-restfulws/resources/
ディレクトリのstylesheet-customizable.css
ファイルを編集します。CSS 定義
div#page-header
のコメント指定を解除します。この定義にある
background-image
属性の URL を新しいロゴの URL に置き換えます。以下のような CSS 定義になります。
div#page-header { background-image: url('/denodo-restfulws/resources/new_logo.png'); background-position: top left; background-repeat: no-repeat; height: 45px; padding-bottom: 25px; position: relative; width: 85%; height: 80px; }
これらの変更はただちに有効になるので、再起動する必要はありません。ブラウザのキャッシュの更新が必要になることがあります。
Denodo Platform の更新プログラムをインストールした場合でも、このファイルに対する変更は維持されます。
前述の手順を実行した 後 でデプロイまたは再デプロイした REST Web サービスのうち、CSS 定義をカスタマイズしていない すべての Web サービスでは、この新しい CSS 定義が使用されます。したがって、その画面には、Denodo アイコンではなく、新しいアイコンが表示されます。
RESTful Web サービスと Virtual DataPort との接続パラメータの変更¶
Virtual DataPort の他のクライアントと同様に、RESTful Web サービスには独自の接続パラメータがあります。ほとんどの場合、各サービスに設定されたデフォルトの接続パラメータで十分ですが、その変更が必要になる状況も考えられます。たとえば、応答が得られるまでに長時間を要するクエリをビューに実行するとします。このサービスにデフォルトで設定されているクエリタイムアウト時間は 15 分です。このクエリタイムアウトよりも長い実行時間を要するクエリがある場合は、以下の手順に従ってタイムアウト時間を長くします。
すべての Denodo サーバーを停止します。この目的は、Web コンテナを停止することにあります。
<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/webapps/denodo-restfulws/WEB-INF/
フォルダのconnection_settings.xml
ファイルを編集します。queryTimeout
プロパティの値を大きくします。このプロパティの値はミリ秒単位で指定します。必要に応じて、このファイルの他のプロパティも変更できます。各プロパティの上には、その説明が記述されています。
Denodo サーバーを起動します。
Denodo Platform の更新プログラムをインストールした場合でも、このファイルに対する変更は維持されます。
この変更は、グローバル RESTful Web サービスにのみ影響します。各 REST Web サービスには独自の接続パラメータがあります。
重要
RESTful Web サービスの web.xml ( <DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/webapps/denodo-restfulws/WEB-INF/web.xml
) は変更しないでください。変更後に Denodo の更新プログラムをインストールすると、このファイルは上書きされるからです。connection_settings.xml、cors_settings.xml、および other_settings.xml の各ファイルは変更してもかまいません。更新プログラムをインストールしても、これらのファイルは変更されないからです。