VCS 統合を使用する際のベストプラクティス¶
このセクションでは、Denodo Platform のスコープには含まれない、VCS の使用に関するベストプラクティスをいくつか紹介します。
リリースのタグおよびブランチの作成¶
VCS でのタグおよびブランチの作成プロセスを設定することをお勧めします。これは、プロジェクトのライフサイクル中に作成される、そのプロジェクトのさまざまなバージョンを管理できるようにするためです。
以下のことを考慮してください。
テスト環境や本番環境にデータベースをデプロイする際には常に、リポジトリにタグを追加します。それにより、プロジェクトをリリース時のままの状態に戻して、開発者が問題を追跡することができます。
本番環境で同じプロジェクトの複数のバージョンを同時に実行する必要がある場合は、各メジャーバージョンのブランチを作成します。これは、プロジェクトの新しいバージョンで下位互換性が失われる変更が導入され、クライアントアプリケーションをすぐには更新できないときに必要になることがあります。
ブランチおよびタグの名前に関する全社的な標準がない場合、それらの適切な命名規則の 1 つは、プロジェクト名の末尾にバージョン番号を付加することです。たとえば、プロジェクト名が project1 の場合、ブランチ名は project1-X.Y.Z とし、タグ名は project1-vX.Y.Z とします (v は、そのエレメントがバージョンであることを表します)。この場合、
X はメジャーバージョンです。メジャーバージョンは、下位互換性のないバージョン、またはプロジェクトに大規模な変更をもたらすバージョンとして定義されます。
Y はマイナーバージョンです。マイナーバージョンは、大きな新機能を含まず、クライアントアプリケーションとの互換性が失われないバージョンです。
Z はリビジョン番号です。作成済みのビューの小さな問題の修正やパフォーマンスの改善などのための、小さな変更を含むバージョンです。
さまざまなバージョンに対するタグやブランチを作成するには、使用している VCS 用のクライアントツールを使用します (たとえば、GIT の場合、 SourceTree を使用できます)。このツールで、プロジェクトのデータベースがあるリポジトリのコピーをローカルマシンにチェックアウトし、タグやブランチを追加します。
テスト環境に関する推奨事項¶
可能であれば、テスト環境が本番環境と同様になるようにします。具体的には次のようにします。
Denodo サーバーを実行するハードウェアや仮想マシンの構成を同様にします。
本番環境での典型的なデータを使用するようにします。
データソースやネットワークのパフォーマンスが同様になるようにします。
これらのガイドラインに従うことによって、テスト環境で実施したテストから得られた結果が本番環境にも確実に適用できるようになります。