USER MANUALS

Virtual DataPort サーバーの構成

VCS 統合の使用を開始するには、Virtual DataPort サーバーの VCS 設定を構成します。これを行うには、[Administration] メニューの [VCS management] をクリックして、[Configuration] をクリックします。

VCS configuration screen

VCS の構成画面

以下のパラメータを構成します。

  • Use version control: バージョン管理システムのサポートを有効にする場合にチェックします。

    これをチェックした後、VCS 統合を使用するデータベースでもバージョン管理システムのサポートを有効にする必要があります (「 環境管理 」を参照)。デフォルトでは、すべてのデータベースで無効になっています。

  • Environment: 選択されている環境が表示されます。VCS 統合を初めて構成する場合、いずれの環境も選択されていません。

  • Version control system: デフォルトのバージョン管理システム。

  • URL: バージョン管理リポジトリのルートへのパス。

    • GIT の例: https://git.acme.com/product/project1.git

    • Subversion の例: svn://acme/denodorepo/trunk

    • Microsoft TFS の場合: http://<server>:<port>/tfs/<collection>/<project>[[/<folder>]*/<branch>]

      たとえば、 http://acme:8080/tfs/collection1/project1/folderA/branch1

      この TFS URL には、次の 2 つの異なる部分が含まれています。

      • http://acme:8080/tfs/collection1 は、TFS サーバーの URL です。

      • project1/folderA/branch1 は、該当する「作業フォルダ」の取得に使用されます (「作業フォルダ」は、Subversion の「作業コピー」の概念に相当する TFS の概念)。

      必須ではありませんが、この URL に <branch> を追加することをお勧めします。最初からブランチの使用を開始しておけば、今後の開発ブランチの追加が簡単になるからです。

  • Use default branch (Git の場合のみ): チェックされている場合、Virtual DataPort における VCS システムの「デフォルトのブランチ」が、対象のリポジトリのデフォルトのブランチになります。このチェックをはずした場合は、デフォルトで使用するブランチを入力します (このブランチはリポジトリに存在する必要がある)。

    VCS システムでは、この「デフォルトのブランチ」は次の 2 つの場合に使用されます。

    1. Git リポジトリから新しいデータベースをインポート する場合。VCS システムによって、このブランチに保存されている Denodo データベースのリストが表示されます。データベースをインポートした後は、そのブランチの変更が可能になります。

    2. 既存のデータベース (つまり、対象のサーバーにすでに存在しているが、Git リポジトリと同期されていないデータベース) で VCS を有効にする場合。データベースで VCS を有効にするためのダイアログには、そのデータベースに関連付けられている Git ブランチを入力するためのフィールドがあります。このフィールドの値は、デフォルトのブランチですが、変更することが可能です。

  • Authentication: 使用できるオプションは、VCM システムによります。

    • SVN と Microsoft TFS:

      • Use user and password: このチェックをはずした場合、Virtual DataPort では、ホストのオペレーティングシステムに構成されている認証メソッドが使用されます。

        Microsoft TFS を使用している場合、このチェックボックスのチェックをはずすと、Virtual DataPort では TFS サーバーへの接続に Windows 認証を使用します。このため、Virtual DataPort を起動した Windows ユーザーには、必要な権限が付与されていなければなりません。

      • User: 指定されたリポジトリにアクセスするユーザー。

        TFS を使用している場合、ユーザー名を <domain>\<user> の形式で入力する必要があります。

      • Password: このユーザーのパスワード。

    • GIT:

      • Use user and password: Virtual DataPort では、入力されたユーザー名とパスワードを使用してリモートリポジトリに接続します。

      • Use Kerberos: Virtual DataPort では、指定されたユーザー名とパスワードを使用して Kerberos チケットを取得し、そのチケットを用いてリポジトリに接続します。

      • Use Pass-through session credentials: Virtual DataPort では、Virtual DataPort にログインするユーザーの資格情報を使用して、Git 操作のリクエストを行います。

      • Use SSH keys: SSH 認証を使用して Git に接続するには、以下の手順に従ってください。

        1. Virtual DataPort が実行されているコンピュータに、Virtual DataPort の起動に使用するのと同じユーザーアカウントでログインします。

        2. このコンピュータで、Git サーバーがこのコンピュータの「known hosts」ファイルにあることを確認します (通常、Linux の場合は $HOME/.ssh/known_hosts に、Windows の場合は %USERPROFILE%\.ssh\known_hosts にあります)。

          このファイルが存在しない場合、または Git サーバーに対するエントリがない場合は、次のコマンドを実行します。

          ssh -o HostKeyAlgorithms=ecdsa-sha2-nistp256,ssh-ed25519,ssh-rsa,ssh-dss <host name of the Git server>
          
        3. 次のコマンドを実行して SSH キーペアを生成します。これらのキーにはパスフレーズを設定できません。

          ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"
          

          注釈

          Ed25519 アルゴリズムをサポートしないレガシーシステムを使用している場合、以下を使用します。

          ssh-keygen -t rsa-sha2-256 -C "<your.email@example.com>" -b 4096 -m PEM
          
        4. これにより、ホームディレクトリの .ssh ディレクトリに 2 つのファイルが生成されます。 id_rsa (秘密キー) と id_rsa.pub (公開キー) です。

        5. 公開キー (id_rsa.pub) を Git サーバーにアップロードします。その際には、この Git リポジトリの管理者に相談してください。

  • Local repositories home: Virtual DataPort サーバーが、VCS が有効になっているデータベースのローカルリポジトリを作成するディレクトリ。

    警告

    Microsoft TFS を使用する場合はこれを変更してください。Microsoft TFS ではファイルパスに最大文字数の制限があるため、このパスを可能な限り短いパスに変更することを強くお勧めします。

    例: /tfs_rpo/C:/tfs_repo 。GIT または Subversion を使用する場合はこれを変更する必要はありません。

警告

VCS 統合を有効または無効にした後、あるいは VCS サーバーの「URL」を変更した後は、すべての VCS メタデータが失われます。つまり、バージョン設定するデータベースのエレメントをすべてもう一度チェックインすることが必要になります。

GIT にこのサポートを使用する場合、プル操作はフェッチとその後のリベースによって実行されます。

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