USER MANUALS

JDBC ドライバーのパラメータ

次の表に、JDBC ドライバーのパラメータとそのデフォルト値を示します。

これらのオプションは、接続 URL のパラメータ または ドライバープロパティとして指定できます。ただし、 userGSSCredential は URL パラメータではなくドライバープロパティとして渡す必要があります。

JDBC ドライバーのパラメータとそのデフォルト値

URL のパラメータ

説明

adjustScaleOfDecimalValues

true の場合、ドライバーは、「decimal」型の「ResultSet」の値を、そのスケールが「ResultSet」のメタデータで示された「スケール」に合うように変更します。 Apache Arrow から接続する場合には「true」に設定します。

デフォルト値: false

autoCommit

true の場合、トランザクションを管理する JDBC API のメソッド呼び出しは無視されます。たとえば、ドライバーは、 setAutoCommit(...)commit() 、および rollback() のメソッドの呼び出しを無視します。

これは、アプリケーションがトランザクションを不用意に開始しないようにする場合に便利です。

このパラメータが true に設定されていても、アプリケーションは BEGINCOMMIT 、および ROLLBACK のステートメントを実行することでトランザクションを開始および終了できます。

クライアントが COMMIT の実行後に setAutoCommit(false) を呼び出した場合、ドライバーは別のステートメントを実行する必要が生じるまで新しいトランザクションを開始しません。

クライアントが setAutoCommit(false) を呼び出す場合、トランザクションの期間に対する制限を考慮します。

  • デフォルトでは、トランザクションは 30 分を超えて継続できません。

  • ステートメントの実行が完了したら、クライアントは 30 秒未満以内に別のステートメントを実行する必要があります。

トランザクションの期間に対する制限の詳細については、『VQL ガイド』の「 Virtual DataPort のトランザクション 」を参照してください。

デフォルト値 :true

chunkSize

クエリの結果はブロック (チャンク) に分割できるため、サーバーはクエリの完了を待たずに、結果の一部をクライアントに送信し始めることができます。

このパラメータは、1 つのブロックに格納できる結果の最大数を設定します。サーバーは、ブロックを完成させるのに十分な結果を取得すると、このブロックをドライバーに送信して次の結果の処理を続行します。

このドライバーを使用するアプリケーションでは、このパラメータを接続 URL に追加するか、クエリの実行前に Statement クラスの setFetchSize メソッドを呼び出すか、またはその両方を実行することができます。 setFetchSize メソッドで設定された値は、URL に設定された値より優先されます。

デフォルト値: 1000

chunkTimeout

このパラメータは、サーバーが新しいブロックをドライバーに返すまで待機する最大時間 (ミリ秒) を設定します。この時間を超えた場合、 chunkSize パラメータで指定されている数の結果が格納されていなくても、サーバーは現在のブロックを送信します。

: chunkSizechunkTimeout0 の場合、サーバーは、すべての結果を 1 つのブロックで返します。両方の値が 0 ではない場合、サーバーは、以下の状態のどちらかになると、チャンクを 1 つ返します。

  • チャンクがいっぱいになった (chunkSize)

  • クライアントにチャンクを 1 つも送信しないまま一定時間が経過した (chunkTimeout)

デフォルト値: 90000 ミリ秒 (90 秒)

connectTimeout

このパラメータは、コネクションが開くまでドライバーが待機する最大時間 (ミリ秒) を設定します。この時間を超えた場合、タイムアウトエラーが返されます。

: connectTimeout0 以下の場合、タイムアウトは無効になり、制限はなくなります。

デフォルト値: 120000 ミリ秒 (120 秒)

describeNationalCharTypesAsBasicTypes

true の場合、ドライバーはフィールド型 NCHAR、NVARCHAR、NCLOB、および LONGNVARCHAR をそれぞれ CHAR、VARCHAR、CLOB、および LONGVARCHAR としてレポートします。

デフォルト値: false

i18n

このパラメータは、サーバーとのコネクションのロケール (i18n) 構成を設定します。

存在しない場合、ドライバーは接続しているデータベースのロケールを想定します。

クエリの CONTEXT 句のパラメータ i18n は、このパラメータの値より優先されます。

デフォルト値: 接続しているデータベースのロケール

identifiersUppercase

true の場合、 SELECT クエリを実行すると、フィールドの名前が大文字で返されます。

デフォルト値: false

infrastructureProvider

このパラメータは、JDBC クライアントが配置されているインフラストラクチャプロバイダーを示します。

デフォルト値: <empty>

infrastructureRegion

このパラメータは、JDBC クライアントが配置されているインフラストラクチャプロバイダーのリージョン示します。

デフォルト値: <empty>

idleKeepAlive

コネクションが 'keepAlive' プロパティで指定された秒数だけアイドル状態にあるとき、'keep alive' を送信するかどうかを示します。

デフォルト値: false

keepAlive

サーバーからの keep alive 応答が途絶えてから、現在使用されているコネクションが破棄されるまでの秒数を指定します。

0 以下の値を指定すると、この機能は無効になります。

デフォルト値: 300

loggerConsole

true の場合、ドライバーはログメッセージをコンソールに表示します (「 JDBC ログの有効化 」を参照)。

デフォルト値: false

loggerFile

空ではない場合、ドライバーはこのファイルにログメッセージを書き込みます (「 JDBC ログの有効化 」を参照)。

デフォルト値: なし

loggerLevel

メッセージのログの記録に使用されるレベル。レベル名は、Java ログ構文に従います。これはログを有効にする場合に必須です (「 JDBC ログの有効化 」を参照)。

値: SEVERE、WARNING、INFO、FINE、FINER、FINEST、OFF

デフォルト値: なし

loggerNativeCalls

true の場合、ドライバーは内部通信に関連する情報をログに記録します。

デフォルト値: false

loggerConsole

true の場合、ドライバーはログメッセージをコンソールに表示します (「 JDBC ログの有効化 」を参照)。

デフォルト値: false

loggerFile

空ではない場合、ドライバーはこのファイルにログメッセージを書き込みます (「 JDBC ログの有効化 」を参照)。

デフォルト値: なし

loggerLevel

メッセージのログの記録に使用されるレベル。レベル名は、Java ログ構文に従います。これはログを有効にする場合に必須です (「 JDBC ログの有効化 」を参照)。

値: SEVERE、WARNING、INFO、FINE、FINER、FINEST、OFF

デフォルト値: なし

loggerNativeCalls

true の場合、ドライバーは内部通信に関連する情報をログに記録します。

デフォルト値: false

nativeCompress

true の場合、データはネットワークレベルで圧縮されます。

デフォルト値: false

password

Virtual DataPort に対する認証に使用されるパスワード。このパラメータを使用する場合は、パラメータ user の値も指定します。

デフォルト値: なし

publishCatalogsAsSchemas

デフォルトでは、JDBC ドライバーは Virtual DataPort のデータベースをカタログとして公開します。各カタログは、SQL オブジェクト (テーブル、ビュー、ストアドプロシージャなど) の集合です。

このプロパティが true の場合、ドライバーは各データベースをスキーマとして公開します。各スキーマは SQL オブジェクトの集合です。

一部のツールは、データベースがそのエレメントをカタログではなくスキーマで整理することを要求します。その場合は、このパラメータを true に設定してコネクションに追加します。

デフォルト値: false

publishViewsAsTables

false の場合、JDBC ドライバーによって公開されるメタデータには、TABLE エレメントがビューとして記述され、派生ビューとインターフェイスビューが VIEW エレメントとして記述されます。

true の場合、メタデータにはすべてのビューが TABLE エレメントとして記述されます。

一部のサードパーティツールでは、ビュー間に作成されるアソシエーションを認識するために、JDBC メタデータですべてのビューをテーブルとして公開する必要があります。このようなアプリケーションの場合、このパラメータを true に設定して URL に追加します。

デフォルト値: false

queryTimeout

ドライバーがクエリの完了を待機する最長時間 (ミリ秒)。この時間を過ぎると、ドライバーは例外をスローします。

このパラメータはオプションです。設定しない場合、クエリのタイムアウトはデフォルト値 (900000 ミリ秒) になります。0 の場合、ドライバーはクエリが完了するまで無期限に待機します。

このパラメータは、すべてのクエリのデフォルトタイムアウトを設定します。また、クエリの CONTEXT 句にパラメータ 'QUERYTIMEOUT' = '<value>' を追加することで、単一のクエリのタイムアウトを変更することもできます。この詳細については、『VQL ガイド』の「 CONTEXT 句 」を参照してください。

デフォルト値: 900000 ミリ秒 (15 分)

pingQuery および pingQueryTimeout

ロードバランサー経由で Virtual DataPort に接続する場合にのみ必要なパラメータです。これらの使い方については、「 ロードバランサー経由での Virtual DataPort への接続 」を参照してください。

デフォルト値: なし

sendSniHeader

true の場合、SSL コネクションを使用すると、Virtual DataPort はコネクションを開くのに使用した server_name 値として、SNI (Server Name Indication) ヘッダー設定を追加します。

デフォルト値: false

ssl

デフォルトでは、ドライバーはサーバーとの非 SSL コネクションを確立しようとします。サーバーで SSL が有効になっている場合、コネクションは失敗し、その直後にドライバーは SSL コネクションを確立しようとします。

true の場合、ドライバーは SSL コネクションのみを確立します。サーバーで SSL が無効になっている場合、コネクションは失敗します。サーバーが SSL を使用している場合は、これが推奨値です。

false の場合、ドライバーは非 SSL コネクションのみを確立し、SSL コネクションの確立は試行しません。サーバーで SSL が有効になっている場合、コネクションは失敗します。

デフォルト値: なし

sslTrustServerCertificate

true の場合、ドライバーは、接続しようとしている Virtual DataPort が提示した SSL 証明書を検証しません。

このパラメータにより、自己署名証明書や組織が内部で使用する CA が署名した証明書を使用することが簡単になりますが、証明書を検証しないことはセキュリティ上のリスクとなることを考慮してください。

false の場合、ドライバーは、Virtual DataPort が提示した SSL 証明書を検証します。

ドライバーは、プロパティ ssltrue の場合にのみ、このプロパティを考慮します。

デフォルト値: false

sslTrustStoreLocation および sslTrustStorePassword

sslTrustStoreLocation: ドライバーが信頼する SSL 証明書が含まれている Java トラストストアファイルへのパス。

sslTrustStorePassword: このトラストストアのパスワード。このパラメータは省略可能です。設定した場合、ドライバーはこのパスワードを使用してトラストストアの完全性を検証します。これは、不正なユーザーがこのトラストストアに証明書を追加することを防ぐためです。

sslTrustStoreLocation が設定されていない場合、ドライバーは、このドライバーを使用するアプリケーションを起動する Java 仮想マシンのトラストストア (「cacerts」ファイル) を使用します。

ドライバーは、プロパティ ssltrue の場合にのみ、これらのプロパティを考慮します。

デフォルト値: なし

user

Virtual DataPort に対する認証に使用されるユーザー名。このパラメータを使用する場合は、パラメータ password の値も指定します。

デフォルト値: なし

userAgent

コネクションのユーザーエージェントを設定します。このパラメータの設定を推奨する理由については、管理ガイドの「 アプリケーションのユーザーエージェントの設定 」を参照してください。

デフォルト値: <empty>

userGSSCredential

クラス org.ietf.jgss.GSSCredential の Java オブジェクト。

このドライバープロパティは、ドライバーが Denodo への接続に使用する Kerberos 資格情報を渡すために使用します。

userGSSCredential は、ドライバープロパティである必要があります。URL のパラメータとして渡すことはできません。

このプロパティの詳細については、「 Kerberos 認証を使用した Virtual DataPort への接続 」を参照してください。

デフォルト値: なし

wanOptimized

true の場合、ドライバーは、クライアントアプリケーションと Virtual DataPort サーバー間の通信の遅延を減らす複数の機能を有効にします。

デフォルト値: false

OAuth 認証に関連するプロパティについては、「 OAuth 認証を使用した Virtual DataPort への接続 」を参照してください。

autocommit プロパティ

デフォルトでは、Denodo JDBC ドライバーによって開かれたコネクションでは、「autocommit」プロパティが true に設定されます。これは推奨値で、クエリがトランザクションの内部で実行されなくなるという効果があります。

ステートメントを同じトランザクションの内部で実行する必要がある場合を除き、このプロパティを false に変更しないでください。その理由は、Virtual DataPort は分散トランザクションマネージャーを使用し、分散トランザクションマネージャーは 2 フェーズコミットを使用するためです。このプロトコルを使用すると、クエリにオーバーヘッドが発生します。そのため、必要がない場合にこのプロパティを false に設定すると、クエリの実行速度が不必要に低下します。


SSL/TLS を使用した Virtual DataPort への接続

Virtual DataPort で SSL が有効になっており、Virtual DataPort が使用する SSL 証明書がパブリック 証明機関 (CA) によって署名されていない場合、そのキーに署名した証明機関を信頼するようにクライアントアプリケーションが構成されていない限り、コネクションは失敗します。この証明機関を信頼するには、この証明機関の証明書を、このクライアントアプリケーションが使用する Java Runtime Environment (JRE) の cacerts ファイルにインポートする必要があります。

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