ラッパー構成プロパティ

ラッパー構成プロパティによって、分散トランザクションのサポート機能や挿入操作の許可の有無など、基盤となるデータソースに固有の特性を指定できます。データソースの構成プロパティについては、「 データソース構成プロパティ 」を参照してください。ここでは、基盤となるデータソースのタイプに応じて、各ラッパーで構成可能なプロパティについて説明します。

注釈

通常、ユーザー側でこの情報を編集する必要はありません。広く使用されているデータソースに対しては、Virtual DataPort によって自動的に適切な構成が使用されるからです。

各ラッパーのプロパティは、パラメーター/値ペアを追加してラッパー作成ステートメントで構成するか、Virtual DataPort Administration Tool から構成することができます。構成可能なプロパティは以下のとおりです。

  • Allow Insert (ALLOWINSERT)。JDBC ラッパーおよび ODBC ラッパーで構成可能です。基盤となるデータソースが INSERT 操作をサポートしているかどうか、ラッパーがそれらを処理できるかどうかを示します。指定可能な値は以下のとおりです。

    • default: ソースに応じて、デフォルト値を割り当てます。

    • true: ラッパーは INSERT 操作を処理します。

    • false: ラッパーは INSERT 操作を処理しません。

  • Allow Delete (ALLOWDELETE)。JDBC ラッパーおよび ODBC ラッパーで構成可能です。基盤となるデータソースが DELETE 操作をサポートしているかどうか、ラッパーがそれらを処理できるかどうかを示します。指定可能な値は以下のとおりです。

    • default: ソースに応じて、デフォルト値を割り当てます。

    • true: ラッパーは DELETE 操作を処理します。

    • false: ラッパーは DELETE 操作を処理しません。

  • Allow Update (ALLOWUPDATE)。JDBC ラッパーおよび ODBC ラッパーで構成可能です。基盤となるデータソースが UPDATE 操作をサポートしているかどうか、ラッパーがそれらを処理できるかどうかを示します。指定可能な値は以下のとおりです。

    • default: ソースに応じて、デフォルト値を割り当てます。

    • true: ラッパーは UPDATE 操作を処理します。

    • false: ラッパーは UPDATE 操作を処理しません。

  • Delegate SQL sentence as subquery (DELEGATESQLSENTENCEASSUBQUERY)。JDBC ラッパーで構成可能です。値が yes で、基本ビューを SQL クエリから作成している場合、Virtual DataPort から、基本ビューの SQL クエリを FROM 句のサブクエリとして実行時に委任できます。これにより、データベースに委任できる操作が多くなります。

    このプロパティの詳細については、管理ガイドの「 ビュー構成プロパティ 」を参照してください。

  • Supports Distributed Transactions (SUPPORTSDISTRIBUTEDTRANSACTIONS)。JDBC ラッパーおよび ODBC ラッパーで構成可能です。基盤となるデータソースが XA 分散トランザクションに参加できるかどうかを示します。リレーショナルデータベース (JDBC と ODBC を介してアクセス可能) および CUSTOM ラッパーに適用できます。指定可能な値は以下のとおりです。

    • default: ソースに応じて、デフォルト値を割り当てます。

    • true: データソースは XA 仕様を満たしています。

    • false: データソースは XA 仕様を満たしていません。

  • Fields by which the data is sorted in the source (DATAINORDERFIELDSLIST)。カスタムラッパーを除くすべてのラッパーで構成可能です。このプロパティは、データの並べ替えで基準となるフィールドを示します。プロパティの構文は次のとおりです。 <field name> { ASC | DESC } [, <field name> { ASC | DESC }]*

    Web サービスの基本ビューに F1 フィールドと F2 フィールドがあるとします。この Web サービスにクエリを実行した結果は、まず F1 フィールドの昇順、次に F2 の降順で並べ替えられていることがわかっています。このプロパティを F1 ASC, F2 DESC と設定することによって、Virtual DataPort が結果の順序を認識して、最も効率的な結合アルゴリズムの選択などの最適化を実行できます。

  • Delegate Operators List (DELEGATEOPERATORSLIST)。このプロパティは、データソースに委任できる演算子のリストを指定します。Virtual DataPort では、このリストを使用して処理の一部をソースに委任することによって、クエリプランを最適化できます。リレーショナルデータベースに対しては、Virtual DataPort サーバーでこのアクションが自動的に実行されますが、他のタイプのソースからはそのメタデータに関するこの情報が提供されません。

: 以下の例では、ファイル内のデータを列 id で並べ替えるように指定する DF ラッパーを作成します (DATAINORDERFIELDSLIST プロパティ)。このプロパティを追加することにより、このラッパーによって作成された基本ビューは MERGE JOIN に参加できます。それ以外の場合は参加できません。

SOURCECONFIGURATION を用いた DF ラッパー構成の例
CREATE WRAPPER DF w_internet_inc
    DATASOURCENAME = df_ds_internet_inc
    OUTPUTSCHEMA (
        id (OPT),
        summary (OPT),
        ttime (OPT),
        taxid = 'taxId' (OPT),
        specific_field1 (OPT),
        specific_field2 (OPT)
    )
    SOURCECONFIGURATION (
    DATAINORDERFIELDSLIST = (id ASC)
);