USER MANUALS

Web ツールの言語

Data Catalog、Design Studio、Scheduler の管理ツールのデフォルトの言語は英語です。これらのアプリケーションの言語は変更できます。そのために、以下の 2 つのオプションが用意されています。

  1. これらのモジュールと一部の言語については、言語ファイルが用意されており、Denodo Platform または Solution Manager のインストール先にコピーするだけで済みます。

  2. その他の言語については、これらのモジュールの管理者が、選択した言語にユーザーインターフェイスを翻訳できます。その場合は、 以下の 手順に従います。

モジュールの言語を変更する場合、各コンポーネントの言語を個別に構成できます。たとえば、Data Catalog をフランス語、Design Studio を英語に設定できます。

Data Catalog への言語ファイルのインストール

Data Catalog の言語を変更するには、以下の手順に従います。

  1. 実行中の更新プログラムの言語ファイルをダウンロードします (言語ファイルは更新プログラムによって異なります)。

  2. このファイルを <DENODO_HOME>/work/data-catalog/ にコピーします。

  3. このファイルの名前を customLang.properties に変更します。

  4. ファイル <DENODO_HOME>/conf/data-catalog/DataCatalogBackend.properties を編集し、 customLang.langAttribute を含む行を検索し、見つかった行全体を以下のいずれかで置き換えます。

    • フランス語の場合:customLang.langAttribute=fr

    • ケベックフランス語の場合: customLang.langAttribute=fr_CA

    • 日本語の場合:customLang.langAttribute=ja

    • 簡体字中国語の場合:customLang.langAttribute=zh_CN

    この値は、Web ページの HTML グローバル属性 lang を設定するために使用されます。

  5. Data Catalog を再起動します。

Design Studio への言語ファイルのインストール

Design Studio の言語を変更するには、以下の手順に従います。

  1. 実行中の更新プログラムの言語ファイルをダウンロードします (言語ファイルは更新プログラムによって異なります)。

  2. このファイルを <DENODO_HOME>/work/design-studio/ にコピーします。

  3. このファイルの名前を customLang.properties に変更します。

  4. ファイル <DENODO_HOME>/conf/design-studio/DesignStudioBackend.properties を編集し、 customLang.langAttribute を含む行を検索し、見つかった行全体を以下のいずれかで置き換えます。

    • 日本語の場合:customLang.langAttribute=ja

    • 簡体字中国語の場合:customLang.langAttribute=zh_CN

    この値は、Web ページの HTML グローバル属性 lang を設定するために使用されます。

  5. Design Studio を再起動します。

  6. Solution Manager のインストール環境でこの手順を繰り返します。

Scheduler Administration Tool への言語ファイルのインストール

Scheduler Administration Tool の言語を変更するには、以下の手順に従います。

  1. 実行中の更新プログラムの言語ファイルをダウンロードします (言語ファイルは更新プログラムによって異なります)。

  2. ディレクトリ <DENODO_HOME>/work/scheduler-webadmintool/customization/ を作成します。

  3. ダウンロードしたファイルを新しいディレクトリにコピーします。

  4. このファイルの名前を customLang.properties に変更します。

  5. ファイル <DENODO_HOME>/conf/scheduler-webadmintool/ConfigurationParameters.properties を編集し、 customLang.langAttribute を含む行を検索し、見つかった行全体を以下のいずれかで置き換えます。

    • 日本語の場合:customLang.langAttribute=ja

    • 簡体字中国語の場合:customLang.langAttribute=zh_CN

    この値は、Web ページの HTML グローバル属性 lang を設定するために使用されます。

  6. Scheduler Administration Tool を再起動します。

  7. Solution Manager の Scheduler Administration Tool を使用する場合、Solution Manager のインストール環境でこの手順を繰り返します。

他言語での Data Catalog、Design Studio、Scheduler

その他の言語については、Data Catalog、Design Studio、Scheduler の管理者が、選択した言語にユーザーインターフェイスを翻訳できます。そのために、インストール済みの Denodo Platform には各アプリケーションのテンプレートファイルが組み込まれています。これらのテンプレートファイルには、以下のようなキーと値のペアがあります。

login.signIn=Sign in

管理者は各ペアの値を翻訳する必要があります。この例では、「Sign in」を必要な言語に翻訳します。

以下の手順に従って、各アプリケーションのユーザーインターフェイスを翻訳します。なお、翻訳が不要なアプリケーションについては、スキップしてかまいません。

Data Catalog

以下の手順に従い、Data Catalog のユーザーインターフェイスを翻訳します。

  1. ファイル <DENODO_HOME>/resources/data-catalog/messages/customLang.properties.template<DENODO_HOME>/work/data-catalog/ ディレクトリにコピーして、名前を customLang.properties に変更します。

  2. 以下の 考慮事項に従い、コピーしたファイル ( <DENODO_HOME>/work/data-catalog/customLang.properties ) を編集してメッセージを翻訳します。

  3. 構成ファイル <DENODO_HOME>/conf/data-catalog/DataCatalogBackend.properties を編集し、パラメータ customLang.langAttribute に適切な値を指定します。この値は、Web ページの HTML グローバル属性 lang を設定するために使用されます。言語のデフォルト値は en 、生成される HTML コードは <html lang="en"> です。

  4. Data Catalog を再起動します。

Design Studio

以下の手順に従い、Design Studio のユーザーインターフェイスを翻訳します。

  1. ファイル <DENODO_HOME>/resources/design-studio/messages/customLang.properties.template<DENODO_HOME>/work/design-studio/ ディレクトリにコピーして、名前を customLang.properties に変更します。

  2. 以下の 考慮事項に従って、コピーしたファイル ( <DENODO_HOME>/work/design-studio/customLang.properties ) を編集してメッセージを翻訳します。

  3. 構成ファイル <DENODO_HOME>/conf/design-studio/DesignStudioBackend.properties を編集し、パラメータ customLang.langAttribute に適切な値を指定します。この値は、Web ページの HTML グローバル属性 lang を設定するために使用されます。言語のデフォルト値は en 、生成される HTML コードは <html lang="en"> です。

  4. Design Studio を再起動します。

Scheduler Administration Tool

以下の手順に従い、Scheduler 管理ツールのユーザーインターフェイスを翻訳します。

  1. ディレクトリ <DENODO_HOME>/work/scheduler-webadmintool/customization/ を作成します。

  2. ファイル <DENODO_HOME>/resources/scheduler-webadmintool/messages/customLang.properties.template を、ディレクトリ <DENODO_HOME>/work/scheduler-webadmintool/customization/ にコピーして、名前を customLang.properties に変更します。

  3. 以下の 考慮事項に従って、コピーしたファイル ( <DENODO_HOME>/work/scheduler-webadmintool/customization/customLang.properties ) を編集してメッセージを翻訳します。

  4. 構成ファイル <DENODO_HOME>/conf/scheduler-webadmintool/ConfigurationParameters.properties を編集し、パラメータ customLang.langAttribute に適切な値を指定します。この値は、Web ページの HTML グローバル属性 lang を設定するために使用されます。言語のデフォルト値は en 、生成される HTML コードは <html lang="en"> です。

  5. Scheduler Administration Tool を再起動します。

言語ファイルの翻訳時の考慮事項

customLang.properties ファイルには、キーと値のペアの形で翻訳されたメッセージが保存されます。翻訳する際は値を変更します。たとえば、ユーザーインターフェイスをスペイン語に翻訳するには、

common.daysOfWeek.monday=Monday

を次のように変更します。

common.daysOfWeek.monday=Lunes

このように、「=」記号の右側のテキストを編集します。

ファイルを編集する際は、以下のルールに従ってください。

  • customLang.properties ファイルのエンコードは変更しないでください。UTF-8 でエンコードされており、変更した場合、アプリケーションで文字化けが発生する可能性があります。

  • 中括弧で囲まれた単語は翻訳しないでください (例: {name} )。これらの単語はパターンを示し、アプリケーションによって文脈に応じた情報に置き換えられます。

    たとえば、次のメッセージの場合、

    login.welcome=Welcome {username}!
    

    {username} は変更しないでください。

    login.welcome=¡Bienvenido {username}!
    

    なお、 {username} は翻訳後のメッセージにそのまま残ります。メッセージをユーザーに表示する際に、アプリケーションが {username} をそのパターンの値で置き換えます。

  • 複雑なパターンには注意が必要です。こうした表現には、翻訳が必要なトークンと値が含まれます。次のような場合、

    element.usage.times.queries=Query executed {times, plural, one {once} =2 {twice} other {# times}}
    

    次のように翻訳する必要があります。

    Consulta ejecutada {times, plural, one {una vez} =2 {dos veces} other {# veces}}
    

    中括弧でネストされたパターンがスペイン語に翻訳されている点に注目してください。

    詳細については、 ICU メッセージフォーマット のドキュメントを参照してください。

更新プログラムのインストール後に、カスタムメッセージを最新の内容に更新する手順

すでに customLang.properties を翻訳してある場合、このファイルは Denodo 更新プログラムのインストール中に変更されません。この新しい更新プログラムには、新しいメッセージの追加や既存メッセージの変更・削除が行われた各 Web 管理ツール用の新しい customLang.properties.template が含まれる場合があるためです。

更新プログラムのインストール時に古い customLang.properties.template ファイルが存在する場合は、新しいバージョンに置き換えられます。また、現在のテンプレートファイルのバックアップが作成されます (たとえば、 customLang.properties.template.back.202107152200 のように、テンプレートが追加された更新プログラムのバージョンを表す数字が、ファイル名の末尾に追加されます)。バックアップされたファイルは、次回以降の更新時に変更点を確認するのに役立つため、削除しないでください。

カスタムの customLang.properties ファイルを最新の状態に維持するには、 <DENODO_HOME>/setup/common/custom_lang_util スクリプトを使用します。そうすれば、現在使用している customLang.properties ファイルと新しいファイルを比較して、相違のある更新された箇所を漏れなく確認できます。古いテンプレートと新しいテンプレートの変更点を確認してからカスタムファイルを手動で更新することも、既存の customLang.properties を元に新しい customLang.properties を生成することもできます。

custom_lang_util スクリプトのオプションは以下のとおりです。

  • -diff: 古いバージョンのテンプレートと最新バージョンのテンプレートを引数として指定し、両者の差分を分類して表示することができます (削除されたプロパティ、新しいプロパティ、変更されたプロパティ)。このオプションは、既存の customLang.properties を手動で更新する場合に使用できます。使用例は次のとおりです。

    -diff <lastPropertiesTemplateFile> <updatedPropertiesTemplateFile>
    
  • -gen: 既存の customLang.properties を元にカスタムプロパティファイルを作成し、既存のファイルの作成に使用したテンプレートと、新しいテンプレートの差分を適用します。生成されたファイルの末尾に、新しいプロパティと変更されたプロパティが 2 つのセクションに分かれて表示されます。変更されたプロパティには以前の値と新しい値がコメントとして残されます。また、カスタム定義されたメッセージは置き換えられません。新しいテンプレートに存在しないプロパティは自動的に削除されます。使用例は次のとおりです。

    -gen <lastPropertiesTemplateFile> <updatedPropertiesTemplateFile> <currentCustomPropertiesFile> <newCustomPropertiesFile>
    

Design StudiocustomLang.properties を手動更新する例を以下に示します。

  1. 新しいテンプレートと古いテンプレートを確認します。まず、Control Center で前回の更新プログラムのバージョンと、最新の更新プログラムのバージョンを確認します。ここで仮に、過去のバージョンが XXXXXXXX で、インストール済みの最新バージョンが YYYYYYYY であるとします。テンプレートフォルダ <DENODO_HOME>/resources/design-studio/messages/ を開くと、インストール済みの各更新プログラムのテンプレートファイルが存在するはずです。その中から、過去バージョンのテンプレートと最新バージョンのテンプレートを探します。この例では、 customLang.properties.template.back.XXXXXXXXcustomLang.properties.template.back.YYYYYYYY です。

  2. custom_lang_util.sh スクリプトを使用して次のコマンドを実行し、変更点を確認します (「XXXXXXXX」と「YYYYYYYY」は使用するテンプレートファイルのバージョンで置き換えてください)。

cd <DENODO_HOME>/setup/common
custom_lang_util.sh -diff ../../resources/design-studio/messages/customLang.properties.template.back.XXXXXXXX ../../resources/design-studio/messages/customLang.properties.template.back.YYYYYYYY
  1. 現行の <DENODO_HOME>/work/design-studio/customLang.properties を開き、手順 2 で取得した情報を基に値を更新します。

  2. Web 管理ツールを再起動し、新しい設定を読み込みます。

custom_lang_util.sh スクリプトを使用して、 Design Studio 用の customLang.properties を生成する例を以下に示します。

  1. 新しいテンプレートと古いテンプレートを確認します。まず、Control Center で前回の更新プログラムのバージョンと、最新の更新プログラムのバージョンを確認します。ここで仮に、過去のバージョンが XXXXXXXX で、インストール済みの最新バージョンが YYYYYYYY であるとします。テンプレートフォルダ <DENODO_HOME>/resources/design-studio/messages/ を開くと、インストール済みの各更新プログラムのテンプレートファイルが存在するはずです。その中から、過去バージョンのテンプレートと最新バージョンのテンプレートを探します。この例では、 customLang.properties.template.back.XXXXXXXXcustomLang.properties.template.back.YYYYYYYY です。

  2. custom_lang_util.sh スクリプトを使用して次のコマンドを実行し、新しいファイルを作成します (「XXXXXXXX」と「YYYYYYYY」は使用するテンプレートファイルのバージョンで置き換えてください)。

cd <DENODO_HOME>/setup/common
custom_lang_util.sh -gen ../../resources/design-studio/messages/customLang.properties.template.back.XXXXXXXX ../../resources/design-studio/messages/customLang.properties.template.back.YYYYYYYY ../../work/design-studio/customLang.properties ../../work/design-studio/new_customLang.properties
  1. 新しい <DENODO_HOME>/work/design-studio/new_customLang.properties を開いてファイルの末尾に移動し、新しいプロパティと変更されたプロパティの値を更新します。

  2. <DENODO_HOME>/work/design-studio/customLang.properties を新しいプロパティファイル <DENODO_HOME>/work/design-studio/new_customLang.properties で置き換えます。

  3. Web 管理ツールを再起動し、新しい設定を読み込みます。

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