Virtual DataPort 8.0 GA で削除された機能¶
ここでは、Denodo 8.0 で今後使用できない機能を挙げます。
VQL の構文¶
Contains、Containsand、Containsor および Iscontained 演算子¶
次の演算子は削除されました。
contains (Denodo 6.0 のドキュメント)
containsand (Denodo 7.0 のドキュメント)
containsor (Denodo 7.0 のドキュメント)
iscontained (Denodo 7.0 のドキュメント)
これらの演算子は SQL 標準に含まれていません。そのため、SQL を自動生成するツール (Business Intelligence ツールなど) ではこれらの演算子は使用されません。
演算子 contains
は、Google Search Appliance (GSA)、Denodo Aracne、またはこの演算子をサポートするために特別に開発されたカスタムラッパーにプッシュダウンされる SQL クエリでのみ使用することができます。カスタムラッパーの API には、この演算子に関連するクラス、メソッド、および定数がまだあります。そのため、既存の拡張機能は変更したり Java コードを再コンパイルしたりすることなくロードすることができます。ただし、実行エンジンはこの演算子を実行しません。
containsand
、 containsor
および iscontained
演算子は、関数 POSITION と IN
演算子に置き換えることができます。以下に例を示します。
containsand
置き換え前
field1 containsand ('AZ', 'CA')
置き換え後
POSITION(UPPER('AZ') IN UPPER(field1)) > 0 AND POSITION(UPPER('CA') IN UPPER(field1)) > 0
containsor
置き換え前
field1 containsor ('AZ', 'CA')
置き換え後
POSITION(UPPER('AZ') IN UPPER(field1)) > 0 OR POSITION(UPPER('CA') IN UPPER(field1)) > 0
iscontained
置き換え前
field1 iscontained ('Cali', 'California');
置き換え後
POSITION(UPPER(field1) IN UPPER('Cali')) > 0 AND POSITION(UPPER(field1) IN UPPER('California')) > 0
containsand、containsor および iscontained 演算子では大文字と小文字が区別されるので、これらの例では、関数 UPPER を POSITION の入力パラメータに適用しています。
SELECT ステートメントの CONTEXT 句のパラメータ QUERYPLAN¶
派生ビューの [Execution plan] ([Options] ボタン) では、結合方法 (ハッシュ、マージ、ネスト...) を選択することも、編集しているビューを構成する結合ビューの結合順序を選択することもできなくなりました。この新しいバージョンでは、[Execution plan] ダイアログは、ビューのデータ移動を構成するためだけに使用します。
SELECT
ステートメントの CONTEXT
句の QUERYPLAN
パラメータも削除されました。
この 2 つの機能が削除された理由は、クエリの実行プランを手動で設定するのが難しく、結果的に、コストオプティマイザーの選択したプランよりも良くないプランが選択されることがよくあったからです。代わりに、 コストベースのオプティマイザー を有効にし、クエリに関係するビューの統計情報を収集してください。そうすることで、オプティマイザーが効率的なプランを選択するようになります。
データソース¶
次のデータソースは使用できなくなりました。
Aracne
Google Search Appliance (GSA): Google はこの製品を 10 年前に非推奨にしており、今後新たにライセンスを販売することはありません。そのため、Denodo はこの製品のサポートを終了します。
Virtual DataPort 6.0 および 5.5。Virtual DataPort には、Virtual DataPort 7.0 および 8.0 用のアダプターが含まれています。
JDBC データソース¶
ステートメント CREATE JDBC DATA SOURCE
の次のパラメータは使用できなくなりました。
INITIALCAPACITYPS
MAXSLEEPINGPS
これらのパラメータは (クエリが使用する通常のコネクションプールではなく) 準備済みステートメントのプールを制御していました。
これらのパラメータは MAXOPENPREPAREDSTATEMENTS
に置き換えられました。
JDBC データソース: アダプター¶
次の JDBC アダプターは削除されました。
Microsoft JDBC ドライバーを使用した Microsoft SQL Server 2000 へのコネクション
Microsoft JDBC ドライバーを使用した Microsoft SQL Server 2005 へのコネクション
これらのバージョンのデータベースが Microsoft JDBC ドライバーで正式にサポートされなくなったため、これらのアダプターは削除されました。代わりに、これらのバージョンには jTDS アダプターを使用する必要があります。
権限¶
ロール web_panel_admin
はもうありません。Web Panel でしか有用でなく、このコンポーネントは Denodo 8.0 で削除されたためです。
JDBC ドライバー: reuseRegistrySockets プロパティ¶
JDBC ドライバーの reuseRegistrySockets プロパティは不要になったので削除されました。Denodo 8.0 の JDBC ドライバー (および Administration Tool と新しい Design Studio) は 1 つのポート (9999) で Virtual DataPort と通信するようになったからです。以前のバージョンでは、この通信には 2 つのポート (9999 および 9997) が必要でした。
このパラメータを使用して Virtual DataPort に接続しようとすると、接続に失敗します。Virtual DataPort 8.0 から以前のバージョンの Virtual DataPort に接続する場合にもこれが当てはまります。
以前のバージョンでは、このパラメータを接続 URL に追加したりドライバーのプロパティとして追加したりすることができました。
Administration Tool¶
[Internationalize query results] オプション¶
[Admin tool preferences] ダイアログの [Internationalize query results] チェックボックスを削除しました。主な影響としては、クエリの i18n や Virtual DataPort サーバーの i18n に関係なく、Administration Tool が常に同じフォーマットで 10 進数型の値と日時型の値を表示するようになります。具体的には、使用する i18n がコンマ「,」を小数点として定義していても、Administration Tool は常にピリオド「.」を小数点として使用します。
このオプションは、Virtual DataPort サーバーの設定ではなく Administration Tool のローカルの設定であったことに注意してください。クエリの結果に含まれる一部の型の値について Administration Tool での表示方法を制御するだけのものでした。このオプションが、Virtual DataPort でクエリを実行する他のアプリケーションの日時値または 10 進値の表示方法を制御することはありませんでしたが、ユーザーに誤解されることがよくありました。
Denodo 7.0 では、このオプションはクエリの結果に含まれる 10 進値を Administration Tool で表示する方法 (つまり、小数点として使用する記号。選択された i18n に応じて「,」または「.」) を制御するだけです。Denodo 6.0 以前では、このオプションはクエリの結果に含まれる日時値を Administration Tool で表示する方法も制御します。
異なる形式の日時値をクエリで表示するには、関数 FORMATDATE を使用してください。
[Execute with trace] オプション¶
Administration Tool の [Execute with trace] オプションはなくなりました。Administration Tool では常に SQL ステートメントの最後に「TRACE」句が追加されて、クエリの実行トレースが取得されるようになりました。
[Query Capabilities] パネルの削除¶
ビューの [Options] セクションの [Search methods] タブに、クエリ機能についての情報は表示されなくなりました。代わりに、このタブにはビューの必須フィールドが表示されるようになりました。
基本ビューで、このパネルに示されていた情報から、どの列が必須列であるかを制御できるという印象をユーザーに与えていました。必須列は一部の基本ビューでしか制御できません。
[Search method] パネルには、基本ビューにクエリを実行するときに必須のフィールドが表示されるようになりました。REST API にクエリを実行する基本ビューのように、一部のタイプの基本ビューには必須フィールドが存在することがありますが、これらは引き続き表示されます。必須パラメータを使用してビューを作成するには、ビューパラメータを使用して選択ビューを作成してください。
ビューおよびデータベースのスワップ設定の削除¶
Administration Tool を使用して ビューおよびデータベース の次の設定を変更することはできなくなりました。
Maximum size in memory of intermediate results
スワップの有効化/無効化
Maximum size in memory of each node
これらの設定が次のパネルから削除されました。
ビューの詳細オプションの [Memory] タブ (このタブは削除されました)。
データベースの構成の [Memory usage] ダイアログ。
これらのオプションが削除されたのはユーザーによる設定変更を防ぐためです。これらの設定が不適切に使用されてクエリの実行が遅くなることがよくありました。VQL コマンドを使用すれば、まだこれらのオプションを変更することができます。
Virtual DataPort サーバー全体で これらの設定を変更する ことができます (メニュー [Administration] > [Server configuration] > [Memory usage] タブ)。