Virtual DataPort のメタデータの確認¶
ほとんどの場合、前の手順で取得した VQL ファイルは、そのまま新しいバージョンにインポートできますが、以下の点は確認する必要があります。
手順 #1
ファイル metadata_denodo.vql
で、Denodo 8.0 が稼動するコンピュータのディレクトリへのパスを探します。たとえば、 /opt
や C:\
を検索します。パスを発見した場合、このファイルを Denodo 9 をインストールしたコンピュータにコピーし、必要に応じて VQL を修正してパスを調整してください。
手順 #2
ファイル metadata_denodo.vql
で JARS 'denodo-odata2-wrapper'
と JARS 'denodo-odata4-wrapper'
を検索します。見つからない場合、次の手順に進みます。見つかった場合、それらのデータソースの VQL
CREATE OR REPLACE DATASOURCE CUSTOM <DATASOURCE_NAME>
FOLDER = '<FOLDER>'
CLASSNAME='com.denodo.connect.odata.wrapper.ODataWrapper'
JARS 'denodo-odata<2|4>-wrapper'
PARAMETERS (
'Service Endpoint *' = '<ENDPOINT>',
CHECKCERTIFICATES
(...)
'Service Format *' = '<FORMAT>',
);
を以下のように変更します。
CREATE OR REPLACE DATASOURCE CUSTOM <DATASOURCE_NAME>
FOLDER = '<FOLDER>'
CLASSNAME='com.denodo.connect.odata.wrapper.ODataWrapper'
CLASSPATH='../lib/extensions/custom-wrappers/odata<2|4>/denodo-odata<2|4>-wrapper.jar'
PARAMETERS (
'Service Endpoint *' = ROUTE HTTP 'http.ApacheHttpClientConnection,120000' GET '<ENDPOINT>'
(...)
'Service Format *' = '<VALUE>'
);
OData2 カスタムラッパーの場合、サービスの OData バージョンを表す Service Version
というオプションパラメータも指定でき、 V1
または V2
に設定できます。
<2|4>
は、アップグレードするラッパーに応じて 2
または 4
に置き換える必要があります。
したがって、まず JARS 'denodo-odata<2|4>-wrapper'
変数を CLASSPATH='../lib/extensions/custom-wrappers/odata2/denodo-odata<2|4>-wrapper.jar'
に置き換えて、 'Service Endpoint *'
を新しい形式に置き換えます。
残りの変更は、認証やプロキシの構成ごとに異なります。データソースごとに設定できる認証メカニズムは 1 つのみです。
したがって、データソースの PARAMETERS
ブロック内に以下の VQL コードを追加する必要があります。
OAuth2 認証
PARAMETERS (
(...)
AUTHENTICATION OAUTH20 (
ACCESSTOKEN = '<ACCESSTOKEN>'
REQUESTSIGNINGMETHOD = <METHOD>
AUTHENTICATION_GRANT = <GRANT>
TOKENENDPOINTURL = '<URL>'
EXTRA_PARAMETERS_OF_REFRESH_TOKEN_REQUEST (
(...)
)
CLIENTIDENTIFIER = '<CLIENTIDENTIFIER>'
CLIENTSECRET = '<CLIENTSECRET>'
)
(...)
);
EXTRA_PARAMETERS_OF_REFRESH_TOKEN_REQUEST
パラメータはオプションであり、エンドポイントのタイプに依存します。必要な場合、 'parameter1'='value1', ...'parameterN'='valueN'
のようなペアとして指定する必要があります。
Basic 認証
PARAMETERS ( (...) AUTHENTICATION BASIC ( USER '<USER>' PASSWORD '<PASSWORD>' ) (...) );
NTLM 認証
PARAMETERS (
(...)
AUTHENTICATION NTLM (
USER '<USER>'
PASSWORD '<PASSWORD>'
DOMAIN '<DOMAIN>'
)
(...)
);
パススルーセッション資格情報
パススルーを使用する場合、認証パラメータを含むブロックは、 WITH PASS-THROUGH SESSION CREDENTIALS
ブロックで囲む必要があります。
PARAMETERS (
(...)
AUTHENTICATION <TYPE> (
WITH PASS-THROUGH SESSION CREDENTIALS (
(..)
)
)
(...)
);
プロキシ (手動)
PARAMETERS ( (...) PROXY ON ( HOST '<HOST>' PORT <PORT> USER '<LOGIN>' PASSWORD '<PASSWORD>' ), (...) );
手順 #3
ファイル metadata_denodo.vql
で JARS 'denodo-mongodb-customwrapper'
を検索します。出現箇所が見つからない場合は、次の手順に進みます。
Denodo 9 には新しい MongoDB ネイティブコネクターが付属するので、MongoDB ソースにアクセスするために MongoDB カスタムラッパーを使用する必要はありません。新しい MongoDB データソースと基本ビューの作成方法に関するすべての情報については、「 MongoDB ソース 」のセクションに記載されています。これらを作成するには、Administration Tool または Design Studio を使用することをお勧めします。
手順 #4
Virtual DataPort の以前のバージョンのメタデータをエクスポートしたときに次の警告メッセージが表示された場合、メタデータの修正が必要だと考えられます。
MIGRATION TO 9 - WARNINGS SUMMARY
警告メッセージが 表示されなかった 場合、このページの手順は省略して、アップグレードプロセスの次の手順 (「 新しいインストール環境への設定とメタデータのインポート 」) に進んでください。
メタデータを修正するには、Virtual DataPort 8.0 に戻って、必要なエレメントを修正し、VQL を再度エクスポートするか、VQL ファイルを修正します。
表示される警告には、次のものがあります。
#1. Modify the following views because they use the operators contains, containsand, containsor or iscontained.
Denodo 9 では、contains、containsand、containsor、iscontained の各演算子がサポートされなくなりました (これらは 8.0 で削除されました)。export スクリプトは、これらの演算子を使用しているビューのリストを返します。Denodo 9 に メタデータファイルをインポートする前に 、これらのビューの定義を修正して、サポートされなくなった演算子を削除してください。バージョン 7.0 でビューの定義を修正するか、手動で VQL ファイルを修正します。
これらの演算子を標準 SQL にある同等の演算子に置き換える方法については、「 Contains、Containsand、Containsor および Iscontained 演算子 」を参照してください。
#2. The QUERYPLAN parameter of the CONTEXT clause is not supported in Denodo 9.
SELECT
ステートメントの CONTEXT
句のパラメータ QUERYPLAN
は Denodo 8.0 ですでに削除されました。このメタデータファイルでは、ここで示されたビューの定義からこのパラメータが削除されているため、それを新しいバージョンにインポートできます。
コストベースのオプティマイザー を有効にして、これらのビューの定義に関係するビューの統計情報を収集することをお勧めします。これにより、このビューにクエリを実行する際にオプティマイザーで効率的なプランが選択されていることを確認します。クエリの実行プランを手動で設定すること (つまり、パラメータ QUERYPLAN
を使用すること) は難しく、通常はコストオプティマイザーで選択されるよりも悪いプランを選択することになります。
#3. Operators contains, containsand, containsor and iscontained are not supported in Denodo 9. They were removed from the capacities of the affected base views' search methods in Denodo 8.0.
このメッセージに関しては、何も行う必要はありません。
#4. Aracne data sources are not supported in Denodo 9.
Aracne と Google Search のデータソースは、バージョン 7.0 で非推奨となり、バージョン 8.0 で削除されています。依存するエレメントも含めて削除してください。
#5. Google Search data sources are not supported in Denodo 9.
上記を参照してください。