バックアップのインポート/エクスポート¶
インポート¶
Scheduler は、サーバーのメタデータを含むファイルからの、サーバー構成、プロジェクト、プラグイン、および JDBC アダプターのインポート機能を備えています。
ZIP ファイルまたは XML ファイル: Scheduler バックアップファイルのパスを入力します。つまり、メタデータを再作成するためのエレメントを含むファイルです。[Export environment specific properties] オプションを有効にしてメタデータをエクスポートした場合、生成されるバックアップファイルの内部にはプロパティファイルがすでに含まれています。そのため、バックアップファイル内のプロパティを指定したファイルのプロパティで上書きする場合を除き、プロパティファイルを指定する必要はありません (次のオプションを参照)。
プロパティファイル (オプション): [Export environment specific properties] オプションを無効にしてメタデータをエクスポートしてあり、インポートするバックアップファイルにそれらのプロパティが含まれていない場合 (またはそれらを上書きする場合)、
.properties
ファイルのパスを入力します。このオプションで選択したファイル内のプロパティは、バックアップファイルに含まれているプロパティより優先されます。
次に、[Data import] ダイアログに、そのファイルに含まれているプロジェクトとそのエレメントのツリーが表示されます。チェックボックスを使用して、インポートする内容を個々に選択します。既存のエレメント (ジョブ、データソース、プラグイン、およびドライバー) が存在する場合、インポートされたファイルに含まれているエレメントに置き換えられるエレメントの種類を選択できます。これは、移行やバックアップを行うときに便利です。なお、カスタムパスワードを使用してメタデータをエクスポートした場合は、[Use custom password to decrypt sensitive data] を選択してからパスワードを入力してください。また、Denodo Scheduler には、メタデータをインポートするためのスクリプトも用意されています (付録「 バックアップのためのインポート/エクスポートスクリプトの使用 (Scheduler) 」を参照)。ユーザーが特定のカスタムパスワードを指定しない場合に、メタデータをインポート/エクスポートする際のデフォルトパスワードとして使用するパスワードを設定できます (付録「 Scheduler エクスポートキー設定スクリプトの利用 」を参照)。
エクスポート¶
Scheduler は、プロジェクト (およびそのデータソースとジョブ)、プラグイン、JDBC アダプター、およびサーバー構成のエクスポートをサポートしています。これは、移行やバックアップを行うときに便利です。Scheduler は、現在のサーバーメタデータを復元するために必要なすべての情報が含まれるバックアップファイルを生成します。
バックアップをエクスポートする場合、ZIP または XML の 2 つのファイル形式があります。
エクスポートするエレメントを選択することができます。
すべてのプロジェクト (およびそのすべてのエレメント)。エクスポートする一連のリソース (エクスポートされるプロジェクトのエレメントによって使用される、サーバー構成、プラグイン、および JDBC アダプターのいずれか) を選択します。
単一のプロジェクトまたは一連のプロジェクト。各プロジェクトの一連のエレメント (データソースとジョブ) と、エクスポートするリソース (エクスポートされるプロジェクトの選択されたエレメントによって使用される、サーバー構成、プラグイン、JDBC アダプターのいずれか) を選択します。
[Export dependencies] オプションをチェックすることで、選択されたアイテムが依存するエレメントを含めることができます。たとえば、データソース「DS1」を使用して構成されているジョブ「Job1」をエクスポートするよう選択し、データソース「DS1」はエクスポート対象として選択しなかった場合、このオプションが有効になっていると、データソース「DS1」がエクスポートファイルに自動的に含まれます。
[Export roles and permissions] オプションをチェックすることで、各ロールに割り当てられているアクセス許可を含めることができます。(エクスポート対象として) 選択されていないプロジェクトとジョブに割り当てられているアクセス許可はエクスポートファイルに含まれません。
[Export settings] オプションをチェックすることにより、Scheduler 環境の設定とメタデータを含めることができます。
重要
[Export settings] オプションをチェックしてバックアップをエクスポートすると、認証に使用する VDP データソース、メールサーバー、Kerberos 構成、別の Scheduler 環境にインポートするのに適さない可能性がある他のプロパティとメタデータなどの設定が含まれます。別の環境で復元する必要があるのはプロジェクト、ジョブ、およびデータソースのみであり、Scheduler サーバー構成は必要ない場合、[Export settings] オプションのチェックをはずします。
[Export with properties] オプションをチェックすることで、環境依存プロパティ (データソースのコネクションデータなど) を別のプロパティファイルに個別にエクスポートできます。その場合、以下の 2 つの情報を含むバックアップファイルが生成されます。
ZIP にエクスポートする場合:
バックアップ (
.zip
ファイル)。環境に依存するパラメータの値は、実際の値ではなく変数です。変数の値が含まれるファイル (拡張子
.properties
)。
XML にエクスポートする場合、バックアップファイルには、ZIP の場合と同じ情報が 1 つの固有のファイルに含まれます。
このオプションを使用すると、さまざまな環境におけるメタデータのエクスポートとインポートがより簡単になります。
デフォルトのサーバーパスワードの代わりに、カスタムパスワードを使用して機密データを暗号化する場合、[Use custom password for sensitive data encryption] ボタンをチェックし、[Custom password] フィールドと [Confirm custom password] フィールドにパスワードを入力してください。
重要
別のインストールでインポートするバックアップをエクスポートし、そのインストールに異なる暗号化キーがある場合 (詳細については、「 インストール暗号化キー 」を参照)、バックアップはカスタムパスワードでエクスポートおよびインポートする必要があります。
このプラットフォームには、自動バックアップコピーを実行するスクリプトも用意されています (付録「 バックアップのためのインポート/エクスポートスクリプトの使用 (Scheduler) 」を参照)。機密データ (パスワードなど) はバックアップファイル内で暗号化されます。