ジョブの一般構造¶
Denodo Scheduler では、以下のさまざまなタイプのジョブがサポートされています。
VDP: Denodo Virtual DataPort に保存されたビューまたはプロセスをクエリしてデータを抽出できます。
VDPCache: Denodo Virtual DataPort のビューをクエリして、キャッシュをプリロードできます。ビューのキャッシュをプリロードするには、キャッシュが有効で、適切に構成されている必要があります。このタイプの 1 つのジョブで、複数のビューをプリロードできます。
VDPDataLoad: Denodo Virtual DataPort のビューをクエリして、サマリや JDBC テーブルのデータを更新できます。
VDPIndexer: Denodo Virtual DataPort のビューをクエリして、Data Catalog で使用されるインデックスを生成できます。このインデックスには、VDP から取得した各タプルの各フィールドに関するドキュメントが含まれます。
注釈
VDP ジョブは DDL (CREATE 、 DROP 、 ALTER...) ステートメントおよび DML (INSERT 、 UPDATE 、 DELETE 、 CALL...) ステートメントも実行できます。詳細については、「 ステートメント 」のセクションを参照してください。
すべてのジョブが、名前と説明を保持し、ジョブ再試行セクション (Retry Section)、結果ハンドラーセクション 1 (Handlers Section)、および時間ベースのスケジュールセクション (Triggers Section) を共有しています。また、VDP ジョブと VDPIndex ジョブは、エクスポーターセクション 2 (Exporters Section) も共有しています。抽出セクション (Extraction Section) はジョブのタイプごとに異なります。各タイプについては、以降のセクションで詳しく説明します。
抽出セクション (Example of extraction section) では、データの取得元のデータソースが以前に作成されたデータソースを使用して指定されます (「 データソース 」を参照)。ジョブのタイプに応じて、異なる構成データを提供する必要があります。

抽出セクションの例¶
エクスポーターセクション (Example of exporters section) では、 エクスポーター のリストを指定して、結果を 1 つ以上の外部リポジトリにダンプできます。Denodo Scheduler は実装されたエクスポーターを CSV ファイル (このエクスポーターは Microsoft Excel と互換性のあるファイルを生成するためにも使用できます)、JDBC アダプターを含むリレーショナルデータベース、Elasticsearch および Scheduler Index に提供します。また、特殊なアドホックニーズで使用するために新しいエクスポーターを開発することもできます。

エクスポーターセクションの例¶
再試行セクション (Example of the retries section) では、ユーザーがジョブの再試行を有効にして、再試行が実行される方法とタイミングを構成することができます。いずれの場合も、ジョブが再試行されるのは、実行中にエラーが発生した場合、またはエクスポートされたドキュメントの数が予期された数を下回った場合のみです。

再試行セクションの例¶
ハンドラーセクション (Example of handlers section) では、ジョブのすべてのタプルの抽出とエクスポートが終了した後に実行されるアクションが指定されます。それらのアクションの 1 つでは、ジョブの実行サマリ付きのメールを一連のメースアドレスに送信することができます。また、カスタムニーズ用に開発された新しいハンドラーを使用することもできます。

ハンドラーセクションの例¶
最後に、 Example of triggers section に示すように、各ジョブは実行されるタイミングを指定するスケジュールデータを定義します。現在の構成では、UNIX システム用のクラシック cron アプリケーションと同様の機能を使用できます。

トリガーセクションの例¶
既存のジョブの作成または編集中に構成を保存するためのいくつかのオプションがあります。それらすべてのオプションに、[Save] ドロップダウンメニューからアクセスできます。
[Save] (デフォルトアクション)。このオプションを使用すると、ジョブの構成が検証され、必要なすべてのパラメータが定義されます。
[Save draft]。このオプションを使用すると、不完全なジョブが作成されることがあります。その場合、ジョブ名が唯一の必須フィールドとなります。ドラフトジョブは不完全なジョブである可能性があるため、「Scheduler」パースペクティブでは開始できません。ドラフトジョブは他のジョブと同様に編集できます。ジョブのすべての必須フィールドに必要な情報をすべて入力した後、[Save] ボタンを押すと実行可能なジョブが作成されます。
[Save as...]。このオプションでは、現在の構成と新しい名前を持つ新しいジョブを作成できます。このオプションは、既存のジョブの編集中にのみ有効になります。
注釈
既存のジョブと同じ構成を持つ新しいジョブを作成できます。そのためには、複製するジョブを開いて [Clone] ボタンを押します。その後、新しいジョブの名前を指定すると、その名前で、元のジョブと同じ構成のジョブが作成されます。これは上で説明した [Save as...] オプションに似ていますが、選択したジョブが編集中である必要はありません。