USER MANUALS

クラスタの管理

既存のクラスタを管理するには、[Overview] ダイアログを開き、トップメニューの [Environments] > [Overview] をクリックします。

Overview dialog

[Overview] ダイアログ

既存の各クラスタについて、テーブルに以下の列が表示されます。

  • Environment: クラスタが属している環境。クリックすると、その 構成ダイアログ が開きます。

  • Cluster: クラスタ名。クリックすると、その 構成ダイアログ が表示されます。クラスタ名の横に info アイコンがある場合、それをクリックすると クラスタの概要 を表示できます。

  • Status: クラスタのステータス。以下の値のいずれかに変化します。

    • pending Pending creation 。クラスタは、使用可能なリソースがクラウドインフラストラクチャを作成するのを待機しています。

    • initializing Initializing 。クラスタは、クラウドインフラストラクチャ内のリソースを割り当てています。

    • awaiting Awaiting services 。クラスタは、起動されたインスタンスが Solution Manager に登録されるのを待機しています。

    • warning Warning 。すべてのサーバータイプのインスタンスが 1 つ以上実行されているため、クラスタは使用可能ですが、一部のインスタンスの準備ができていません。

    • ok Ok 。すべてのサーバータイプの全インスタンスが起動して稼働しています。

    • error Error 。クラスタで最後に実行されたアクションがエラーで終了しました。

    • deleting Deleting 。クラスタは、クラウドインフラストラクチャからすべてのリソースを削除しています。

    • start Starting 。クラスタのすべてのインスタンスが起動中です。

    • stop Stopping 。クラスタのすべてのインスタンスが停止しようとしています。

    • stop Stopped 。クラスタの停止後にすべてのインスタンスが停止されたか、インスタンスが属するオートスケーリンググループのサイズがゼロに設定されたため、すべてのインスタンスが終了しました。

    • restarting Restarting 。クラスタのすべてのインスタンスが再起動中です。

    • recreating Recreating 。クラスタは、クラウドインフラストラクチャ内の一部のリソースを再作成しています。

    • warning Pending recreation 。クラスタがインポートされました。クラスタの再作成を実行して、インポートプロセスを終了する必要があります。

    • warning Pending configuration 。クラスタがインポートされましたが、クラウドネットワーク 1 とクラスタ環境のリージョンの一方または両方が変更されました。クラスタのサブネットと、各製品で使用しているイメージを入力する必要があります。さらに、リージョンを変更した場合は、キーペアも入力する必要があります。

      1

      AWS では VPC 、Azure では 仮想ネットワーク

  • Last Action: クラスタで実行された最後の操作。アクション名の横のアイコンがその実行ステータスを表します。

    • pending アクションは、使用可能なリソースが実行を開始するのを待機しています。

    • in-progress アクションは実行中です。

    • ok アクションは正常に実行されました。

    • error アクションはエラーで終了しました。

  • Monitoring: クラスタが監視されている場合、この列に eye アイコンが表示されます。

  • Actions: クラスタで実行可能な操作が示されたドロップダウン。これらすべてのアクションについては、以下のセクションで詳しく説明します。実行可能な操作は、権限、クラスタの 動作モード 、クラスタのステータス、および進行中の操作の有無によって変わる可能性があることに留意してください。

クラスタの概要の表示

自動モードのクラスタの場合、クラスタ名の横に info アイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、[Cluster summary] ダイアログが表示され、クラウドにおけるこのクラスタの実際のインフラストラクチャに関する情報を確認できます。

AWS クラスタの概要

AWS cluster summary dialog

AWS の [Cluster summary] ダイアログ

Azure クラスタの概要

Azure cluster summary dialog

Azure の [Cluster summary] ダイアログ

最後のアクションの進行状況の表示

[Last Action] の値をクリックすると、[Cluster progress] ダイアログが開き、最後に実行されたアクションに関連するすべてのイベントを確認できます。各イベントについて、[Cluster events] ダイアログと同様の情報が表示されます。

Cluster progress dialog

[Cluster progress] ダイアログ

クラスタの有効化

[Actions] ドロップダウンの enable-cluster [Enable] オプションをクリックすると、クラスタが有効化され、そのクラスタは今後のデプロイに参加します。

このオプションは、無効になっている標準モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

クラスタの無効化

[Actions] ドロップダウンの disable-cluster [Disable] オプションをクリックすると、クラスタが無効化され、そのクラスタは今後のデプロイでは無視されます。

このオプションは、有効になっている標準モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

すべてのクラスタイベントの表示

[Actions] ドロップダウンの all-events [View all events] オプションをクリックすると、[Cluster events] ダイアログが開きます。ここには、対象のクラスタに関連するすべてのイベントの履歴ビューが表示されます。

Cluster events dialog

[Cluster events] ダイアログ

イベントは一般的にアクションの結果として生成されるので、アクション別にグループ化されます。アクションの前にある plus-sign アイコンをクリックすると、発生したイベントの詳細を表示できます。ただし、すべてのイベントがアクション別にグループ化されるわけではありません。たとえば、新規インスタンスの登録は、オートスケーリングポリシーの結果として発生します。

Cluster events detail

クラスタイベントの詳細

イベントの [State] 列には、以下のいずれかの値が表示されます。

  • event-ok イベントは正常に完了しました。

  • event-error イベントは失敗しました。

info ドロップダウンをクリックすると、イベント中に発生した出力またはエラーを確認できます。

このオプションは、自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

クラスタの起動

[Actions] ドロップダウンの start [Start] オプションをクリックすると、ステータスが「 Stopped 」のクラスタを「 Ok 」のステータスに変えることができます。

このオプションは、自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

クラスタの停止

[Actions] ドロップダウンの stop [Stop] オプションをクリックすると、クラスタを「 Stopped 」のステータスに変えることができます。これにより、対象のインスタンスが属するオートスケーリンググループはすべて 0 に設定され、インスタンスは終了します。オートスケーリンググループに属していないインスタンスは停止します。

このオプションは、自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

クラスタの再起動

[Actions] ドロップダウンの restarting [Restart] オプションをクリックすると、クラスタを再起動できます。つまり、まずクラスタを停止してからもう一度起動できます。

このオプションは、スタータスが「 Ok 」、「 Warning 」、または「 Error 」になっている自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

イメージからのクラスタの再作成

[Actions] ドロップダウンの recreating [Recreate from image] オプションをクリックすると、[Recreate cluster from image] ダイアログが開きます。

Recreate cluster from image dialog

[Recreate cluster from image] ダイアログ

すべてのクラスタを再作成することも、再作成する製品を選択することもできます。[Recreate minimizing downtime] オプションをチェックすると、選択した製品の新しいインスタンスが作成され、準備が整い次第、ロードバランサー内の既存のインスタンスを置き換えます。これにより、新しいリクエストはすべて新しく作成されたインスタンス宛てに送信されます。

このオプションは、自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

重要

インスタンスのメタデータを手動で変更した場合 (つまり、直接インスタンスに接続して変更を加え、その変更が AMI またはイメージに含まれず、プロモートによる適用もされていない)、クラスタが再作成されると、サーバー (Virtual DataPort、Scheduler、または Data Catalog) が外部データベースを使用していない限り、この変更が失われます。これを防ぐには、 [Recreate a Cluster from Server] オプションを使用します。

重要

インスタンスの構成に関して SSH を通じて加えた手動の変更を維持するには、オプション [Recreate a Cluster from Server] を使用する必要があります。

サーバーからのクラスタの再作成

[Actions] ドロップダウンの recreating [Recreate from server] オプションをクリックすると、[Recreate cluster from server] ダイアログが開きます。

Recreate cluster from server dialog

[Recreate cluster from server] ダイアログ

インスタンスを手動で変更し、同じ変更をクラスタの他のすべてのノードに適用したい場合に、これを行います。すべてのクラスタを再作成することも、再作成する製品を選択することもできます。

製品ごとに、どの既存のサーバーからクラスタを再作成するかを選択する必要があります。指定されたサーバーを使用して製品ごとに新しい AMI またはイメージが生成され、新しく生成された AMI またはイメージを使用してクラスタが再作成されます。

このオプションは、自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

クラスタへの Denodo 更新プログラムのインストール

このオプションは、自動モードのクラスタの場合にのみ選択できます。

注釈

Denodo 更新プログラムのインストールは Agora では無効化されます。更新プログラムのインストールは Agora を使用して行います。

Denodo 更新プログラムをインストールする場合、Solution Manager は次のような順序で処理を行います。

  1. 新しいインスタンスを作成します。

  2. インスタンスに更新プログラムをインストールします。

  3. インスタンスから新しい AMI またはイメージを作成します。

  4. 既存のクラスタ内の AMI またはイメージを、新規作成した AMI またはイメージに置き換えます。

更新プログラムは、Denodo Support Site または任意の S3 バケット (AWS 自動クラスタ) あるいは Blob ストレージの場所 (Azure 自動クラスタ) から取得できます。どの場合でも、 自動モードの構成パネル で必要な資格情報を入力する必要があります。

[Update installation] ダイアログを開くには、[Actions] ドロップダウンの update [Install Denodo update] オプションをクリックします。

Update installation dialog

[Update installation] ダイアログ

このダイアログの上部に、各サーバータイプについて (該当する場合)、インストールされる更新プログラムの情報が表示されます。

update-dialog-select-from ドロップダウンをクリックして、Denodo 更新プログラムの取得元の場所を選択します。

  • Support site: Denodo Support Site から適用可能な任意の更新プログラムを選択して、詳細を確認できます。

    Select update from Denodo support site

    Denodo Support Site からの更新プログラムの選択

  • S3 location: S3 バケットに使用するプロファイル、および Denodo 更新プログラムがある S3 URL を選択する必要があります。

    このオプションは、自動クラウドモード (AWS) のクラスタの場合にのみ選択できます。

    Select update from S3 location dialog

    S3 ロケーションから更新プログラムを選択するためのダイアログ

注釈

S3 アクセスに必要な最小限の権限 の例を参照してください。

  • Azure blob storage location: Denodo 更新プログラムがある 共有アクセス署名 URL を指定する必要があります。詳細については、 ストレージ SAS の概要 を参照してください。

    このオプションは、自動クラウドモード (Azure) のクラスタの場合にのみ選択できます。

    Select update from Azure blob storage location dialog

    Azure Blob ストレージロケーションから更新プログラムを選択するためのダイアログ

どのロケーションであっても、クラスタ内のどのサーバータイプを更新するかを選択できます。

さらに、[Install minimizing downtime] オプションを選択できます。これを選択すると、新しい AMI またはイメージを使用して新しいインスタンスが作成され、準備が整い次第、ロードバランサー内の既存のインスタンスを置き換えます。これにより、新しいリクエストはすべて新しく作成されたインスタンス宛てに送信されます。

適用する更新プログラム (複数可) を選択したら、 update-dialog-install をクリックして続行します。

重要

[Install from Denodo support site] オプションを使用するには、Solution Manager を実行するコンピュータからインターネットにアクセスできる必要があります。

さらに、AWS インスタンスが S3 エンドポイントに接続して更新プログラムをダウンロードできなければなりません。そのためには、インスタンスが次の条件を 1 つ以上満たす必要があります。

  1. パブリック IP アドレスを持つ EC2 インスタンスと、インターネットゲートウェイを参照するデフォルトルートを含むルートテーブルエントリ

  2. NAT ゲートウェイ経由のデフォルトルートを持つプライベート EC2 インスタンス

  3. ゲートウェイ VPC エンドポイントを使用して Amazon S3 に接続できるプライベート EC2 インスタンス

更新プログラムを格納した S3 バケットにインスタンスがアクセスできるよう構成する方法の詳細については、 こちら の AWS のドキュメントを参照してください。

Diagnostic & Monitoring Tool によるクラスタの監視

[Actions] ドロップダウンの dmt [Open Diagnostic & Monitoring Tool] オプションをクリックすると、Diagnostic & Monitoring Tool を使用してクラスタの監視を開始できます。

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