リビジョンの作成¶
注釈
リビジョンを作成するには、対象の環境に対する Connect 以上の権限、またはグローバル管理者、昇格管理者、昇格ユーザーのいずれかのロールが必要です。詳細については、「 認可 」を参照してください。
リビジョンは、Virtual DataPort カタログのエレメントと Scheduler のジョブのコレクションです。Solution Manager Administration Tool からリビジョンを作成する方法は、次のようにいくつかあります。
ソース環境
をクリックして、
オプションを選択します。
ソース環境をクリックしてリビジョンを作成する方法¶
[Promotions] メニューの [Revisions] をクリックして、 [Revisions] テーブル に移動します。
[Revisions] テーブルを開く方法¶
表のヘッダーにある
ボタンをクリックして、ソース環境を選択します。
[Revisions] テーブルの [New Revision] ボタンをクリックしてリビジョンを作成する方法¶
新しいタブが開き、次の図のような [New Revision] ダイアログが表示されます。

リビジョンを新規作成するためのダイアログ¶
このダイアログは、2 つのセクションに分かれています。[General] ピルでは、名前やソースサーバーなど、リビジョンに関する基本的なオプションを構成できます。[Revision Elements] ピルでは、昇格するエレメントを選択できます。リビジョンを作成する場合、両方のセクションのフォームに入力した後、上部にある保存ボタン をクリックすることを忘れないでください。
作成した各リビジョンは、次の要素で構成されます。
選択した Virtual DataPort エレメント (選択は任意) が含まれる VQL
選択した Scheduler のジョブ (選択は任意) が含まれる zip
全般オプション¶
[General] セクションでは、以下のオプションを構成できます。
Name: リビジョンの内容を示す名前。
Description: リビジョンの詳細な説明。このフィールドはオプションです。
Type: デプロイ時に Solution Manager が対象のエレメントに対して何を実行する必要があるかに応じて、リビジョンには次の 2 つのタイプがあります。
CREATE: デプロイ時にリビジョンのエレメントが作成されます。
DROP: デプロイ時にリビジョンのエレメントが削除されます。
Virtual DataPort server: Virtual DataPort のエレメントのソースとなる、カタログ内のサーバー。
Scheduler server: Scheduler のジョブのソースとなる、カタログ内のサーバー。このフィールドはオプションです。
Replace/Drop Virtual DataPort elements: [CREATE] リビジョンの場合、Virtual DataPort エレメントの VQL の生成方法に影響を与える戦略を選択できます。次のような戦略があります。
Drop elements before creating them: 生成される VQL は、各エレメントを削除してからエレメントの作成を試みます。エレメントが存在しない場合、
DROP
コマンドは失敗します。Replace existing elements: 生成される VQL は、各エレメントの置換を試みます。前のオプションとは異なり、
CREATE OR REPLACE
コマンドは、エレメントが存在しなくても失敗することはありません。ほとんどの場合は、このオプションをお勧めします。Do not replace existing elements: 生成される VQL は、各エレメントの作成のみを試みます。エレメントが存在する場合、
CREATE
コマンドは失敗します。
Included elements: CREATE リビジョンの場合、Virtual DataPort エレメントの VQL に含める追加のエレメントを選択できます。
Include server properties: これを選択した場合、Virtual DataPort サーバーの変更可能なプロパティが、生成される VQL に追加されます。
Include web container properties: これを選択した場合、変更可能な tomcat プロパティが、生成される VQL に追加されます。
Include dependent extensions and libraries: これを選択した場合、リビジョン内のエレメントの依存関係である拡張機能やライブラリ (JAR 内のカスタム関数、JDBC ドライバーなど) も、生成される VQL に追加されます。また、リビジョンに含まれる Scheduler ジョブの JAR とプラグインも追加されます。
Include dependent statistics: これを選択すると、リビジョン内のエレメントの計算済みの統計情報が、生成される VQL に追加されます。
Include VDP dependencies: これを選択すると、選択されたエレメントと、それらのエレメントが依存するエレメント (基盤となるビュー、データソースなど) がリビジョンに含められます。たとえば、このオプションと派生ビューを選択した場合、このビューの再作成に必要なエレメント (他のビュー、基本ビュー、データソースなど) もすべてリビジョンに含められます。また、このオプションによって、選択したビューに関連付けられたタグもリビジョンに含められます。
このオプションは、拡張機能、ライブラリ、統計情報、ユーザー、ロール、または Scheduler のジョブには適用されません。
Include users and privileges: このオプションはすべての「Users」と「Roles」を選択します。詳細については、後述の「 ユーザーとロール 」を参照してください。
注釈
リビジョンにユーザー、ロール、およびそれらの権限の作成に使用するメタデータが含まれるのは、リビジョンを作成したユーザーがグローバル管理者または、選択したエレメントが格納される Virtual DataPort データベースの管理者である場合 のみ です。
その他のオプション¶
Virtual DataPort のプロパティ では、VQL 内の特定のエレメント (データソース、ユーザーなど) に関する情報をパラメータ化できます。たとえば、各環境 (開発、テスト、本番など) で、JDBC データソースから異なるデータベースを参照したり、XML データソースから異なるファイルを参照したりできます。JDBC 基本ビューは特殊なケースで、 カタログ および スキーマ をプロパティとしてエクスポートするかどうかを構成できます。
[Additional Options] セクションでは、[Include environment properties for catalog and schema names in JDBC base views] オプションを指定できます。JDBC データソースのカタログとスキーマのいずれかまたは両方の名前が、ソース環境とターゲット環境とで異なる場合に、このチェックボックスをチェックします。以下の VQL で示しているように、生成される VQL には、プロパティとしてパラメータ化された スキーマ と カタログ の情報が含められます。
CREATE OR REPLACE WRAPPER JDBC jdbcviewtest
DATASOURCENAME=test_ds
CATALOGNAME='${databases.admin.views.jdbc.jdbcviewtest.CATALOGNAME}'
SCHEMANAME='${databases.admin.views.jdbc.jdbcviewtest.SCHEMANAME}'
RELATIONNAME='jdbcviewtest'
OUTPUTSCHEMA (
id_field = 'id_field' :'java.lang.Integer' SORTABLE
);
この VQL には、 CATALOGNAME および SCHEMANAME の値がプロパティとして追加されています。この場合、リビジョンに含まれる JDBC 基本ビューごとに、対応するプロパティをターゲット環境に登録して、デプロイ時に各プロパティが対応する値に置き換わるようにする必要があります。
ソース環境とターゲット環境でカタログとスキーマを共有している場合は、このチェックボックスのチェックをはずします 。リビジョンに対して生成される VQL には、プロパティとしてではなく、 スキーマ と カタログ の値がそのまま含められます。
リビジョンのエレメント候補¶
Virtual DataPort サーバーと、必要に応じて Scheduler サーバーを選択した後は、[Revision Elements] ピルに移動し、リビジョンに含めるすべてのエレメントとジョブを選択できます。
Solution Manager Administration Tool によって、[Selected elements] というタイトルの下に、選択可能なエレメント候補が以下の順序ですべて表示されます。
Virtual DataPort データベース。
アソシエーション。
タグ。
グローバルセキュリティポリシー。
Scheduler のジョブ。リビジョンで考慮されるジョブタイプは、 VDP 、 VDP Cache 、 VDP Data Load 、および VDP Indexer です。
ユーザー。デフォルトのユーザーは無視されます。
ロール。デフォルトのロールは無視されます。
以下のタイプのエレメントは、リビジョンのエレメント候補のツリーに含まれません。
Resource Manager のプランとルール。
JMS リスナーおよび Kafka リスナー。
Resource Manager のルールとプランをリビジョンに含めることはできません。これは、各環境のサーバーに独自のルールとプランを設定する必要があるからです。

リビジョンのエレメント候補の例¶
更新ボタン () をクリックすると、コンテンツを更新できます。
重要
エレメントとジョブの候補のリストは、サーバーに接続するユーザーが持つアクセス許可によって異なります。 サーバーの定義 のダイアログで、リビジョンの作成に使用するユーザーを、サーバーメタデータに定義されているユーザーと、Solution Manager にログインしているユーザーのどちらにするかを選択できることに留意してください。
注釈
サーバーは、リビジョン作成用の特別なユーザーとパスワードを使用するように作成されている場合を除き、現在のユーザーが使用するのと同じ 認証 方法をサポートしている必要があります。デフォルトでは、接続はパススルーを使用して確立されるためです。たとえば、ユーザーが外部 ID プロバイダーを使用するシングルサインオン (OAuth、OpenID Connect、SAML) でログインしている場合、サーバーではトークン認証が構成されている必要があります。詳細については、「 Security Token Server へアクセスできるように、Denodo Platform のコンポーネントを構成する 」を参照してください。
Virtual DataPort データベース¶
エレメント候補のリストでは、Virtual DataPort データベースの内容はデフォルトで非表示になっています。データベースに含まれるエレメントをすべて表示するには、対応する矢印をクリックして、データベースを展開する必要があります。

リビジョンのデータベースエレメントの例¶
Solution Manager Administration Tool では、データベースに属している一部のエレメントは表示されません。現在、リビジョンでサポートされているエレメントは次のとおりです。
データベース構成: このオプションを選択すると、リビジョンの VQL に特定のデータベース構成を含めることができます。このオプションは、Virtual DataPort サーバーへの接続に使用されるユーザーが
dbadmin
権限を持っているデータベースの CREATE リビジョンの場合にのみ表示されます。このオプションが選択可能な場合、データベース内の最初のエレメントとして表示されます (Include database configuration ノード)。データソース。
フォルダ。
ユーザー定義のストアドプロシージャ。
ビュー。
Web サービス。 CREATE リビジョンの場合、Web サービス候補のリストでは、実際にデプロイされている Web サービスのみが考慮されます。 DROP リビジョンの場合は、すべての Web サービスが表示されます。また、個々の操作やリソースを選択できます。
タグ¶
[Tags] ノードを展開すると、利用可能なタグを確認できます。ユーザーがリビジョンのエレメントツリーでタグを確認するために必要な権限は、以下のとおりです。
CREATE リビジョンの場合、ユーザーは
manage_tags
ロールまたはassign_tags
ロールを持っているか、少なくとも 1 つのデータベースの管理者である必要があります。DROP リビジョンの場合、ユーザーは
manage_tags
ロールを持っていて、assign_tags
ロールも持っているか、少なくとも 1 つのデータベースの管理者でもある必要があります。
生成された VQL により、権限が適宜適用されます。 CREATE リビジョンでは、 CREATE TAG
コマンドは、ユーザーがグローバル管理者であるか manage_tags
ロールを持つ場合にのみ VQL に含まれます。
警告
DROP リビジョンにタグを含めると、 DROP TAGS
コマンドには CASCADE
オプションが含まれます 。つまり、削除されたタグはタグ付けされたビューから削除され、そのタグがグローバルセキュリティポリシーで使用されている場合には、 そのグローバルセキュリティポリシーも削除されます 。
ユーザーとロール¶
[Users] ノードと [Roles] ノードを展開すると、利用可能なユーザーとロールを確認できます。
リビジョン作成ウィザードは、権限ではなくエレメントを昇格するリビジョンの作成を意図しています。エレメントの作成/変更を行わず、ユーザーとロールの権限の変更のみを行うリビジョンを作成するのであれば、次のようなコマンドを用いて VQL ファイルからリビジョンを作成 する方が簡単です。
-- Grant the privileges METADATA, EXECUTE and WRITE over the view "customer360"
CREATE ROLE customer_info_read_only
GRANT METADATA, EXECUTE, WRITE ON customer_info.customer360;
別の例
-- Grant all privileges to the role "denodo_developer" over the
-- database "northwind_db"
CREATE ROLE denodo_developer GRANT ALL PRIVILEGES ON northwind_db;
別の例
-- Remove all the privileges of the role "denodo_developer" over the
-- database "northwind_db"
ALTER ROLE denodo_developer REVOKE ALL PRIVILEGES ON northWind_db;
注釈
ユーザー、ロール、およびその権限を管理するリビジョンを作成できるのは、グローバル管理者または、リビジョンに含まれるエレメントが格納された Virtual DataPort データベースの管理者のみです。その他のユーザーが実施した場合、ユーザーとロールを作成して、リビジョンのエレメントに対する権限を付与するためのステートメントはリビジョンに含まれません。
リビジョン作成の際に [GENERAL] ピルで [Include users and privileges] を選択した場合、リビジョンは [REVISION ELEMENTS] のすべてのユーザーとロールを選択します。
ユーザーまたはロールを選択すると、次の操作を実行する VQL ステートメントがリビジョンに含まれます。
選択したユーザーとロールを作成または更新します (権限の作成・更新は行わない)。
リビジョンに含まれるエレメントに対する権限 を、選択したユーザーとロールに付与します。リビジョンに VDP エレメントが含まれない場合、リビジョンは選択したユーザー/ロールを作成しますが、VDP エレメントに対する権限を付与するステートメントはリビジョンに含まれません。
サンプルシナリオ
「development」という環境で「customer_info_read_only」というロールを作成し、「customer360」ビューに対する METADATA、EXECUTE、WRITE 権限をこのロールに付与する場合を想定します。
ただし、リビジョンには「customer_info_read_only」ロールは含まれるが、「customer360」ビューは含まれないものとします。
この場合、リビジョンは「customer_info_read_only」ロールを作成しますが、「customer360」に対する権限は付与しません。新しく権限を付与するには、リビジョンに「customer360」ビューを追加する必要があります。
「DROP」リビジョンを作成する場合を考えます。
このリビジョンは、リビジョンに含まれるユーザー、ロール、VDP エレメントを削除します。
ユーザーまたはロールを同時に削除する場合を除き、DROP リビジョンによって VDP エレメントに対するユーザーとロールの権限を取り消すことはできません。取り消したい場合は、 VQL ファイルからリビジョンを作成 する必要があります。
Scheduler のジョブ¶
Scheduler jobs ノードを展開すると、選択可能なジョブを表示できます。これらは、そのプロジェクトおよびタイプに従って整理されています。

Scheduler のジョブの例¶
Scheduler のジョブを CREATE タイプのリビジョンに追加する場合、Solution Manager がそのリビジョンをデプロイする際にこのジョブを実行するかどうかを選択できます。
このリビジョンのデプロイ時にジョブを実行するには、ジョブを右クリックして、[Execute job when revision is deployed] をクリックします。

[Execute job when revision is deployed] オプション¶
リビジョンのデプロイ時に実行するジョブの横には、緑のアイコンが付きます (以下を参照)。

実行対象のマークが付いている Scheduler のジョブ¶
デプロイ時にジョブを 実行しない ためには、ジョブを右クリックして、[Do not execute job when revision is deployed] をクリックします。
デフォルトでは、VDP、VDP Cache、VDP Data Load の各ジョブに実行対象であることを示すマークは 付いていません が、手動でマークを付けることができます。変更のあったサマリを含むリビジョンの場合、ターゲット環境のサマリを更新するために、必ず VDP Data Load ジョブを含め、[Execute job when revision is deployed] にマークを付けてください。サマリの昇格の詳細については、 サマリの昇格 を参照してください。
デプロイ時に VDPIndexer ジョブを実行することはできません 。
エレメントの依存関係ツリー¶
リビジョンで選択したエレメントに別のエレメントとの依存関係があり、その依存先のエレメントもリビジョンに含めたい場合があります。たとえば、1 つのビューが他のビューやデータソースに依存している場合があります。Solution Manager Administration Tool を使用すると、エレメント候補の依存関係を確認できます。[Selected elements] ツリーで、依存関係を確認したいエレメントをクリックすると、[Dependencies tree] というタイトルの下にその依存関係が階層ビューで表示されます。[Dependencies tree] でエレメントを選択すると、それらのエレメントは [Selected elements] ツリーで自動的に選択されます。選択したエレメントが、まだ内容が読み込まれていないデータベースに属している場合、そのデータベースの内容が読み込まれ、エレメントが選択されます。
注釈
[Include VDP dependencies] を選択した場合、依存関係ツリーに表示されている VDP エレメントは無効になります。ユーザー、ロール、および Scheduler のジョブが無効になることはありません。
以下のエレメントの依存関係を確認することができます。
Scheduler のジョブ。 VDP Cache ジョブと VDP Data Load ジョブのビューを表示できます。
Scheduler のキャッシュジョブの依存関係¶
ビュー。ビューの依存関係としては、他のビュー、データソース、ストアドプロシージャ、ビューに関連付けられたタグ、およびビューがエンドポイントとして参加しているアソシエーションがあります。また、Scheduler のジョブがビューに依存している場合、依存関係ツリーには、そのジョブも表示されます。
ビューの依存関係¶
Web サービス操作。Web サービス操作の依存関係としては、別のビュー、データソース、ストアドプロシージャ、および公開ビューがエンドポイントとして参加しているアソシエーションがあります。
Web サービス操作の依存関係¶
アソシエーション。アソシエーションの依存関係としては、エンドポイントのビューおよびそれらのビューの依存関係があります。
アソシエーションの依存関係¶
ユーザー。ユーザーのロールを依存関係と見なすことができます。事前定義のロールは無視されることに留意してください。
ユーザーの依存関係¶