デプロイに関する考慮事項¶
注釈
グローバル管理者、昇格管理者、および昇格ユーザーのみがリビジョンをデプロイできます。詳細については、「 認可 」を参照してください。
注釈
Solution Manager には、トランザクション内で昇格を実行する新機能が含まれています。これを行うことにより、Solution Manager はリビジョンをはるかに高速にデプロイし、ロールバックをほとんど瞬時に実行します。ただし、以下の考慮事項があります。
昇格を開始するには、Virtual DataPort サーバー上で実行中のクエリが存在してはいけません。存在した場合、それまで実行中のクエリがすべて完了するまで、昇格は開始しません。
Virtual DataPort サーバーが昇格中に新しいクエリを受信した場合、それらはそのノードで昇格が完了するまでキューに追加されます。クラスタに 1 つしかノードが存在しない場合、クラスタが受信するクエリはすべてキューに追加されます。
前の昇格方法では、昇格中にサーバーでクエリを実行できました。ただし、昇格が完了するまでの間、サーバーメタデータは不安定な状態になる可能性があるので、一部のクエリが失敗する可能性があります。
昇格中もシステムがクエリに応答し続ける必要がある場合、マルチノードクラスタを使用して、昇格プロセスが各ノードで変更を実行する間、ロードバランサーから現在のノードを削除するように Solution Manager を構成できます (「 デプロイスクリプトの構成 」と「 負荷分散変数 」を参照)。
キャッシュ¶
Solution Manager のデプロイ時には、キャッシュに関する以下の点に留意してください。
クラスタレベルで Virtual DataPort のプロパティを定義することはできません。 複数クラスタ環境のキャッシュデータソース の場合、 キャッシュを手動で構成する 必要があります。このような制限があるため、 CREATE リビジョンにはキャッシュデータソースを含めないでください。キャッシュデータソースを含めると、デプロイプロセス中にすべてのクラスタのキャッシュ構成が上書きされ、いずれかのクラスタのステータスが不整合になる可能性があります。キャッシュデータソースを含めたリビジョンをデプロイしようとすると、Solution Manager によって以下の警告メッセージが表示されます。

複数クラスタ環境に、キャッシュデータソースが含まれるリビジョンをデプロイする際に表示される警告メッセージ¶
リビジョンに Scheduler VDP Cache ジョブが含まれている場合、Solution Manager では、各クラスタの最初の Virtual DataPort サーバーに VQL の変更がデプロイされた後、これらのジョブが実行される場合があります (スワップキャッシュが構成されている場合、またはジョブが実行対象に指定されている場合)。Virtual DataPort クラスタが共有キャッシュを使用しない場合、Solution Manager は各 Virtual DataPort サーバーのキャッシュを適切に更新しない場合があります。したがって、共有キャッシュを持たない Virtual DataPort クラスタでは、Solution Manager ではなく、Scheduler Web ツールまたは Scheduler API を使用してキャッシュを更新する必要があります。
キャッシュ切り替えプロセス (単一クラスタを含みキャッシュ切り替えが有効になっている環境へのデプロイの場合) は、 グローバルキャッシュでのみ機能します (特定のデータベースに定義されているキャッシュでは機能しません)。
サマリ¶
リビジョンにサマリが含まれ、そのサマリが新規のものか、既存のサマリを修正したものである場合、必ずそのサマリを読み込む Scheduler ジョブを含めて、ターゲット環境の最初の Virtual DataPort サーバーで実行されるジョブを選択してください。そうしないと、テーブルがまだ存在しないか、定義が変更されたために、オプティマイザーでターゲット環境のサマリが使用されなくなります。サマリの昇格の詳細については、 サマリの昇格 を参照してください。
Denodo 組み込み MPP¶
Denodo には、オブジェクトストレージのデータを含む環境のパフォーマンスを改善するため、超並列処理 (MPP) 機能が組み込まれています。そのために、Denodo に Presto のカスタマイズされたバージョンが組み込まれました。これはオープンソースの並列 SQL クエリエンジンであり、データレイクコンテンツに対するアクセスに優れています。Denodo 組み込み MPP クラスタは、 組み込み MPP ガイド の指示に従ってデプロイできます。
この組み込み MPP エンジンを使用する場合、「 Denodo 組み込み MPP の昇格 」のセクションで説明する点を特に考慮する必要があります。