環境に依存するエレメントと依存しないエレメントを別々のファイルにエクスポートする¶
注釈
ここでは、export スクリプトのパラメーター --property includeEnvSpecificElements
とパラメーター --property includeNonEnvSpecificElements=yes
について説明します。これらは非推奨であり、Denodo Platform の今後のリリースでは使用できない可能性があります。
これらは、Denodo 5.5 で追加された、環境に依存する新しいタイプのエレメントのエクスポートには使用できません。たとえば、入力パラメーターがルートであるカスタムラッパーは、環境に依存するエレメントですが、 --property includeEnvSpecificElements=yes
を使用してもスクリプトの出力には含まれません。
Virtual DataPort では、サーバーが動作する環境に依存するエレメントを 1 つのファイルにエクスポートして、環境に依存しないエレメントを別のファイルにエクスポートすることができます。次に、インポートする前に、1 つめのファイルのパラメーターの値を編集して、ターゲット環境の構成に合わせることができます。その後、2 つめのファイルを何も変更しないでインポートできます。
環境に依存すると見なされるエレメント (export
スクリプトと import
スクリプトで --property includeEnvSpecificElements=yes
オプションを指定) は以下のとおりです。
サーバー設定。これには、以下のアイテムの設定が含まれます (Administration Tool の [Administration] メニュー > [Server configuration] のウィザードで変更できる設定)。
キャッシュエンジン
同時リクエスト
デフォルト I18n
HTTP プロキシ
メモリ使用量
サーバーコネクション
ストアドプロシージャ
スレッドプール
Virtual DataPort サーバーと Denodo Web コンテナーの JVM 設定 (Scheduler の JVM 設定ではない)。これらの設定は、Denodo Platform Control Center の [Configuration] ダイアログ> [JVM Options] で変更できます。
これらの設定がインポートされた場合、サーバーは、インポートされた値を使用するように以下のスクリプトを再生成します。
<DENODO_HOME>/bin/vqlserver <DENODO_HOME>/bin/vqlserver_startup.l4j.ini <DENODO_HOME>/conf/vdp/server.conf <DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/bin/catalina
ユーザー。ただし、その権限は含まれません。権限は環境に依存しないと見なされます。
ロール。ただし、その権限は含まれません。権限は環境に依存しないと見なされます。
JMS リスナー
データベースの作成と構成
フォルダー
データソース。カスタムデータソース (別名カスタムラッパー) が含まれます。
I18n マップ: 環境に依存する他のエレメント (データベース) によって参照される I18n マップのみ。
Jar: 環境に依存する他のエレメントによって参照される Jar のみであり、Jar を処理するオプションを使用している場合。つまり、Administration Tool から [Include Jars] オプションをチェックしてエクスポートしているか、
export
スクリプトまたはimport
スクリプトを使用していて、パラメータ--property includeJars=yes
を追加する場合。
環境に依存しないと見なされるエレメント (export
スクリプトと import
スクリプトで --property includeNonEnvSpecificElements=yes
オプションを指定) は以下のとおりです。
ユーザーに割り当てられている権限。ユーザーの作成は環境に依存すると見なされますが、それらの権限は環境に依存しないと見なされます。
ロールに割り当てられている権限。ロールの作成は環境に依存すると見なされますが、それらの権限は環境に依存しないと見なされます。
フォルダー
Wrapper は環境に依存すると見なされます。
型
ビュー (基本ビューと派生ビュー)
Denodo のストアドプロシージャ
Web サービス: Web サービスの作成および必要な場合はそれらをデプロイするための情報が含まれます。
Jar: 環境に依存しない他のエレメントによって参照される Jar のみであり、Jar を処理するオプションを使用している場合。つまり、Administration Tool から [Include Jars] オプションをチェックしてエクスポートしているか、
export
スクリプトまたはimport
スクリプトを使用していて、パラメータ--property includeJars=yes
を追加する場合。simple マップ
I18n マップ: 環境に依存しない他のエレメント (ビュー、Web サービスなど) によって参照される I18n マップのみ。