USER MANUALS

[Settings] タブ (SOAP)

このタブでは、SOAP Web サービスの以下のパラメータを構成できます。

  • XSLT 変換。既存の SOAP クライアントの要件に適応するように SOAP のリクエストと応答を変換する XSLT スタイルシートを定義できます。「 XSLT 変換 」を参照してください。

  • Web サービスが詳細なエラーメッセージを返すかどうか: デフォルトでは、Denodo Web サービスは、操作の呼び出し中にエラーが発生した場合、詳細なエラーメッセージを返します。メッセージには問題が発生した箇所が示されます (たとえば、いずれかのデータソースに接続中にタイムアウトが発生したかどうかや、クエリの実行中にエラーが発生したどうか)。Web サービスのクライアントがこれらの詳細なメッセージを受け取らないようにするには、[Display verbose error messages] チェックボックスのチェックをはずします。その場合、サービスは単純なエラーメッセージを返します。

  • Web サービスのスタイル: [RPC] または [DOCUMENT]。

  • SOAP over JMS: Virtual DataPort は、JMS サーバーをサブスクライブして SOAP メッセージを待機できます。「 SOAP Over JMS 」を参照してください。

  • Web サービスの SOAP バージョンの認証方法を構成します。「 Web サービスの認証 」を参照してください。

Creating a SOAP Web service: Settings tab

SOAP Web サービスの作成: [Settings] タブ

SOAP Over JMS

SOAP はトランスポート非依存で、任意のプロトコルにバインドできます。通常は HTTP で使用しますが、JMS でも使用できます (「 Java Message Service 」)。SOAP over JMS (「 SOAP over Java Message Service 」) を使用する場合、クライアントは SOAP メッセージを JMS サーバーに送信し、JMS サーバーがそれを Web サービスに転送します。次に Web サービスが JMS サーバーに応答を返し、JMS サーバーがそれをクライアントに転送します。

SOAP over HTTP の方が広くサポートされていて相互運用性に優れていますが、以下のように、SOAP over JMS を使用した場合にのみ実現できる要素がいくつかあります。

  • 拡張性 。SOAP over JMS を使用すると、クライアントは応答を待たずにリクエストを送信できます。このため、サーバーはリクエストを受信時にすべて処理する必要がなく、クライアントが応答の待機中にブロックされることはありません。

  • 信頼性 。JMS サーバーは、リクエストと応答が配信されることを保証します。通信に障害が発生した場合、JMS サーバーはメッセージの送信を試行し続けます。これは、重要なデータを扱う環境において重要です。

Denodo SOAP Web サービスは、常に SOAP over HTTP リクエストを処理しますが、JMS サーバーをサブスクライブして SOAP メッセージも待機するように構成できます。

この機能を有効化するには、以下の手順に従って実施してください。

  1. [Settings] タブで [SOAP over JMS] をクリックします。[SOAP over JMS configuration] ダイアログが表示されます (「 SOAP over JMS configuration dialog 」を参照)。

  2. [On] を選択して SOAP over JMS のサポートを有効にします。

  3. [Destination] は、Virtual DataPort がサブスクライブして SOAP メッセージを待機するキューまたはトピックの名前です。JMS サーバーのベンダーによっては、サブスクライブ先を作成しなければならない場合があります。それ以外の場合は新しい Web サービスがキューまたはトピックをサブスクライブしようとしたときにサブスクライブ先が自動的に作成されます。

  4. [Queue] または [Topic] を選択します。

  5. [User name] と [Password] に、JMS サーバーにアクセスするための資格情報を入力します。

  6. [JMS vendor] では、JMS サーバーのベンダーがリストになく、JNDI 経由でアクセス可能な場合、[GENERIC] を選択します。この場合、適切な JNDI コネクションプロパティを指定する必要があります (付録「 JMS コネクションの詳細: JNDI プロパティ 」を参照)。

  7. [Ok] をクリックします。

SOAP over JMS configuration dialog

[SOAP over JMS configuration] ダイアログ

Web サービスをデプロイすると、その Web サービスは選択されている JMS サーバーに接続して JMS のキューまたはトピックをサブスクライブし、そこに送信されるメッセージを受信できるようにします。

リクエストに対する応答は、JMS メッセージの [Reply to] フィールドで指定されている宛先に送信されます。

重要

SOAP over JMS が有効になっている Web サービスでは、JMS サーバーとのコネクションを確立するために、JMS サーバーのクライアント jar が必要です。これらのクライアント jar を Denodo Platform にインストールする方法については、付録「 JMS コネクターをインストールしての、SOAP Over JMS を使用する JMS リスナーと Web サービスの作成 」を参照してください。

Web サービスを外部のアプリケーションサーバーにデプロイする場合、これらのクライアント jar を war ファイルの /WEB-INF/lib ディレクトリにコピーしてから、Web サービスをデプロイする必要があります。

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