診断情報の定義¶
Virtual DataPort サーバーで過去に何が起こったかを診断するには、以下の手順に従ってください。
診断する Virtual DataPort サーバーに関する情報が記録されたログファイルを収集します。Diagnostic & Monitor Tool は、以下の種類のログファイルを処理できます。
Virtual DataPort サーバーが実行されているホストの
<DENODO_HOME>/logs/vdp/
ディレクトリからのvdp.log
とそのバックアップファイル (存在する場合) (デフォルトでは、バックアップファイルはvdp.log.1
、vdp.log.2
のような命名規則に従って命名されます)。サーバーを監視していた Denodo Monitor の
logs
ディレクトリからの以下のファイルとそれらのバックアップファイル (存在する場合)。<server_name>-connections.log
<server_name>-datasources.log
<server_name>-loadcacheprocesses.log
<server_name>-queries.log
<server_name>-resources.log
<server_name>-threads.log
ここで、
server_name
は、Denodo Monitor 構成内の Virtual DataPort サーバーの名前です (デフォルトではvdp
)。
これらのファイルを Diagnostic & Monitoring Tool が稼働しているホストの任意のディレクトリにコピーします。Diagnostic & Monitoring Tool を起動するユーザーアカウントには、このディレクトリに対する読み取りのアクセス権限が必要である点に注意してください。
Diagnostic & Monitoring Tool に ログイン します。
Denodo Platform の Diagnostic & Monitoring Tool を実行しているものの、診断するサーバーがまだカタログに存在していない場合は、 サーバーを作成 します。このサーバーは監視する必要がないため、フォームにサーバー名を入力するだけで済みます。
サーバーを右クリックして、[Load Diagnostic Info…] をクリックします。
診断情報を新規作成するためのダイアログ で、ログをコピーしたディレクトリのパスを入力し、[Create] をクリックします。
診断情報を新規作成するためのダイアログ¶
このディレクトリに複数のサーバーのログファイルが含まれる場合は、どのサーバーからログを読み込むかを最初に選択する必要があります。
このディレクトリに複数のサーバーの情報が含まれる場合に診断情報を新規作成するためのダイアログ¶
注釈
このダイアログで指定するパスは、ローカルホスト上のディレクトリではなく、Web アプリケーションが実行されているホスト内のディレクトリをポイントしている必要があります。
作成プロセスでは、ディレクトリ内の各ログファイルに対して、ログの日付の読み取り、メタデータの作成、そのデータのキャッシュ、およびインデックスの作成という複数のステップを実行する必要があります。ログファイルのサイズによっては、診断の作成プロセスには時間がかかる場合があります。下記ポップアップにおいて進行状況をご確認いただけます。

診断情報作成の進行状況の通知¶
ボタンをクリックすると、新しいポップアップが開き、個々のログファイルそれぞれの現在の状況をご確認いただけます。

ファイルごとの情報を示す診断情報作成のポップアップ¶
最後に、ツリー領域のサーバーの下に新しい診断ノードが作成され、 アイコンが表示されます。

ツリー領域の新しい診断ノード¶
注釈
Diagnostic & Monitoring Tool は、システムにすべてのログファイルを読み込むことができなかった場合の部分診断をサポートしています。これは、サポートされるすべてのログファイルのサブセットしかディレクトリに含まれていない場合や、キャッシュが予期せず失敗した場合に発生することがあります。その場合、欠落したデータに依存する機能は無効になります。
診断を新しいデータで更新するには、対象の診断ノードを右クリックして [Edit] をクリックします。すると、Update Diagnostic のポップアップが開きます。このポップアップにおいて、ディレクトリのパス (または、複数のサーバーからのログを含むディレクトリの場合はサーバー名) を変更すると、現在のデータは破棄され、新しいログファイルからのデータが診断に使用されます。これに対して、診断定義を保持する場合は、Diagnostic & Monitoring Tool が変更されたファイルを検出し、それらのファイルからのデータのみを診断に追加します。

診断を更新するためのダイアログ¶
Denodo Platform の Diagnostic & Monitoring Tool は、診断関連のすべてのメタデータを同じインストール環境の Virtual DataPort サーバーのデータベースに保存します。診断の初回作成時には diagnostic
という名前でこのデータベースの作成が試行されます。データベースがすでに存在する場合は Confirmation dialog of the diagnostic database name が表示され、新しいデータベース名を入力するように求められます。必要に応じてデータベース名を変更して確認します。すでにデータベースが存在する場合でも、このダイアログで入力したデータベースが使用されます。

診断データベース名の確認ダイアログ¶