更新プログラム、バグ修正、および追加機能のインストール¶
ここでは、Denodo Platform のインストール環境に、 更新プログラム 、 バグ修正 、および 追加機能 をインストールする方法を説明します。ここに示した手順は、Solution Manager にも使用できます。
注釈
このページでは、「更新」という用語は、あらゆる種類のソフトウェアの変更 (更新プログラム 、 バグ修正 、および 追加機能) を指すために使用されます。
「 ベストプラクティス: 組織全体への更新プログラムのデプロイ 」も参照してください。
Denodo Support Site から、更新プログラムをダウンロードします。ベータ版更新プログラムの zip ファイルには一時ライセンスが含まれるので、Denodo の現在のインストール環境に干渉することなく別の環境にベータ版更新プログラムをインストールできます。
更新プログラムをインストールする方法には次の 2 つがあります。
Denodo サーバーでは、Design Studio、管理ツール、ドライバーに関して、同じメジャーバージョン内での下位互換性が維持されます。つまり、サーバーに新しい更新プログラムをインストールする際に、それを管理ツールにインストールしたり、すべての JDBC/ODBC クライアントを更新したりする必要はありません (詳細については、「 Virtual DataPort サーバーとそのクライアントとの間の下位互換性 」を参照)。
重要
Solution Manager のインストール環境に更新プログラムをインストールした後は、Solution Manager サーバーを起動する 前に License Manager を起動してください。そうしなければ、Solution Manager サーバーが失敗することがあります。
グラフィカルツールを使用した更新プログラムのインストール¶
Control Center から更新プログラムをインストールするには、以下の手順に従って実施してください。
Support Site の更新プログラムのページに移動し、更新プログラムの RELEASE NOTES を読んでください。特に、「 インストール後の作業 」 (Support Site の更新プログラムの「 詳細 」ページに含まれる) を注意してお読みください。
更新プログラムの zip ファイルを解凍します。
更新プログラム 9.3 から、更新プログラムの .zip ファイルには、これまでも含まれていた
.jarファイルに加え、jreという名前のフォルダも含まれます。更新プログラムをインストールするホストで、すべての Denodo サーバーとツールを停止します。
必要に応じて、Denodo Platform のフォルダ全体のコピーを作成することをお勧めします。更新プログラムをロールバックすることはできないため、必要があればこのコピーを使用して、Platform を適用前の状態にすみやかに復元できます。
フォルダのコピーを作成する前に、以下のフォルダの内容を削除して、容量を節約できます。
<DENODO_HOME>/work/vdp/swap<DENODO_HOME>/work/vdp/pipe
これらのフォルダには、Denodo サーバーが停止した後には不要な情報が含まれています。
本番サーバーで、いずれかのコンポーネントが、メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている場合は、メタデータが保存されているデータベースのカタログのバックアップを作成することをお勧めします。
メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている可能性があるコンポーネントは、Solution Manager、Virtual DataPort、Data Marketplace、および Scheduler です。
この推奨事項は、Virtual DataPort のキャッシュデータベースにはあてはまりません。
<DENODO_HOME>/bin/denodo_platformを実行して、Denodo Control Center を開きます。[Update] (ウィンドウの右側) をクリックします。表示されるダイアログに、インストール済みの更新プログラムのリストが示されます (リストで最後の更新プログラムが現在の更新プログラムです)。
[Install update] をクリックして、この更新プログラムの jar ファイルを選択 します (zip ファイルではありません)。Control Center に進捗バーのダイアログが表示されます。
コマンドラインからの更新プログラムのインストール¶
コマンドラインから、GUI を表示せずに更新プログラムをインストールできます。これは、グラフィック非対応のホストで、スクリプトを使用して更新プログラムをインストールする場合に有用です。
以下の手順に従って実施してください。
Support Site の更新プログラムのページに移動し、更新プログラムの RELEASE NOTES を読んでください。特に、「 インストール後の作業 」 (Support Site の更新プログラムの「 詳細 」ページに含まれる) を注意してお読みください。
更新プログラムの zip ファイルを解凍します。
更新プログラム 9.3 から、更新プログラムの .zip ファイルには、これまでも含まれていた
.jarファイルに加え、jreという名前のフォルダも含まれます。更新プログラムをインストールするホストで、すべての Denodo サーバーとツールを停止します。
必要に応じて、Denodo Platform/Solution Manager のフォルダ全体のコピーを作成することをお勧めします。更新プログラムをロールバックすることはできないため、必要があればこのコピーを使用して、Platform を適用前の状態にすみやかに復元できます。
フォルダのコピーを作成する前に、以下のフォルダの内容を削除して、容量を節約できます。
<DENODO_HOME>/work/vdp/swap<DENODO_HOME>/work/vdp/pipe
これらのフォルダには、Denodo サーバーが停止した後には不要な情報が含まれています。
本番サーバーで、いずれかのコンポーネントが、メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている場合は、メタデータが保存されているデータベースのカタログのバックアップを作成することをお勧めします。
メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている可能性があるコンポーネントは、Solution Manager、Data Marketplace、および Scheduler です。
この推奨事項は、Virtual DataPort のキャッシュデータベースにはあてはまりません。
コマンドラインを開きます。Windows の場合は、管理者としてログインしている場合でも、[管理者として実行] オプションを使用してコマンドラインを起動します。
次のコマンドを実行します。
Linux の場合:
cd <DENODO_HOME> chmod +x ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java -jar <path to the JAR file of the update> <DENODO_HOME> -c -skipforkLinux の場合の例:
cd <DENODO_HOME> chmod +x ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java -jar denodo-update-9.3.0.jar "$PWD" -c -skipfork
Windows の場合:
cd <DENODO_HOME> .\<UPDATE_PATH>\jre\jre-windows\jre\bin\java.exe -jar <path to the JAR file of the update> <DENODO_HOME> -c -skipfork
Windows の場合の例:
cd <DENODO_HOME> .\<UPDATE_PATH>\jre\jre-windows\bin\java.exe -jar denodo-update-9.3.0.jar "%CD%" -c -skipfork
注釈
-skipfork フラグにより、更新プログラムをインストールするプロセスがサブプロセスを生成しないようにします。 さらに、 --skip-jre-update オプションを使用すると、jre の更新がスキップされます (つまり、jre をそのまま残します)。
このコマンドの <DENODO_HOME> を、Denodo のインストール環境のパスに置き換え、 <UPDATE_PATH> を更新プログラムのフォルダのパスに置き換えます。
これにより、更新プログラムが <DENODO_HOME> で指定したインストール環境にインストールされます。
インストーラーで、実行中の Denodo サーバーまたはツールがあることが検出された場合、続行するために構成の確認を求められます。インストーラーからこれが求められるのは、更新プログラムを適切にインストールできることを確認するためです。スクリプトを使用して、同じ更新プログラムを複数のホストにインストールする場合は、このことを考慮してください。
このコマンドは、以下のいずれかの終了コードを返します。
0 : 更新プログラムが正常にインストールされました。
1 : 更新プログラムのインストール中に実行された 1 つまたは複数のコマンドが失敗しました。
-1 : その他の種類のエラーが発生しました。
更新プログラムのインストーラーのトラブルシューティング¶
更新プログラムのインストール中に予期せぬエラーが発生し、インストールを正常に完了できない場合があります。たとえば、更新を実施するユーザーにインストール環境を変更する権限がない場合や、Windows 環境において他のアプリケーションが Denodo Platform のファイルをブロックした場合などが考えられます。
こうした問題をトラブルシューティングするには、コマンドラインから --log-level=DEBUG パラメータを追加して更新プログラムのインストールを実施します。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
cd <DENODO_HOME>
./<path to the JAR file of the update>/jre/jre-linux/bin/java -jar denodo-update-9.3.0.jar <DENODO_HOME> -c --log-level=DEBUG
インストールプロセスが完了したら、 <DENODO_HOME>/logs/update フォルダで最も新しいファイルを開きます。このファイルには問題の解決に役立つインストールプロセスに関する情報が記録されています。
--log-level パラメータに使用可能な値は (情報が詳細な順に)、 TRACE 、 DEBUG 、 INFO 、 WARN 、 ERROR です。
注釈
更新プログラムのインストーラーによって、前の更新プログラムのインストール中にエラーがあったかどうかが検出されます。エラーがあった場合、それらが正しくインストールされるまで、更新プログラムのインストーラーで新しい更新プログラムをインストールすることはできません。この制限事項を無視するには、 コマンドラインパラメータ -force を使用します。
