USER MANUALS


更新プログラム、バグ修正、および追加機能のインストール

ここでは、Denodo Platform のインストール環境に、 更新プログラムバグ修正 、および 追加機能 をインストールする方法を説明します。ここに示した手順は、Solution Manager にも使用できます。

注釈

このページでは、「更新」という用語は、あらゆる種類のソフトウェアの変更 (更新プログラムバグ修正 、および 追加機能) を指すために使用されます。

ベストプラクティス: 組織全体への更新プログラムのデプロイ 」も参照してください。

Denodo Support Site から、更新プログラムをダウンロードします。ベータ版更新プログラムの zip ファイルには一時ライセンスが含まれるので、Denodo の現在のインストール環境に干渉することなく別の環境にベータ版更新プログラムをインストールできます。

更新プログラムをインストールする方法には次の 2 つがあります。

  1. Control Center からグラフィカルにインストールする

  2. コマンドラインからインストールする

Denodo サーバーでは、Design Studio、管理ツール、ドライバーに関して、同じメジャーバージョン内での下位互換性が維持されます。つまり、サーバーに新しい更新プログラムをインストールする際に、それを管理ツールにインストールしたり、すべての JDBC/ODBC クライアントを更新したりする必要はありません (詳細については、「 Virtual DataPort サーバーとそのクライアントとの間の下位互換性 」を参照)。

重要

Solution Manager のインストール環境に更新プログラムをインストールした後は、Solution Manager サーバーを起動する 前に License Manager を起動してください。そうしなければ、Solution Manager サーバーが失敗することがあります。

グラフィカルツールを使用した更新プログラムのインストール

Control Center から更新プログラムをインストールするには、以下の手順に従って実施してください。

  1. Support Site の更新プログラムのページに移動し、更新プログラムの RELEASE NOTES を読んでください。特に、「 インストール後の作業 」 (Support Site の更新プログラムの「 詳細 」ページに含まれる) を注意してお読みください。

  2. 更新プログラムの zip ファイルを解凍します。

    更新プログラム 9.3 から、更新プログラムの .zip ファイルには、これまでも含まれていた .jar ファイルに加え、 jre という名前のフォルダも含まれます。

  3. 更新プログラムをインストールするホストで、すべての Denodo サーバーとツールを停止します。

  4. 必要に応じて、Denodo Platform のフォルダ全体のコピーを作成することをお勧めします。更新プログラムをロールバックすることはできないため、必要があればこのコピーを使用して、Platform を適用前の状態にすみやかに復元できます。

    フォルダのコピーを作成する前に、以下のフォルダの内容を削除して、容量を節約できます。

    • <DENODO_HOME>/work/vdp/swap

    • <DENODO_HOME>/work/vdp/pipe

    これらのフォルダには、Denodo サーバーが停止した後には不要な情報が含まれています。

  5. 本番サーバーで、いずれかのコンポーネントが、メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている場合は、メタデータが保存されているデータベースのカタログのバックアップを作成することをお勧めします。

    メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている可能性があるコンポーネントは、Solution Manager、Virtual DataPort、Data Marketplace、および Scheduler です。

    この推奨事項は、Virtual DataPort のキャッシュデータベースにはあてはまりません。

  6. <DENODO_HOME>/bin/denodo_platform を実行して、Denodo Control Center を開きます。

  7. [Update] (ウィンドウの右側) をクリックします。表示されるダイアログに、インストール済みの更新プログラムのリストが示されます (リストで最後の更新プログラムが現在の更新プログラムです)。

  8. [Install update] をクリックして、この更新プログラムの jar ファイルを選択 します (zip ファイルではありません)。Control Center に進捗バーのダイアログが表示されます。

コマンドラインからの更新プログラムのインストール

コマンドラインから、GUI を表示せずに更新プログラムをインストールできます。これは、グラフィック非対応のホストで、スクリプトを使用して更新プログラムをインストールする場合に有用です。

以下の手順に従って実施してください。

  1. Support Site の更新プログラムのページに移動し、更新プログラムの RELEASE NOTES を読んでください。特に、「 インストール後の作業 」 (Support Site の更新プログラムの「 詳細 」ページに含まれる) を注意してお読みください。

  2. 更新プログラムの zip ファイルを解凍します。

    更新プログラム 9.3 から、更新プログラムの .zip ファイルには、これまでも含まれていた .jar ファイルに加え、 jre という名前のフォルダも含まれます。

  3. 更新プログラムをインストールするホストで、すべての Denodo サーバーとツールを停止します。

  4. 必要に応じて、Denodo Platform/Solution Manager のフォルダ全体のコピーを作成することをお勧めします。更新プログラムをロールバックすることはできないため、必要があればこのコピーを使用して、Platform を適用前の状態にすみやかに復元できます。

    フォルダのコピーを作成する前に、以下のフォルダの内容を削除して、容量を節約できます。

    • <DENODO_HOME>/work/vdp/swap

    • <DENODO_HOME>/work/vdp/pipe

    これらのフォルダには、Denodo サーバーが停止した後には不要な情報が含まれています。

  5. 本番サーバーで、いずれかのコンポーネントが、メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている場合は、メタデータが保存されているデータベースのカタログのバックアップを作成することをお勧めします。

    メタデータおよび設定を外部データベースに保存するよう構成されている可能性があるコンポーネントは、Solution Manager、Data Marketplace、および Scheduler です。

    この推奨事項は、Virtual DataPort のキャッシュデータベースにはあてはまりません。

  6. コマンドラインを開きます。Windows の場合は、管理者としてログインしている場合でも、[管理者として実行] オプションを使用してコマンドラインを起動します。

  7. 次のコマンドを実行します。

    Linux の場合:

    cd <DENODO_HOME>
    chmod +x ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java
    ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java -jar <path to the JAR file of the update> <DENODO_HOME> -c -skipfork
    

    Linux の場合の例:

    cd <DENODO_HOME>
    chmod +x ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java
    ./<UPDATE_PATH>/jre/jre-linux/bin/java -jar denodo-update-9.3.0.jar "$PWD" -c -skipfork
    

    Windows の場合:

    cd <DENODO_HOME>
    .\<UPDATE_PATH>\jre\jre-windows\jre\bin\java.exe -jar <path to the JAR file of the update> <DENODO_HOME> -c -skipfork
    

    Windows の場合の例:

    cd <DENODO_HOME>
    .\<UPDATE_PATH>\jre\jre-windows\bin\java.exe -jar denodo-update-9.3.0.jar "%CD%" -c -skipfork
    

注釈

-skipfork フラグにより、更新プログラムをインストールするプロセスがサブプロセスを生成しないようにします。 さらに、 --skip-jre-update オプションを使用すると、jre の更新がスキップされます (つまり、jre をそのまま残します)。

このコマンドの <DENODO_HOME> を、Denodo のインストール環境のパスに置き換え、 <UPDATE_PATH> を更新プログラムのフォルダのパスに置き換えます。

これにより、更新プログラムが <DENODO_HOME> で指定したインストール環境にインストールされます。

インストーラーで、実行中の Denodo サーバーまたはツールがあることが検出された場合、続行するために構成の確認を求められます。インストーラーからこれが求められるのは、更新プログラムを適切にインストールできることを確認するためです。スクリプトを使用して、同じ更新プログラムを複数のホストにインストールする場合は、このことを考慮してください。

このコマンドは、以下のいずれかの終了コードを返します。

  • 0 : 更新プログラムが正常にインストールされました。

  • 1 : 更新プログラムのインストール中に実行された 1 つまたは複数のコマンドが失敗しました。

  • -1 : その他の種類のエラーが発生しました。

更新プログラムのインストーラーのトラブルシューティング

更新プログラムのインストール中に予期せぬエラーが発生し、インストールを正常に完了できない場合があります。たとえば、更新を実施するユーザーにインストール環境を変更する権限がない場合や、Windows 環境において他のアプリケーションが Denodo Platform のファイルをブロックした場合などが考えられます。

こうした問題をトラブルシューティングするには、コマンドラインから --log-level=DEBUG パラメータを追加して更新プログラムのインストールを実施します。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

cd <DENODO_HOME>
./<path to the JAR file of the update>/jre/jre-linux/bin/java -jar denodo-update-9.3.0.jar <DENODO_HOME> -c --log-level=DEBUG

インストールプロセスが完了したら、 <DENODO_HOME>/logs/update フォルダで最も新しいファイルを開きます。このファイルには問題の解決に役立つインストールプロセスに関する情報が記録されています。

--log-level パラメータに使用可能な値は (情報が詳細な順に)、 TRACEDEBUGINFOWARNERROR です。

注釈

更新プログラムのインストーラーによって、前の更新プログラムのインストール中にエラーがあったかどうかが検出されます。エラーがあった場合、それらが正しくインストールされるまで、更新プログラムのインストーラーで新しい更新プログラムをインストールすることはできません。この制限事項を無視するには、 コマンドラインパラメータ -force を使用します。

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