Virtual DataPort 8.0 GA の新機能

ここでは、Virtual DataPort 8.0 GA の新機能 (更新プログラム以外の内容) を紹介します。

最新の更新プログラムの新機能については、「 Denodo 8.0 更新プログラム 20210209 の新機能 」を参照してください。

Design Studio

Virtual DataPort に、 Design Studio という開発者向けの新しい Web インターフェイスが導入されました。

Design Studio は、データソース、基本ビュー、派生ビューの作成、Web サービスの公開などを行う開発者を対象としています。Design Studio のレイアウトは Administration Tool と似ています。

開発者は Design Studio を使用することも、Administration Tool を使用し続けることもできます。Design Studio で作成または変更したデータソース、ビュー、Web サービスはすべて Administration Tool から開くことができ、その逆も可能です。

管理者は、Virtual DataPort の構成 (キャッシュ構成の変更、認証の設定、ユーザー管理など) には Administration Tool を使用する必要があります。Denodo Platform が今後更新されるときに、これらの機能が Design Studio に段階的に追加される予定です。

少なくともバージョン 8.0 がライフサイクルを終えるまでは、Administration Tool のメンテナンスが積極的に行われる予定です。

Design Studio は Solution Manager に含まれているので、手動で開始する必要はありません。 Solution Manager Administration Tool を起動すると Design Studio が自動的に起動します。Denodo Platform をインストールした場合にも Design Studio が含まれています。

ただし、Solution Manager の Design Studio ( https://solution-manager.acme.com:19443/denodo-design-studio/ ) を使用することをお勧めします。Solution Manager は、Design Studio だけでなく、すべての Denodo コンポーネントへのシングルアクセスポイントを提供しているからです。さらに、ユーザーは Kerberos だけでなく OAuth や SAML などのさまざまなシングルサインオンプロトコルを使用して Design Studio にログインできるようになります。

Solution Manager で環境を一度設定すれば、ログイン時に [ My applications ] ページに Design Studio を開くためのリンクが表示されるようになります。URL "https://denodo-solution-manager.acme.com:19443/denodo-design-studio/#/web-local-login" を使用して直接アクセスすることもできます。

Denodo Platform の Design Studio にアクセスするには、 "https://denodo-server.acme.com:9443/denodo-design-studio/#/web-local-login" に進みます。

全般

外部データベースへのカタログの保存

Virtual DataPort の カタログ は、設定と、ユーザーが作成したメタデータ (データソース、ビュー、Web サービス、ユーザー、役割など) とで構成されます。デフォルトでは、Virtual DataPort に組み込まれている Apache Derby データベースが カタログ で使用されます。

現在は、この組み込まれているデータベースではなく、外部データベースを使用するようカタログを構成できるようになりました。

詳細については、『管理ガイド』の「 外部データベースへのメタデータの保存 」を参照してください。

ドライバーおよびその他のライブラリをアップロードするときのグラフィックサポート

Administration Tool で、JDBC ドライバー、SAP Java Connector (JCo)、Essbase ライブラリなどを Virtual DataPort にアップロードできるようになりました。

今後は、Virtual DataPort がドライバーを提供していないデータベースへの接続を作成する前に、[ File ] > [ Extensions management ] ダイアログからドライバーをアップロードしてください。

重要

Denodo 8.0 では、インストール場所にドライバーやその他のライブラリをコピーすることはできないので、代わりにこのダイアログからアップロードします。そうすることで、ライブラリが適切なディレクトリにコピーされるほか、Virtual DataPort がカタログを外部データベースに保存するよう構成されている場合は、同じデータベースを共有するすべてのサーバーからこのライブラリにアクセスできるようになります。

詳細については、『管理ガイド』の「 拡張機能のインポート 」を参照してください。

接続時の単一ポートの利用

JDBC ドライバー、Administration Tool、および新しい Design Studio では、Virtual DataPort との通信に単一ポート (デフォルトで 9999) を使用するようになりました。以前のバージョンでは、この通信には 2 つのポート (9999 と 9997) が必要でした。この変更によって、ファイアウォールの構成が簡単になります。

JMX 接続の場合は、以前のバージョンと同様にファイアウォールで 2 つのポートを開く必要があります。これらのポートは変更されています。デフォルトで、アプリケーションによってポート 9997 との接続が確立されます。ポート 9995 は補助ポートです。これら 2 つのポートに接続するのは、Denodo Platform の以下のアプリケーションです。

  • Denodo Diagnostic & Monitoring Tool

  • Denodo Monitor

  • Solution Manager のモニタリング機能

ODBC 接続については変更はありません。

構成プロパティの管理

Virtual DataPort ("<DENODO_HOME>/conf/vdp/VDBConfiguration.properties") および組み込まれている Web コンテナー ("<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/conf/tomcat.properties") の構成プロパティの値を、新しいストアドプロシージャ GET_PARAMETER を使用して読み取ることができるようになりました。これにより、コンピュータに接続してパラメーターの値を取得しやすくなります。

エレメントの名前変更

データソース、JMS リスナー、および Web サービス (SOAP と REST) の名前を変更できるようになりました。そのためには、Administration Tool または Design Studioの [Server Explorer] で、対象のエレメントを右クリックして、[Rename] をクリックします。以前のバージョンでも、ビューの名前変更は可能でした。

実行エンジン

スマートクエリアクセラレーション :「Summary ビュー」

分析の環境では、ほとんどのクエリで 1 つまたは複数のディメンションを持つ 1 つまたは複数のファクトテーブルを組み合わせて使用して、1 つの集計が計算されます。

こういった場合、Denodo 8 では、 Summary と呼ばれる新しいタイプのビューを使用するスマートクエリアクセラレーション技法が用いられます。Summary には、一般的な中間結果が格納され、クエリオプティマイザーがその結果に基づいて分析クエリを加速します。

詳細については、『管理ガイド』の「 サマリーによるスマートクエリアクセラレーション 」を参照してください。

データソース

データの一括読み込みにおける Hadoop ディストリビューションの不要化

以前のバージョンでは、データソースによっては データの一括読み込み を有効にするために、Hadoop ディストリビューションをダウンロードする必要がありました。

この新しいバージョンでは、HDFS ベースのデータベースへのデータの一括読み込みに必要なライブラリが Virtual DataPort に含まれているため、何もダウンロードする必要がありません。以下のデータベースのデータソースの場合も同様です。

  • Hive 2.0

  • Impala

  • PrestoDB/PrestoSQL

  • Spark

これにより、データの一括読み込みが簡単になります (特に、Hadoop ディストリビューションにファイル winutils.exe が必要な Windows の場合)。

以前のバージョンから Denodo 8.0 にアップグレードするときには、以下の点を考慮してください。

  • これらのデータベースを前のバージョンからインポートした場合、Hadoop ディストリビューションが同じパスに配置されているのであれば、そのデータベースのデータソースは構成を変更しなくても動作します。

  • 以前のバージョンでは、[ Hadoop executable location ] を指定する必要がありました。

  • Administration Tool では、新規データソースの場合に [ Hadoop executable location ] オプションは表示されなくなりました。

  • 下位互換性を維持するために、[ Hadoop executable location ] オプション (VQL ステートメントではパラメーター HADOOP_EXECUTABLE_LOCATION ) を使用して作成されたデータソースの場合は、Administration Tool にこのオプションが引き続き表示されます。

認証とセキュリティ

グローバル LDAP 認証

グローバル LDAP 構成は、1 つのデータベースだけに対して定義するのではなく、サーバー全体に設定できるようになりました。グローバル LDAP 構成を有効にすると、クライアントアプリケーションはあらゆるデータベースに接続できるようになり、アプリケーションの接続先のデータベースに関係なく同一の LDAP 構成を使用して資格情報が検証されるようになります。

以前のバージョンでは、すべてのデータベースに LDAP 認証を構成するか、クライアントアプリケーションで特定のデータベースとの接続が確立されるよう指定する必要がありました。

Administration Tool では、この構成は [ Server configuration ] ダイアログの [ Server authentication ] タブで行います。この構成を有効にする方法については、『管理ガイド』の「 LDAP 認証 」を参照してください。

また、この「グローバル LDAP 構成」は Kerberos および SAML 2.0 に再利用できるので、同じ LDAP 設定を指定する必要がなくなります。ほとんどの場合 Virtual DataPort は認証方法に関係なく同一システム (Active Directory など) からユーザーの役割を取得するよう構成されているため、これにより構成が簡素化されます。

再起動せずに OAuth 2.0、SAML 2.0、および Kerberos の設定に変更を適用

次のような場合、Virtual DataPort を再起動する必要がなくなりました。

  • OAuth 2.0 認証を有効または無効にしたか、 その設定のいずれかを変更 した場合。Version 7 では、OAuth 認証を有効または無効にした場合、再起動が必要でした。以前のバージョンでも、もう再起動する必要なく OAuth の設定を変更できます。

  • SAML 2.0 認証を有効または無効にしたか、 その設定のいずれかを変更 した場合。Version 7 では、再起動が必要でした。以前のバージョンでも、もう再起動する必要なく SAML の設定を変更できます。

  • Kerberos 認証を有効または無効にしたか、 Kerberos 認証の設定のいずれかを変更 した場合。たとえば、キータブを変更したり、[ Avoid domain name for authentication ] チェックボックスにチェックを付けたりはずしたりしたときにも再起動する必要はありません。

列権限、行制限、カスタムポリシーの伝達

以前のバージョンの Denodo (7.0) では、ユーザー/ロールに付与されるビューの列権限、行制限、カスタムポリシーを実行エンジンが適用するのは、このビューがステートメントから直接参照される場合に限られるようデフォルトで設定されていました。これを、ビューがクエリで直接起動されるかどうかにかかわらず、実行エンジンが列/行制限とカスタムポリシーを常に適用するように Denodo 7.0 を構成することができます。詳細については、 このトピックに関する 7.0 のマニュアル を参照してください。

Denodo 8.0 では、ビューがクエリで直接起動されるかどうかにかかわらず、実行エンジンは常に列/行制限とカスタムポリシーを適用します。

Denodo のストアドプロシージャ

Create Remote Table プロシージャがさらに詳しい情報を提供

ストアドプロシージャ「CREATE_REMOTE_TABLE」が実行する各ステップに関するより詳細な情報が提供されるようになりました。バージョン 7.0 では、1 列が含まれる 3 行が各ステップのステータスとともに返されていましたが、ステップごとにより詳細な情報が提供されるようになりました。

詳細については、『VQL ガイド』の「 CREATE_REMOTE_TABLE 」を参照してください。

Administration Tool

OData および GraphQL サービスへのアクセスが容易に

Administration Tool の [ Server Explorer ] のコンテキストメニューには、[ Open OData service ] と [ Open GraphQL service ] の 2 つの新しいオプションがあります。これにより、これらのサービスへのアクセスが簡単になります。

実装ビューの削除時にインターフェイスビューに関する警告を表示

ビューを削除する場合、削除しようとしているビューに応じたビューのリストが Administration Tool で表示されるため、それらすべてのビューをすべて削除してよいかどうかを確認することができます。

このダイアログに、実装ビューの削除に伴って無効になるインターフェイスビューに関する警告も表示されるようになりました。

詳細については、『管理ガイド』の「 変更の影響を受けるビュー 」を参照してください。

サーバー URI ではデータベースは任意

Administration Tool または Design Studio から Virtual DataPort に接続する場合、URI でのデータベースの指定は任意です (たとえば、「//denodo-server.acme.com:9999」)。データベースを指定しないと、CONNECT 権限を持つ最初のデータベースに接続されます。

以前のバージョンでは、常にデータベースを指定する必要があります。

これは、JDBC 接続およびその他のタイプの接続には適用されません。

ノースバウンド接続

新しい Denodo GraphQL サービス

Denodo から GraphQL サービスが提供されるようになりました。GraphQL はデータクエリ言語であり、データに対してそれらのクエリを実行するためのランタイムです。主な機能は次のとおりです。

  • クライアントが必要としているデータを要求できるようにします。

  • 1 つの要求で多くのリソースを取得するため、API 要求の数が軽減されます。

詳細については、『管理ガイド』の「 Denodo GraphQL サービス 」を参照してください。

この新しいサービスは、すでに提供されている OData4 サービスおよび RESTful Web サービスを補完するものです。