Denodo 9.2 の新機能¶
ここでは、Denodo Platform と Solution Manager の更新プログラム 9.2 の主な機能強化を紹介します。
また、今回のアップデートに含まれる機能強化を紹介する次のビデオも公開しました。
AIの進化 (Denodo 9.2 におけるAI機能に関する主要な機能))
機能強化とバグ修正の完全なリストについては、この更新プログラムのページの サポートサイト 内にあるリリースノートを参照してください。
Virtual DataPort
Denodo Assistant は、人工知能を利用して仮想モデルの作成や使用を容易にする Denodo Platform の各種機能を 1 つにまとめたものです。今回の更新では、以下の複数の機能が追加されました。
結合ビューを簡単に作成できる機能。ビューの [Model] タブに、ビューの結合条件を自動的に作成するボタン (Suggest Joins) が新しく追加されています。この機能は、このビューを形成するビューのメタデータに依存します。
ビューのメタデータ (つまり、ビューの説明、ビューのフィールドの名前とその説明) を改善するための提案をリクエストするときに、大規模言語モデルに送信されるリクエストに 追加の指示 を追加する新しい機能。この機能を有効にするには、[Server configuration] を開き、 [DENODO ASSISTANT] > [General] に移動します。この機能は、Data Marketplace の Denodo Assistant でも利用できます。これらのリクエストに会社の業務での命名規則を含める場合に便利です。
クエリで使用できる複数の新しい SQL 関数: CLASSIFY_AI 、 ENRICH_AI_BINARY 、 EXTRACT_AI 、 SENTIMENT_AI 、 SUMMARIZE_AI および TRANSLATE_AI 。これらの関数を使用するための要件については、「 大規模言語モデル関数 」のページで説明されています。
サマリ を作成する際に、サマリビューの増分読み込みを実行するために使用する カスタム読み込みクエリ を設定できるようになりました。
新しい SQL 関数:
INITCAP: 指定した文字列の各単語の最初の文字を大文字にし、他の文字を小文字に変換します。
ENCODE_BASE64 および DECODE_BASE64: Base64 エンコードスキームを使用してテキストをエンコード/デコードする関数です。
Virtual DataPort - データソース
JDBC アダプター:
新しい JDBC アダプター:
PostgreSQL 14、15、16、17 (これまで Virtual DataPort には以前のバージョンの PostgreSQL 用のアダプターが付属していました)
Microsoft Dataverse
Huawei GaussDB
Amazon Aurora のアダプターが AWS IAM 資格情報 の認証方法をサポートするようになりました。
Google BigQuery のアダプターが ワークロード ID フェデレーション の認証方法をサポートするようになりました。
Virtual DataPort が Huawei Object Storage Service (OBS) にも接続できるようになりました。つまり、 そこに保存されているファイルを読み取る 場合や、 データ一括読み込み を行う場合です。
組み込み MPP のイントロスペクションのダイアログが Delta Lake Universal Format (UniForm) のテーブルをサポートするようになりました。
HTTP サーバーからデータを取得 するデータソースの DF (区切り形式ファイル)、JSON、および XML の改善: これらのデータソースにおいて POST タイプのリクエストでインデックスによる改ページを実行できるようになりました。
Virtual DataPort - 実行エンジン
Virtual DataPort サーバーの安定性向上のため、実行エンジンは、クエリの実行プランを計算するために使用されるメモリの量をデフォルトで制限します (「 クエリの最大メモリ使用量の制限 」を参照)。
クライアントアプリケーションが Arrow Flight SQL プロトコルを使用して Virtual DataPort に接続し、 かつ Snowflake に完全に委任されたクエリを実行すると、実行速度が大幅に向上します。これは、実行エンジンが Snowflake からクエリの結果を Apache Arrow 形式で取得してクライアントアプリケーションに渡すことができるようになり、データをある形式から別の形式に変換するオーバーヘッドがなくなったためです。9.1 にはすでに同じ機能が含まれていますが、BigQuery 向けです。
ビューのキャッシュがいっぱいで、サブビューが多数存在する場合でも、実行エンジンがクエリの実行プランを高速に計算できるようになりました。
ストアドプロシージャ CATALOG_VDP_METADATA_VIEWS および CATALOG_METADATA_VIEWS のメモリ使用量が少なくなりました。これは、Data Marketplace や、これらのプロシージャを使用する他のクライアントアプリケーションにとって重要です。
Virtual DataPort - キャッシュエンジン
キャッシュエンジンが、 Microsoft Fabric Data Warehouse データベースをサポートするようになりました (キャッシュエンジンでサポートされているデータベースの完全なリスト)。
Virtual DataPort - バージョン管理システム (VCS)
新機能: ワークスペース 。ワークスペースは、Denodo サーバーの保護された領域であり、ユーザーは他のユーザーに影響を及ぼすことなく、エレメントを作成、編集、削除、テストできます。ワークスペース を作成することは、ソフトウェアプロジェクトで Git ブランチを作成することと似ています。つまり、他のユーザーに影響を及ぼすことなく、自身のワークスペースに変更を加えることができます。他のユーザーの変更も自分には影響しません。変更が完了したら、変更をリポジトリにプッシュし、そのブランチからの変更をメインブランチにマージできます。
この機能により、Denodo を使用する SQL 開発者は、ソフトウェア開発者が使用するのと同じワークフローとベストプラクティスに従うことができます。
詳細については、「 Workspace Support for CI-CD 」のビデオを参照してください。
Virtual DataPort - オペレーションとセキュリティ
データセットを別のデータソースに移動する処理を伴うクエリアクセラレーションの最適化を制限するサポートが追加されました。Denodo オプティマイザーは、特定のデータ操作を高速化するために、あるデータソースのデータセットを別のデータソースの一時テーブルに自動的にコピーすることを決定する場合があります。これは データ移動 と呼ばれます。
管理者はこのようなデータ移動を制限し、地域間でのデータの移動を禁止する組織のセキュリティ要件を適用できるようになりました (「 機密データソースからのデータ移動最適化の制限 」を参照)。
資格情報ボールト 機能の改善:
資格情報をボールトから取得するように LDAP データソースを構成できるようになりました。
Denodo のデータベースごとに専用の「資格情報ボールト」設定を指定できるようになりました。つまり、管理者は、[Server configuration] で定義されたグローバル設定ではなく、異なる設定を使用するようにデータベースを構成することができます。このように構成したデータベースのデータソースは、その設定を使用してボールトから「シークレット」を取得します。
Data Marketplace
Data Marketplace のユーザーインターフェイスを大幅に改良しました。特に、ホームページ、エレメントの サマリ 、検索ページ、データのリネージ、検索結果などです。
GraphQL サービス
クライアントアプリケーションから GraphQL サービスに対し、配列やレジスタなどの複合フィールドでデータをフィルタするリクエストを送信できるようになりました (「 複合フィールドでのフィルタリング 」を参照)。
Scheduler
新しいタイプのジョブ: ビューとサマリのキャッシュの読み込み/更新を行う DAG Cache Management (DAG は Direct Acyclic Graph の略) 。このタイプのジョブを作成する場合は、データベースを選択するだけで済みます。これにより Scheduler は、このジョブを実行するたびに、そのデータベースのすべてのビューのキャッシュを読み込み/更新します。つまり、ジョブの実行時点でデータベースに存在するビューです。この新しいタイプのジョブの利点は以下のとおりです。
キャッシュを「順番に」更新します。つまり、基本ビューから開始し、次にその上にあるビューというように更新していきます。その結果、ビューは「より新しい」データを返すようになります。
これは並列に動作します。つまり、たとえばデータベースに、まったく関連のない 2 つのビューがある場合、Scheduler は両方のキャッシュを同時に更新します。
このタイプのジョブを作成する場合、1 つのデータベースを選択する代わりに、複数のデータベース、または 1 つのデータベース内の複数のフォルダを選択することもできます。
データベースのビューとサマリのキャッシュを更新するには、このタイプのジョブを使用することをお勧めします。なお、ジョブ Simple Cache Management (旧称は VDPCache) は引き続き完全にサポートされます。
ジョブのタイプの名前を変更し、ジョブの目的をより適切に反映するようにしました。機能に変更はありません。たとえば、ジョブ VDPCache は Simple Cache Management という名称になりました。
Solution Manager
Solution Manager に 監査証跡 機能を実装しました。この機能は、ユーザーのすべてのアクションを記録し、監視と分析の目的で包括的な監査証跡を提供します。
Diagnostic & Monitoring Tool
Diagnostic & Monitoring Tool で、ローカルファイルからだけでなく、データベースに保存されたログから診断を作成できるようになりました。
さまざまなモジュールに適用される機能強化
Denodo Platform 9.2 では、Data Marketplace、Design Studio、および Scheduler がユーザーのブラウザー設定に基づいて言語を動的に適応できるようにすることにより、ユーザーエクスペリエンスを大幅に強化しました。この機能により、管理者はこれらの Web アプリケーションを複数の言語に対応するように構成することができます。以前は、これらのアプリケーションはどのユーザーに対しても英語、あるいは管理者が選択した言語で表示されていましたが、この制限が解消されます。詳細については、 Data Marketplace、Design Studio、Scheduler の言語 を参照してください。
廃止済み機能に関する情報
この更新プログラムのリリースにともなって、廃止される機能はありません。廃止済みのすべての機能のリストは、「 Denodo Platform で廃止された機能 」を参照してください。
