Adobe Analytics¶
Adobe Analytics は、Adobe Systems Incorporated が提供する分析サービスです。Web トラフィックの監視と分析を可能にし、ユーザーの動作を追跡する場合に使用できます。Adobe Analytics API は、最も重要な顧客データを主要ビジネスプロセスに統合するための方法を無限に提供します。
Adobe Analytics API を使用して Denodo に JSON のデータソースと基本ビューを作成することで、Adobe Analytics からデータを取得するように Denodo を構成できます。
このプロセスをより簡単にすばやく行えるように、Adobe Analytics ウィザードが用意されています。いくつかのパラメータを構成して [Import] をクリックするだけで、Adobe Analytics へのアクセスに必要なデータソースとビューが Denodo サーバーに作成されます。
このウィザードでは、一部の事前定義された Adobe Analytics レポートへのアクセスを構成し、ユーザーが独自の仕様に合わせてカスタマイズされたレポートを作成するために、好みのメトリックとディメンションで基本の Adobe Analytics レポートを作成できます。
OAuth 2.0 資格情報の取得¶
Adobe Analytics ウィザードを構成するために Adobe Analytics 資格情報を取得するには、以下の手順に従います。
Adobe Developer コンソールでプロジェクトを作成します。
プロジェクトに Analytics API を追加します。
OAuth 2.0 資格情報を作成します。
Adobe Developer コンソールでのプロジェクトの作成¶
API の追加¶
Adobe Analytics API の追加¶
API 認証の選択¶
OAuth 2.0 による API の構成¶
生成された OAuth 2.0 資格情報¶
アーティファクトのインポート¶
OAuth 2.0 資格情報を生成したら、Design Studio に戻り、 [Tools] メニュー > [OAuth credential wizards] > [OAuth 2.0 wizard] をクリックします。これは、Adobe Analytics の API に接続する際に使用される OAuth アクセストークンと更新トークンを取得する場合に必要です。
OAuth 2.0 資格情報ウィザード¶
OAuth トークンを取得するには、以下のパラメータを入力します。
Client identifier: Adobe Developer コンソールで生成されるクライアント ID。
Client secret: Adobe Developer コンソールで生成されるクライアントシークレット。
Token endpoint URL: https://ims-na1.adobelogin.com/ims/token/v3
Authorization server URL: https://ims-na1.adobelogin.com/ims/authorize/v2
Redirect URI: https://adobeioruntime.net
Scopes: 最終的なビューが正しく機能するには、スコープ openid、AdobeID、read_organizations、additional_info.projectedProductContext、additional_info.job_function が必要です。
これで、事前定義された Adobe Analytics レポートの作成に必要なデータがすべて揃いました。[File] メニュー > [New] > [Data source] をクリックして、[Adobe Analytics] を選択します。
Adobe Analytics ウィザード¶
以下のパラメータを入力します。
Database: 事前定義された Adobe Analytics レポートが作成されるデータベースの名前。
Client ID: Adobe Developer コンソールで生成されるクライアント ID。
Client Secret: Adobe Developer コンソールで生成されるクライアントシークレット。
Access token: OAuth 2.0 の VDP ウィザードで生成されるアクセストークン。
Company id: Adobe 社の ID。
Report suite id: データを取得する Adobe Analytics レポートスイートの ID。
Report suite prefix: ビューを Adobe Analytics レポートスイートに関連付けることができるように、Virtual DataPort で作成されるすべてのレポートスイートの名前の接頭辞を構成できます。このパラメータは最長で 10 文字です。
ここで [Execute import] をクリックして、Adobe Analytics にクエリを実行するためのデータソースとビューを作成します。
キャンペーンのパフォーマンス¶
どのキャンペーンが最も収益を上げているかを把握するための事前定義のレポートです。
キャンペーンのパフォーマンスのデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_campaign_tracking_code_report: Returns Analytics data. Required parameter is:daterange: the reporting period. Must have this format: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS.${report.suite.prefix}_tracking_code_flow_report: Returns Analytics data. Required parameter is:daterange: the reporting period. Must have this format: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS.
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_campaign_tracking_code_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_campaign_tracking_code_report のクエリ結果¶
コンテンツの利用¶
最も多く利用され、ユーザーが関与しているコンテンツを把握するための事前定義のレポートです。
コンテンツの利用のデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_page_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_site_section_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_page_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_page_report のクエリ結果¶
汎用¶
基本ビューでは、選択したメトリックとディメンションでカスタムレポートを作成できます。
汎用のデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_custom_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ: *daterange: 必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。*metric1: Adobe レポートスイートの利用可能なメトリック。*dimension: Adobe レポートスイートの利用可能なディメンション。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_page_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_custom_report のクエリ結果¶
メトリックとディメンション¶
[Metrics and Dimensions] フォルダには、Adobe レポートスイートで定義される利用可能なメトリックとディメンションのリストを取得するためのビューが複数あります。汎用 ビューを使用して独自のレポートを作成するには、これらのビューの [id] フィールドをパラメータ metric1 および dimension として使用する必要があります。
メトリックとディメンションのビュー¶
${report.suite.prefix}_dimensions: Adobe レポートスイートの利用可能なディメンションを返します。${report.suite.prefix}_metrics: Adobe レポートスイートの利用可能なメトリックを返します。
マーケティングの e コマース¶
e コマースに対するマーケティングの効果を把握するための事前定義のレポートです。
マーケティングの e コマースのデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_marketing_channel_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_sales_by_region_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ``daterange``: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_page_sales_by_region_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_page_sales_by_region のクエリ結果¶
人のメトリック¶
お客様のブランドと相互干渉している人を把握するための事前定義のレポートです。
人のメトリックのデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_site_section_people_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_site_section_people_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_site_section_people_report のクエリ結果¶
製品の小売¶
どの製品が最も高いパフォーマンスを発揮しているかを把握するための事前定義のレポートです。
製品の小売のデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_product_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_product_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_product_report のクエリ結果¶
Web による獲得¶
トラフィックの上位の促進要因を詳しく示す事前定義のレポートです。
Web による獲得のデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_entry_page_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_referrer_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_referring_domain_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_search_engine_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_search_keyword_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_tracking_code_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: レポート期間。必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_referring_domain_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_referring_domain_report のクエリ結果¶
Web テクノロジー¶
ユーザーが Web サイトへのアクセスに使用しているテクノロジーを把握するための事前定義のレポートです。
Web テクノロジーのデータソースとビュー¶
${report.suite.prefix}_browser_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: 必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_countries_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: 必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_mobile_device_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: 必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_operating_systems_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: 必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。${report.suite.prefix}_regions_report: Analytics データを返します。必要なパラメータ:daterange: 必要な形式: yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS/yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSS。
クエリ例¶
作成した Adobe Analytics のビューに対してクエリを実行できます。
suite1_countries_report ビューへのクエリの実行¶
suite1_countries_report のクエリ結果¶
付録 I. ビューでデータ範囲の形式を簡素化する方法¶
最終的なビューに派生ビューを作成し、日付範囲のテキストパラメータを 2 つのタイムスタンプパラメータ startdate および enddate に分割することができます。
${report.suite.prefix}_browser_report に対する派生ビューの作成例を以下に示します。
最初に ${report.suite.prefix}_browser_report ビューを右クリックし、[New] > [Selection] を選択します。
VDP での新しい選択ビューオプションの作成¶
新しいビューに次の 2 つの新しいビューパラメータを作成する必要があります。
startdate: タイムスタンプenddate: タイムスタンプ
ビューパラメータオプションの作成¶
次に [Where conditions] タブで以下の条件を使用して、両方のビューパラメータを元のパラメータ daterange に関連付ける必要があります。
concat(formatdate('yyyy-MM-dd''T''hh:mm:ss.SSS', startdate), '/', formatdate('yyyy-MM-dd''T''hh:mm:ss.SSS', enddate))
Finally, remove the daterange column from the Output tab and click save:
[Output] タブ¶
これで、新しいビューを実行できます。
新しいビューのクエリ¶
新しいビューのクエリ結果¶