プロパティファイルへのエクスポート

1 つのサーバーでメタデータをエクスポートして、それを別の環境で動作する他のサーバーでインポートするには、「プロパティを使用するエクスポート」オプションを使用することが推奨されます。このオプションを使用すると、以下の 2 つのファイルが生成されます。

  1. データベースのすべてのエレメントの VQL ステートメントが含まれるファイル。環境依存のパラメータの値は、実際の値の代わりに、変数になります。たとえば、 CREATE DATASOURCE JDBC ステートメントのパラメータ DATABASEURI の値は、データベースの URI ではなく、 ${databases.admin.datasources.jdbc.internet_ds.DATABASEURI} です。

  2. 変数の値を含むファイル。1 つめのファイルと同じ名前に拡張子 .properties が付いた名前を持ちます。以下に例を示します。

    databases.admin.datasources.jdbc.internet_ds.DATABASEURI= jdbc:mysql://acme:3306/incidents_center
    

プロパティファイルにエクスポートするには、以下の方法を実施してください。

  1. Administration Tool: [Export] (または [Export database]) ダイアログで [Include properties file] チェックボックスをチェックします。

  2. export スクリプト: パラメータ -P includeProperties=yes を渡します。

次に、プロパティファイルの値を編集して、ターゲット環境の構成に合わせる必要があります。たとえば、JDBC データソースの URL、ユーザー名とパスワードなどを変更します。

このプロパティファイルでは、パスワードは暗号化されます。したがって、パスワードであるプロパティの値を変更する場合、パスワードを暗号化した値を入力する必要があります。暗号化したパスワードを取得するには、 ENCRYPT_PASSWORD コマンドを使用します。

たとえば、VQL シェルで以下のコマンドを実行します。

ENCRYPT_PASSWORD コマンドの使用例
ENCRYPT_PASSWORD 'my_password' FOR_PROPERTIES_FILE

FOR_PROPERTIES_FILE オプションを使用すると、このコマンドは、プロパティファイルで必要な、特定の文字がエスケープされたパスワードを生成します。このコマンドの結果を Administration Tool のダイアログで使用する場合は、このオプションを追加しないでください。

このプロセスに関して、変更する必要があるのはプロパティファイルのみです。VQL ステートメントが含まれるファイルは変更しないでください。次に、これらのファイルをターゲットサーバーにインポートします。


VQL プロパティファイルをインポートするには、以下の方法を実施してください。

  1. Administration Tool: [Import] ダイアログで [Use properties] チェックボックスをチェックして、[Properties file] ボックスにプロパティファイルへのパスを入力します。

  2. import スクリプト: パラメータ --properties-file <path to the properties file> を渡します。

以下の表に、プロパティファイルにエクスポートしたときに値が変数で置き換えられるパラメータのリストを示します。

プロパティファイルにエクスポートする際に値が変数に置き換えられて保存されるパラメータ (1)

エレメントタイプ

Administration Tool でのパラメータの名前

VQL パラメータ

BAPI データソース

System name

SYSTEMNAME

Host

HOSTNAME

Client ID

CLIENTID

System number

SYSTEMNUMBER

User name

USERNAME

Password

USERPASSWORD および USERPASSWORD ENCRYPTED

カスタムデータソース

カスタムデータソースをエクスポートする場合、サーバーは、ルート (LOCAL、HTTP、または FTP) を表すすべてのカスタムデータソースのパラメータを変数で置き換えます。

これらの変数は、区切り形式ファイル (DF)、JSON、および XML の各データソースの ROUTE 句の場合と同じです (表「 Parameters whose value is stored as a variable when exporting with a properties file (2): data routes 」を参照)。

ROUTE

区切り形式ファイル (DF) データソース

Data route (表「 Parameters whose value is stored as a variable when exporting with a properties file (2): data routes 」を参照)

ROUTE

JDBC データソース

DB URI Login Password

DATABASEURI USERNAME USERPASSWORD および USERPASSWORD ENCRYPTED

JMS リスナー

VDP database

VDPDATABASE

VDP user name

VDPUSER

Destination

DESTINATION

Reply to

REPLYTO

User name

USER

Password

PASSWORD および PASSWORD ENCRYPTED

JMS ベンダーごとの固有の構成

PROPERTIES

JSON データソース

Data route (表「 Parameters whose value is stored as a variable when exporting with a properties file (2): data routes 」を参照)

ROUTE

LDAP データソース

Server URI

URI

Login

USERNAME

Password

USERPASSWORD および USERPASSWORD ENCRYPTED

多次元データソース: Mondrian、Microsoft データソース: SQL Server Analysis および汎用アダプター

XMLA URI

XMLAURI

Login

USERNAME

Password

USERPASSWORD および USERPASSWORD ENCRYPTED

多次元データソース: SAP BW (BAPI) および SAP BI (BAPI)

System name

SYSTEMNAME

Host

HOSTNAME

Client ID

CLIENTID

System number

SYSTEMNUMBER

Password

USERPASSWORD および USERPASSWORD ENCRYPTED

ODBC データソース

DSN (コネクションタイプが DSN の場合)

DSN

File Path (コネクションタイプが Direct の場合)

DATABASEURI

Driver (コネクションタイプが Direct の場合)

Login

USERNAME

Password

USERPASSWORD および USERPASSWORD ENCRYPTED

XML データソース

Data route (表「 Parameters whose value is stored as a variable when exporting with a properties file (2): data routes 」を参照)

DTD

Data route (表「 Parameters whose value is stored as a variable when exporting with a properties file (2): data routes 」を参照)

SCHEMA

Web サービスデータソース

WSDL

WSDLURI

End point ([Specify] オプションボタンが選択されている場合のみ)

ENDPOINT URI

Login

USER

Password

PASSWORD

Domain ([Authentication] の [HTTP NTLM] オプションが選択されている場合のみ)

DOMAIN

Proxy host

PROXY (HOST)

Proxy port

PROXY (PORT)

Proxy login

PROXY (USER)

Proxy password

PROXY (PASSWORD) および PROXY (PASSWORD ENCRYPTED)

Automatic proxy configuration URI

PACURI

サーバー構成

サーバー全体のメタデータをエクスポートする場合、その設定も SET と WEBCONTAINER SET 句の形式でエクスポートされます。

プロパティファイルにエクスポートする場合、それらの句の値はプロパティファイルに保存されます。

ユーザー

プロパティファイルにエクスポートする場合、CREATE USER ステートメントのパラメータの値はプロパティファイルに保存されます。

プロパティファイルにエクスポートする際に値が変数に置き換えられて保存されるパラメータ (2): データルート

エレメントタイプ

Administration Tool でのパラメータの名前

VQL パラメータ

ローカルデータルート (ファイルはローカルファイルシステムに存在)

Local path

ROUTE LOCAL

Decrypt input filter

DECRYPT PASSWORD

HTTP クライアントデータルート (ファイルは HTTP コネクションを使用して取得)

URL

ROUTE HTTP

Login

USER

Password

PASSWORD

Domain ([Authentication] リストで [NTLM] オプションが選択されている場合のみ)

DOMAIN

Proxy host

PROXY (HOST)

Proxy port

PROXY (PORT)

Proxy login

PROXY (USER)

Proxy password

PROXY (PASSWORD) および PROXY (PASSWORD ENCRYPTED)

Automatic proxy configuration URI

PACURI

Decrypt input filter

DECRYPT PASSWORD

FTP/SFTP/FTPS クライアントデータルート

Login

ROUTE FTP

Password

URL

Decrypt input filter

DECRYPT PASSWORD