USER MANUALS


Virtual DataPort および Web コンテナーの設定の変更

コマンド SET は、Virtual DataPort の構成ファイル (<DENODO_HOME>/conf/vdp/VDBConfiguration.properties) のプロパティを追加、変更、または削除します。

コマンド WEBCONTAINER SET は、Denodo の Web コンテナーの構成ファイル (<DENODO_HOME>/resources/apache-tomcat/conf/tomcat.properties) のプロパティを追加または変更します。

Virtual DataPort のほぼすべての設定は Administration Tool ([Administration] > [Server Configuration] ダイアログ) から変更できますが、構成ファイルを変更しなければならない設定もあります。ファイルを直接編集することもできますが、直接編集する代わりにコマンド SETWEBCONTAINER SET を使用して編集することをお勧めします。直接変更する代わりにこれらのコマンドを使用すると、次のようなメリットがあります。

  • 一部のプロパティの値を変更した場合、値を即座に適用できます。これが当てはまるのは一部のプロパティのみですが、ファイルを直接変更した場合、変更を適用するには必ず Virtual DataPort サーバーを再起動する必要があります。

  • サーバーが実行されているホストに接続する必要がないため便利です。

  • Virtual DataPort サーバーに割り当てられているメモリの量をファイルで直接変更した場合は、その後、スクリプト <DENODO_HOME/bin/regenerateScripts を実行する必要があります。一方、コマンド SET で変更した場合は、このスクリプトを実行する必要はありませんが、変更を適用するために再起動が必要です。

コマンド SET の構文
; This adds/replaces a property
SET <property name:literal> = <value:literal>

; This removes a property
SET <property name:literal> = NULL
コマンド WEBCONTAINER SET の構文
WEBCONTAINER SET <property name:literal> = <value:literal>

考慮事項

  • 特定のプロパティの値を変更した場合、Virtual DataPort サーバーの再起動が必要になることがあります。それ以外の場合は、新しい値は直ちに適用されます。これは、プロパティのドキュメントで説明されています。

  • 管理者のみがコマンド SET および WEBCONTAINER SET を実行できます。

例 1

以下を実行すると、Virtual DataPort サーバーに 4 ギガバイトのメモリが割り当てられ、Java 仮想マシンの他の設定が変更されます。

SET 'java.env.DENODO_OPTS_START' = '-server  -Xms4g  -Xmx4g  -XX:+DisableExplicitGC -XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:NewRatio=4 -XX:CMSInitiatingOccupancyFraction=60 -XX:ReservedCodeCacheSize=256m';

これは、プロパティ「java.env.DENODO_OPTS_START」の値を変更し、スクリプト <DENODO_HOME/bin/regenerateScripts を呼び出します。このプロパティをファイルで直接変更した場合は、このスクリプトを実行して再起動するまで変更は適用されません。

この変更を適用するには、Virtual DataPort サーバーを再起動する必要があります。

例 2

以下を実行すると、Denodo の Web コンテナーに 2 ギガバイトのメモリが割り当てられ、Java 仮想マシンの他の設定が変更されます。

WEBCONTAINER SET 'java.env.DENODO_OPTS_START' = '-Xmx2g -Dorg.apache.tomcat.util.buf.UDecoder.ALLOW_ENCODED_SLASH=true -Dorg.apache.catalina.connector.CoyoteAdapter.ALLOW_BACKSLASH=true';

Web コンテナーのプロパティに変更を適用するには、Web コンテナーを再起動する必要があります。

例 3

Virtual DataPort の構成からプロパティを削除します。

SET 'com.denodo.vdb.util.tablemanagement.sql.insertion.HdfsInsertWorker.parquet.compression' = NULL;

プロパティを削除するには、値を 引用符なしNULL にする必要がある点に注意してください。引用符を付けると、プロパティの値は文字列の「NULL」になります。

WEBCONTAINER SET はこの操作をサポートしていません。これはプロパティを追加または変更する場合にのみ使用でき、プロパティを削除する場合には使用できません。

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