Denodo Express 8.0 クイックスタートガイド
Denodo Community へのご登録と Denodo Express のダウンロード、誠にありがとうございます。
このクイックスタートガイドでは、Denodo Express の概要と、Denodo Express を使い始めるために必要な作業について説明します。このガイドをお読みになれば、すぐにデータ仮想化ソリューションの構築に取り掛かることができます。
Denodo Express のアーキテクチャ概要
Denodo Express は弊社のエンタープライズクラスの製品 Denodo Platform から派生した製品で、両製品は以下に示す同一の主要構成要素を共有しています。
- Virtual DataPort (VDP): メインのデータ仮想化製品で、これによってユーザーはさまざまなデータソースに接続してそのデータを組み合わせ、結果を公開してクライアントアプリケーションで利用できます。構成要素を以下に示します。
- VDP Server または VQL サーバー
- VDP Administration Tool - サーバーの管理およびデータ仮想化ソリューションの開発の両方で使用するデスクトップクライアントです
- Web ベースの Design Studio - 開発者向けのブラウザベースのツール
- Data Catalog - エンドユーザーが簡単にデータセットおよびデータサービスを探索して利用できるようにするブラウザベースのツール。
- Scheduler (SCHED): データソースと VDP Server に接続して、データのエクスポート、キャッシュの更新、キャッシュの無効化などをスケジュールして定期的に実行できるバッチ処理向けのツール。構成要素を以下に示します。
- Scheduler Server
- Scheduler Administration Tool - 管理コンソールのWeb アプリケーション。
- ITPilot (ITP): 半構造化情報クローリングモジュール。通常は Web オートメーションに使用し、主に Web ページにアクセスしてそこから情報を抽出します。このモジュールは Denodo Express のライセンスには含まれませんが、ITPilot のドキュメントおよび Web オートメーションのチュートリアルで詳細を確認できます。
Denodo Express で使用できないために灰色表示されていても、常にすべてのモジュールをインストールすることをお勧めします。こうしておくと、ExpressバージョンからDenodo Platform にアップグレードすることを決めた場合に、何も変更する必要がありません。
Denodo Express のインストールプロセス
Denodo Express をインストールするには、以下の手順に従います。
- ご使用のオペレーティングシステムと CPU アーキテクチャに対応する Denodo Express インストーラーをダウンロードします。さらに、Denodo Express ライセンスをダウンロードします。Denodo Express インストーラーと Denodo Express ライセンスはどちらも、Denodo Express Community のページからダウンロードできます。
- ダウンロードが完了したら、インストーラーファイルを解凍します。install.exe と install.sh を含む複数のファイルが入ったフォルダーが作成されます。Windows システムでは前者を、Linux システムでは後者をそれぞれ使用して、インストールプロセスを開始します。Windows では、管理者権限でインストーラーを実行します。管理者としてログインしていない場合、またはユーザーアカウント制御 (UAC) が有効な場合、インストーラーを起動するには管理者の資格情報を入力する必要があります。
- スクリプトによって Denodo Express グラフィックインストーラーが起動されます。このインストーラーに従って、製品のインストール手順を順を追って進めます。前述したように、すべてのモジュールをインストールすることをお勧めします。特に変更する必要がなければ、製品のポートはすべてデフォルトのままで構いません。
- インストール中に、Denodo Express ライセンスの入力を求められます。インストーラーインターフェースから選択できるように、必ずライセンスをローカルファイルシステムに保存しておいてください。
詳細については、『Denodo Platform インストールガイド』を参照してください。
Denodo Express の起動
インストールプロセスが完了すると、インストール中に選択したインストール先フォルダーに Denodo Express がインストールされています。
ここで、以下のどちらかの方法で Denodo Control Center を起動する必要があります。
- Denodo Platform Control Center 経由 : デスクトップにある Denodo Platform Control Center へのショートカットを使用します。
- <DENODO_HOME>/bin フォルダーを参照して、Windows システムでは denodo_platform.bat ファイルを、Linux システムでは denodo_platform.sh ファイルをそれぞれ開きます。
上記のどちらかの手順を実行すると、Denodo Control Center が起動します。左側の [Virtual DataPort] ボタンをクリックすると、Virtual DataPort モジュールのコントロールが表示されます。そこで、VDP Server を起動したり、VDP Administration Tool を起動したりできます。
ユーザー資格情報
インストールプロセスにより、VDP Server と Scheduler Server の両方にデフォルトで以下のユーザーが作成されます。
ユーザー名 : admin
パスワード : admin
新しい Denodo Express インストール環境にアクセスするには、これらの資格情報を使用します。adminユーザーのパスワードはもちろん変更可能です。このパスワードを変更するときは常に注意が必要です。どのような理由であれ、変更したパスワードを後で思い出せなかったり、もう一度入力できなかったりすると、Denodoインストール環境にアクセスできなくなります。
追加の手順
インストールが完了して、さまざまなVDPモジュールを起動したり、デフォルトの資格情報を使用してサーバーに接続したりできるようになったら、データ仮想化ソリューションの構築を始める準備は完了です。提供されているすべての情報については、以下を参照してください。
専門家が指導するトレーニングをご希望の場合は、いつでも弊社のトレーニングサイトで利用可能なコースを確認できます。
質問がある場合や個別の支援が必要な場合は、コミュニティで遠慮なく仲間や専門家に質問してください。
Denodo Express をご利用いただき誠にありがとうございます。
Denodo チーム