Denodo Platform は、エンタープライズデータを統合して企業向けデータサービスを提供する最先端のデータ仮想化プラットフォームです。Amazon Web Services (AWS) Marketplace 上で従量課金のサービスとして利用できます。Denodo を信頼し、データ仮想化技術として Denodo Platform for AWS をお選びいただきありがとうございます。
このクイックスタートガイドでは、Denodo Platform の概要と、AWS 上にデータ仮想化ソリューションを手早く構築する方法を説明します。
主な機能には、次のものがあります。
注: 開発用インスタンスは、Solution Manager とともに有料のサブスクリプションに含まれています。料金が発生するのは、本番環境とステージング環境で動作する Virtual DataPort サーバーに対してと、AWS によって Solution Manager と開発用インスタンスに適用されるインフラストラクチャのコストに対してのみです。
AWS アカウントを持っている必要があります。
お客様の AWS アカウントを運用する責任は、お客様にあります。
その AWS アカウントで Denodo Platform を起動できる必要があります。
Denodo Solution Manager Platform のインスタンスを起動するために、有効な鍵ペアが必要になります。それがない場合、または新たに作成したい場合は、https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-key-pairs.html を参照してください。
セットアップ手順の中で、Denodo Solution Manager をインストールする VPC (仮想プライベートクラウド) とサブネットを選ぶ必要もあります。AWS アカウントで利用できる VPC とサブネットが複数あって、どちらを選ぶべきかわからない場合は、AWS アカウントのシステム管理者に問い合わせてください。
AWS Marketplace にログオンし、Denodo Platform for AWS 8.0 の料金表に移動して、以下の手順で AWS Marketplace のサブスクリプションに登録します。
Denodo Solution Manager Platform インスタンスを起動するには、付属の Cloud Formation テンプレートを起動して「スタック」を作成する必要があります。スタックとは、必要な AWS リソースをすべてまとめて、単体として管理できるようにしたものです。スタックを作成すると、Solution Manager を使用して Denodo 環境を構成、開始、管理できるようになります。
この場合、前の手順で [Launch] をクリックしたあとに、スタックテンプレートの選択を求められます。テンプレートは付属しているので、[Next] をクリックするだけです。
ここからは、次の手順に従って進めます。
スタック作成の処理が完了したら、[Output] タブで次の値を確認します。
http://<private_ip>:19090/solution-manager-web-tool/Login
なお、アプリケーションの開始に多少の時間がかかるため、リンクが正しく動作し始めるまでに数分待つ必要があるかもしれません。サービスが完全に開始される前にアクセスしようとすると、接続エラーまたは「404 Not Found」エラーとなる場合があります。
http://<private_ip>
この URL では、追加の資料へのリンクを確認でき、また一部の Denodo の管理作業に必要となる VDP Administration Tool のダウンロードもできます。
以下の情報にも留意してください。
Solution Manager Administration Tool に初めてログインすると、自分のアカウントの AWS 資格情報の設定を求められます。
『自動クラウドモードのクイックスタートガイド』で、資格情報の作成方法と必要な許可を説明しています。資格情報は、あとから [Configuration] - [Automated Mode] - [AWS] 画面で設定することもできます。詳しくは、AWS 構成のドキュメントを参照してください。
Denodo Solution Manager 8.0 Platform には、3 つの環境とクラスターが事前に読み込まれています (開発環境、ステージング環境、本番環境)。
クラスターの概要画面にアクセスするには、メインメニューでオプション [Environments] - [Overview] を選択します。すると、[Overview] 画面が開き、画面左側に Solution Manager カタログツリー、さらに 3 つの環境とクラスターも表示されます。事前定義のクラスターは、最初は [The cluster needs to be recreated] というステータスになっています。
AWS クラスターの管理と運用の詳細については、こちらの対応するドキュメントを参照してください。
Denodo Platform 8.0 の完全なドキュメントは、こちらにあります。
デフォルトの環境とクラスターに構成された値を開いて確認し、用途に合わせて調整することをお勧めします。次にクラスターを作成して起動します。対応するクラスターの [Actions] 列の [Recreate] オプションを選択すると、クラスターが開始されます。
クラスター作成の進行状況を確認する場合は、対応する [Last Action] 列をクリックします。
任意でクラスターの構成設定を変更することもできます。
たとえば、クラスターのステータスが [The cluster needs to be recreated] または [Pending configuration] の場合、環境の VPC を変更できます (VPC を変更すると、クラスターのステータスが [Pending configuration] になります)。ステータスが [Pending configuration] になっているクラスターは、Solution Manager のカタログツリーで赤く強調表示されます。
ステータスが [Pending configuration] になっているクラスターがあるときは、クラスター構成を確認し、必要なものを変更します (たとえば、環境の VPC を変更した場合は、クラスターのサブネットを選択する必要があります)。他のクラスターメタデータ (鍵ペア、インスタンスタイプ、EBS ストレージ、自動スケーリングなど) も編集できます。
クラスター画面に必要な値を設定したら、変更を保存し、ダイアログで [Recreate now] オプションを選択します。
クラスターの作成が完了したら、画面左上の Denodo ロゴをクリックし、[My Applications] に戻ります。この画面は、自分の組織のすべての環境にある Denodo Platform のすべての Web アプリケーションへの一括窓口となります。ここで、Design Studio と Scheduler のモジュールにアクセスするリンクが表示されているはずです。
なお、AWS の Elastic Load Balancers でインスタンスが検証され、トラフィックがそこにルーティングされるまでには多少の時間がかかります。このため、新しいクラスターにアクセスできるようになるまで数分かかる場合があります。
この画面には、Denodo Platform のドキュメントへのリンクと、動画やチュートリアル、Denodo ナレッジベースへのリンクも表示されます。
詳細なアクセスセキュリティ構成がある場合、用途に合ったルールを持つカスタムのセキュリティグループを使用できます。Solution Manager インスタンスへのアクセスと、Solution Manager インスタンスからクラスター内のサーバーへのアクセスを許可するには、いくつかのポートを開く必要があります。
Solution Manager インスタンスへのアクセスを許可するには、[inbound] ルールで以下のポート範囲を許可する必要があります。
以下は、[outbound] ルールで許可することをお勧めするポートです。
Denodo は、包括的なテクニカルサポートとテクニカルサービスのネットワークにより、お客様が Denodo Platform を活用できるように支援いたします。
お客様は、問題を Denodo にエスカレーションする前に、商業的に合理的な努力で問題を解決するものとします。Denodo は、商業的に合理的な努力でお客様をサポートし、どの Denodo Platform for AWS 製品の月次使用も最低限の商業的に合理的なレベルに達しないお客様に対するメンテナンスサービスおよびサポートサービスを拒否する権利を留保します。
Denodo Platform を使用して AWS にデータ仮想化ソリューションを構築する準備が整ったところで、利用可能なすべての情報を確認することをお勧めします。
専門家が指導するトレーニングをご希望の場合は、いつでも弊社のトレーニングサイトで利用可能なコースを確認できます。
Denodo 8.0 Platform for AWS の利用を最短で始めるには、Denodo Professional Services の活用をお勧めします。