Denodo Standard は、エンタープライズデータを統合して企業向けデータサービスを提供する最先端のデータ仮想化プラットフォームです。Azure 上でライセンス持ち込み (BYOL) 仮想マシン (VM) として利用できます。この VM は、最新バージョンの Denodo Solution Manager と Denodo VDP を搭載し、Azure 仮想マシンサービスでの使用に最適化されています。
Denodo を信頼し、データ仮想化技術として Denodo Standard for Azure をお選びいただきありがとうございます。
このクイックスタートガイドでは、Denodo Standard の概要と、Azure 上にデータ仮想化ソリューションを手早く構築する方法を説明します。
この Denodo for Azure 商品では、Azure サブスクリプションでのライセンス持ち込み (BYOL) モデルを採用しています。
Azure Marketplace へのログオンに使用できる Azure サブスクリプションをお持ちで、それを使って Azure Portal から Denodo VM BYOL の作成と起動ができることを想定しています。また、お客様の Azure サブスクリプションを運用する責任は、お客様にあります。
Denodo VM BYOL には、Denodo Standard と同じエンジンが搭載されています。主な機能には、次のものがあります。
利用できる VM は、以下の Windows Server ベースのものです。
以下のセクションでは、デプロイ方法を詳しく説明します。
BYOL 商品であり、Denodo から直接ライセンスを取得する必要があります。Denodo Standard のライセンス契約を未締結の場合は、Denodo に直接連絡して、ソフトウェアを使用するためのライセンスを取得してください。
Denodo ライセンスの種類は、次のいずれかです。
取得した Denodo ライセンスファイルに応じて、Denodo BYOL のデプロイ手順が変わります。
取得した Denodo ライセンスによって手順が異なります。
Denodo Solution Manager ライセンスを取得した場合:
Denodo スタンドアロンライセンスを取得した場合:
どちらの手順にあてはまるかに応じて、対応する手順に進んでください。
以下は、Azure に Denodo SM BYOL をプロビジョニングして構成するために必要な手順の概略です。
この作業全体には 30 ~ 50 分ほどかかります。
お客様の Azure サブスクリプションを運用する責任は、お客様にあります。
お客様がご自身の Azure サブスクリプションを使用して Denodo SM for Azure BYOL VM を作成し起動できます。
Azure 商品には、Denodo SM 8.0 をインストールした Windows Server 仮想マシンが含まれています。
Azure Marketplace にログオンして、Denodo 8.0 for Azure の価格表に移動します。
Azure Marketplace で Denodo Solution Manager 8.0 BYOL on Windows Server を選択したあとは、Azure コンソールで Denodo 仮想マシンを起動するための作業が必要です。
注: 管理者アカウントのユーザー名を選ぶように求められますが、管理者アカウント用のユーザー名に「denodo」を使用しないでください。「denodo」というユーザー名は VM に作成済みのローカルユーザーが使用しています。
注: Denodo SM のハードウェア要件を確認してから、VM サイズを選んでください。
Denodo のサービスを開始するには、Denodo ライセンスが必要です。
Denodo SM BYOL VM が稼動したら、リモートデスクトップ接続から管理者アカウントのユーザー名で Windows にログインする必要があります。手順の詳細については「Windows 仮想マシンに接続する」を参照してください。
次に、前の手順で取得した Denodo Solution Manager ライセンスファイルを Azure VM にコピーし、「denodo.lic」という名前に変更して、ディレクトリ「C:\Denodo\DenodoSolutionManager8.0\conf」に保存します。
注: Denodo Standard Control Center の開始後に適切なライセンスが取得されます。すでに Denodo Standard Control Center を開いている場合は、ライセンス情報のリンクをクリックして、強制的にライセンスを確認します。
リモートデスクトップ接続から管理者アカウントユーザーでログインし、Denodo ライセンスがインストールされると、Denodo ソフトウェアを開始して利用できるようになります。
次の順序でサービスアプリを起動し、Denodo サーバーを開始します。
Solution Manager は、Denodo デプロイの管理に役立つコンポーネントです。
ログインすると、Denodo Solution Manager 管理ツールが Denodo デプロイの Web アプリケーションへの一括窓口となります。
Denodo Solution Manager 管理ツールにアクセスするための URL は、次の形です。
http://<sm_ip>:19090/solution-manager-web-tool/Login
<sm_ip> は、デプロイしたスタックの Solution Manager 仮想マシンの IP アドレスまたは DNS 名です。
注: アプリケーションの開始に多少の時間がかかるため、リンクが正しく動作し始めるまでに数分待つ必要があるかもしれません。サービスが完全に開始される前にアクセスしようとすると、接続エラーまたは「404 Not Found」エラーとなる場合があります。
ユーザーは「admin」で、デフォルトのパスワードは「admin」であるため、次の手順で最初にデフォルトパスワードを変更することをお勧めします。
ログアウトしてから、ユーザー名「admin」と新しいパスワードで再度ログインします。
Denodo 環境とは、共通の目的のために連携する、同じ種類または異なる種類のサーバーの集まりです。たとえば、本番環境、開発環境、ステージング環境などです。
Denodo Solution Manager Administration Web Tool から新しい標準モード環境を作成するには、次の手順に従います。
セットアップするすべての環境とクラスターについて、上記の手順を繰り返します。
環境とクラスターが作成されると、VDP や Scheduler などの Denodo サーバーを追加する準備がすべて整います。
最後に、作成したクラスターにデプロイした Denodo サーバー (VDP や Scheduler など) を登録します。
Denodo VDP 仮想マシンをデプロイする方法は、このマニュアルの以下の章で説明します。
Denodo Solution Manager Administration Web Tool から新しい Denodo サーバーをクラスターに追加するには、次の手順に従います。
デプロイしたすべての Denodo サーバーで上記の手順を繰り返します。
Design Studio では、開発者がデータソース、基本ビュー、派生ビューの作成、ウェブサービスの公開などを行うための Web インターフェイスが提供されます。
Design Studio Web Tool の URL は次の形です。
http://<sm_ip>:19443/denodo-design-studio/
<sm_ip> は、デプロイしたスタックの Solution Manager 仮想マシンの IP アドレスまたは DNS 名です。
Solution Manager Web ツールのホームページには、Design Studio と Scheduler Web ツールへのリンクがあります。環境を選択して、その環境のクラスターへの接続データを読み込み済みの Design Studio のホームページに移動するための [Open] リンクをクリックします。
詳しくは「Design Studio のメイン領域」を参照してください。
なお、キャッシュ構成、認証のセットアップ、ユーザー管理などの管理作業は、Virtual Dataport Administration Tool (デスクトップベース) を使った場合のみグラフィカルに行えます。
以下は、Azure に Denodo VDP BYOL をプロビジョニングして構成するために必要な手順の概略です。
この作業全体には 15 ~ 20 分ほどかかります。
お客様の Azure サブスクリプションを運用する責任は、お客様にあります。
お客様がご自身の Azure サブスクリプションを使用して Denodo VDP for Azure BYOL VM を作成し起動できます。
Azure 商品には、Denodo VDP と Scheduler 8.0 をインストールした Windows Server 仮想マシンが含まれています。
Azure Marketplace にログオンして、Denodo 8.0 for Azure BYOL の価格表に移動します。
Azure Marketplace で Denodo VDP 8.0 BYOL on Windows Server を選択したあとは、Azure コンソールで Denodo 仮想マシンを起動するための作業が必要です。
注: 管理者アカウントのユーザー名を選ぶように求められますが、管理者アカウント用のユーザー名に「denodo」を使用しないでください。「denodo」というユーザー名は VM に作成済みのローカルユーザーが使用しています。
Denodo のサービスを開始するには、Denodo ライセンスが必要です。
リモートデスクトップ接続から Denodo VDP for Azure BYOL 仮想マシンに管理者アカウントユーザーでログインします。
すると、以下の方法のいずれかで Denodo にライセンスを付与することができます。
これは一般に試用や評価に使用される手順です。
Denodo VDP for Azure BYOL VM に管理者アカウントユーザーでログインして、以下を行います。
これは一般に本番、ステージング、開発に使用される手順です。
Denodo Solution Manager がインストール済みで稼動しており、Denodo VDP for Azure 仮想マシンからアクセスできる必要があります。Denodo サーバーは、環境のクラスターのいずれかにある Denodo Solution Manager に登録済みである必要があります。詳細については、Solution Manager にサーバーを作成する方法に関する Denodo の公式ドキュメントを参照してください。必ず Denodo サーバーの正しいホスト名を宣言してください。Denodo Solution Manager に登録できる Denodo サーバーは、VDP サーバー、Scheduler サーバー、Data Catalog サーバーです。
次に、Denodo VDP for Azure BYOL VM に管理者アカウントユーザーでログインして、以下を行います。
リモートデスクトップ接続から管理者アカウントユーザーでログインし、Denodo ライセンスがインストールされると、Denodo ソフトウェアを開始して利用できるようになります。
次の順序でサービスアプリを起動し、Denodo サーバーを開始します。
さらに、Denodo サーバーを Denodo Solution Manager から管理しない場合 (スタンドアロンデプロイの場合など)、以下の管理サービスを開始することができます。
Design Studio では、開発者がデータソース、基本ビュー、派生ビューの作成、ウェブサービスの公開などを行うための Web インターフェイスが提供されます。
Design Studio Web Tool の URL は次の形です。
http://<server_ip>:19443/denodo-design-studio/
<server_ip> は、Design Studio を使用できる IP アドレスまたは DNS 名です。Denodo Solution Manager のホストや Denodo VDP のホストなどです (スタンドアロンデプロイの場合など)。
詳しくは「Design Studio のメイン領域」を参照してください。
なお、キャッシュ構成、認証のセットアップ、ユーザー管理などの管理作業は、Virtual Dataport Administration Tool (デスクトップベース) を使った場合のみグラフィカルに行えます。
Azure デプロイのセキュリティ向上のためにお勧めする任意の手順があります。
新しい Denodo Standard 仮想マシンを構成する手順の最初に、デフォルト管理者パスワードを変更する必要があります。安全な環境で運用するためには、デフォルトパスワードの変更は大変重要です。
最初に「Denodo Standard のデフォルトポート」を参照して、環境の運用に必要なポートを確認してください。
Denodo Standard for Azure BYOL 仮想マシンがデプロイされると、デフォルトで新しいセキュリティグループが作成されます。このグループには RDP 用 (サーバー管理用) の内向きのポートルールが設定されています。デフォルト値では、このポートにすべての IP アドレスからアクセスできるように設定されます。このグループを修正して、一般にアクセス可能にするのではなく、認可される IP アドレスの範囲を管理し、そこからのアクセスのみを許すようにすることを強くお勧めします。
これを行うには、https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-network/virtual-network-manage-nsg-arm-portal にある Azure ガイドの手順に従ってください。
外部クライアントから VM への接続を受信するために、Virtual DataPort サーバーを構成する必要があります。
接続プロトコルごとの Denodo Standard のデフォルトポートは、次のとおりです。
必要な接続プロトコルに応じて、上記のポートへの接続を許可するように VM を構成する必要があります。
なお、デフォルトでエフェメラル外部 IP アドレスが VM インスタンスに割り当てられていることも考慮してください。静的外部 IP アドレスが必要な場合は、アドレスを静的なものに昇格して構いません。必ず、VDP サーバーのホスト名を変更して、その IP からの接続を許可するように正しく VDP サーバーを設定してください。
Azure にデータ仮想化ソリューションを構築する準備が整ったところで、利用可能なすべての情報を確認することをお勧めします。